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住民との距離の近さが魅力の保健師の仕事~プリセプター関係の2人に話を聞きました~

京都府宮津市役所で令和2年度から働く長澤悠莉(ナガサワユウリ)さんと、令和4年度から働く山本真緒(ヤマモトマオ)さんに、これまでの経歴や役場での仕事と職場環境についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

長澤:出身は京都府の亀岡市です。四年制大学の看護学科を卒業後に、京都府の宮津市役所に就職しました。現在は、健康福祉部健康介護課健康増進係に所属しています。

山本:出身は京都北部の与謝野町です。四年制大学の看護学科を卒業後、地元に帰ってきて京都府の宮津市役所に就職しました。現在は入庁3年目で、健康福祉部健康介護課 健康増進係に所属しています。

—宮津市に決めた理由を教えてください。

長澤:行政保健師の実習を宮津市役所で行ったのですが、そのときの印象がよかったので、宮津市に決めました。京都市内の実習にも行っていたのですが、宮津市の方が人数が少ない分、距離感が近かったです。また、自然も多くのんびりした感じが気に入りました。

宮津市には実習の時に初めて来たのですが、実習のない日には、実習グループで散策していました。天橋立にも遊びに行ったときには、頂上にある傘松公園からの景色も楽しみました。

山本:私は高齢者支援に携わりたいという思いがあったのですが、あまり地元に近すぎないほうがよいという思いがあったので、地元ではなく宮津市にしました。

—看護師と保健師で迷いはありましたか?

長澤:大学は看護学科でしたが、看護師になることは考えていませんでした。高校生の頃に、保健室の先生と話をしているときに、保健師の資格の存在を知ったのですが、保健師の勉強を続ける中で、学校保健師より行政保健師に興味を持つようになりました。

山本:看護師は考えていなくて、もともと保健師一本でした。大学生の頃にしていたボランティアで保健師という職種を知る機会がありました。ありきたりの理由にはなりますが、病気になってから関わる看護師よりも、病気になる前の生活そのものに関わることのできる保健師に惹かれました。

—入庁試験について教えてください。

山本:面接官は市長と教育長と総務部長でした。お偉方5-6人に囲まれた面接ではありましたが、非常に和やかな雰囲気で、私の発言にニコニコとリアクションをしてくださっていたので答えやすかったです。

—現在の担当業務について教えてください。

長澤:健康増進係には7人の保健師が在籍していて、住民の健康に関わる業務に携わっています。具体的には、住民健診や特定保健指導を行う成人保健と、子供の検診や赤ちゃん訪問を行う母子保健がありまして、私の担当は母子保健です。また、その他に予防接種も担当しています。

主な担当である乳幼児健診はほぼ毎週行っています。そのための準備や片付け、結果の送付などの作業が日々発生しています。健診自体の日程は、前年度に先生と相談して決まっていますので、それをもとに動いている感じです。

このほかに、出産・育児を安心して迎えることができるように実施している「パパママ教室」や、子どもの発達を促す運動・遊びなどを行う「のびのびっこ広場」を担当しています。

山本:健康増進係で成人保健を担当しています。住民健診の準備や運用、健診結果の送付、精密検査の受診勧奨などをしています。

健診自体は6月から7月にかけて5日間程度の期間で実施しているのですが、2月から3月に申込書を発送しますので、年末年始くらいから準備を開始しています。また、健診の約1か月後に健診結果を送付して、その後精密検査の対応をしていますので、概ね1年かかって一巡しているイメージです。

—異動歴はありますか?

山本:ありません。

長澤:私も今のところないです。異動となった場合の異動先は、保健師が現在1人在籍している介護予防係になると思います。

—住民のお宅を訪問する機会はありますか?

長澤:保健師は全員が担当の地区を持っています。その地区で赤ちゃんが産まれたら赤ちゃん訪問に行きますし、特定保健指導の対象となった成人がいたら訪問することもあります。

—入庁1年目はどのようにして仕事を覚えていましたか?

山本:入庁1年目から担当として自分の名前も入っていたのですが、分からないことだらけでしたので、皆さんに優しく仕事を教えてもらいながら仕事を覚えました。

新人にはプリセプターがつきますので、どこに何があるかや電話の取り方など、分からないことは何でも気軽に聞くことができます。ちなみに、私のプリセプターは当時入庁3年目の長澤さんでした。

ーそうなんですね!

長澤:業務自体は違うので、成人保険の細かい業務は詳しい方に教えてもらって、それ以外では何でも細かいことから説明してあげるような形ですね。私もまだその時3年目で、わからないこともあったので、一緒になって他の先輩に聞きに行くということもしていました。

細かくいつまでという期間や、具体的に面談をどの頻度でしてねといった制約はあったわけではないです。なので、京都府中の新人保健師が集まる新人研修があり、その課題を一緒に見てあげるということもしていました。

私のプリセプター、つまりプリセプターのプリセプターまで呼んで相談するということもありました(笑)。

山本:自分なりに課題を解いてみたんですけどどうですかね?ってアドバイスをもらっているような形です。

新人のころは、分からないことが分からない状況だったのですが、何か仕事で困りそうなことがあるときは、それを見越して事前に声をかけてくれました。

例えば、乳幼児健診で発達の検査をするのですが、検査のときに困らないように、検査の内容を懇切丁寧に事前に教えてくれるなどです。

今でも、すぐになにかあれば聞けるので非常に感謝しています。

—保健師としてのやりがいを教えてください。

長澤:赤ちゃん訪問で見た生後2か月くらいの赤ちゃんが成長していく過程をその後の健診で見守ることができることや、親御さんとも顔見知りになって段々と関係ができていく感じが良いですね。

入庁1年目に赤ちゃん訪問に行った赤ちゃんを先日3歳児健診で見かけました。大きくなったなぁ、と思いました。

山本:住民健診の結果を説明する結果説明会というものを開催しているのですが、その場で「去年、あなたから指導を受けました」と声をかけてくれた住民がいました。また、健診の手続を説明した方が、後日窓口までわざわざお礼を言いにきてくれたこともあります。住民との距離は近いですね。

—住民との関わりで難しかったことはありますか?

長澤:皆さん優しいので困ったことはないです。のんびりしているのか、道路を歩いているときも、道を譲ってくれる方も多い気がします。

—職員同士のつながりはありますか?

長澤:2回り以上離れているベテランの保健師が多いのですが、これまで経験した話を色々と教えてくれるので、非常に勉強になります。他の課の職員もけっこう声をかけてくれますし、いつもありがたいと思っています。

山本:入庁直後から「もう慣れた?」とか「早く帰れてる?」と多くの方が声をかけてくれました。仕事上の疑問についても、1を聞いたら10を教えてくれる方が多いです。住民との距離も近いですが、職員との距離も近いです。

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年7月23日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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