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ワーク・ライフ・バランスを大切にしながら長期的なキャリアデザインが可能!〜板橋区役所の政策経営部での働き方とは?~

板橋区役所の政策経営部政策企画課総合計画係で働く宇野さんに、これまでの経歴や役場での仕事と職場環境についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

宇野:神奈川県出身で、大学を卒業後、平成22年度に板橋区役所に入庁いたしました。今年で15年目の職員になります。初めの5年は教育委員会事務局に配属され、その後は政策経営部に所属しています。

ーなぜ公務員を志望されたのですか。

宇野:公共の仕事に携わり、社会貢献を実感できる仕事に就きたかったため、公務員を志望しました。また、中学、高校で吹奏楽、大学ではオーケストラで活動してきて、現在も社会人オーケストラとして活動を続けており、趣味と仕事を両立したいという思いがあったのでワーク・ライフ・バランスがとりやすい仕事につきたいという思いもありました。今は育児を優先してお休みしていますが、年間2回のコンサートに向けて週末に練習をしています。

ー板橋区の良さを教えてください。

宇野:「温かみのある地元感」が特徴だと思います。自分の経験した仕事で言うと、「板橋区凧の愛好会」と協力して「板橋区親子たこあげ大会」を開催したり、「板橋音楽祭」では区内の中学校の吹奏楽部などが一堂に会し、演奏や発表を通した交流をしています。また、「青少年表彰」という事業では、ジュニアリーダーやボーイスカウト、消防団など地域でボランティア活動を頑張っている子どもや若者を表彰しています。板橋区にはこういった地元の温かさを感じられる取り組みが沢山あります。

板橋区は必ずしも全国的に良く知られてるというわけではないのですが、区民の方には、丁度良い、住みやすい自治体であるという風に、ポジティブに捉えてくださっていると思います。都心へのアクセスが良く、温かい地元感がある、というのが板橋区の推しポイントなんじゃないかなと思います。

ー最初に在籍した教育委員会の仕事について教えてください。

宇野:教育委員会事務局生涯学習課青少年係で、たこあげ大会などのイベント運営や、PTAや地域のボランティアとして子どもたちの健全育成に関わってくださっている青少年委員の支援を担当していました。この時に板橋区の各地域の様子を知ることができ、今の部署でもこの経験が役立っています。

イベントについては、事前準備を経て当日を迎え、イベント終了後は、次回に向けて振り返りを行う、といった流れで運営していました。イベント運営では、達成感を感じるとともに、段取りの大切さを学ぶことができました。入庁前に抱いていたいわゆる区役所の仕事というイメージとは全然違いました。

地域の皆様は、ご自身の時間を割いて、子どもたちや地域のために活動をしてくださっており、区に対して協力的で、とても働きやすかったです。区に協力してくださっている皆様へのリスペクトの気持ちを忘れずに業務にあたっていました。

—政策経営部の業務内容について教えてください。

宇野:政策経営部政策企画課の総合計画係で、公共施設マネジメントを担当しています。区の建物や土地の管理・更新にはお金がかかります。そのため、長期的な見通しをたてながら、土地の取得・処分・貸付、建物の改築・改修などの全体的な調整を行っています。

ー現在の仕事のやりがいについて教えてください。

宇野:板橋区内の公共施設跡地活用の方針を決める、というのが私たちのミッションの一つです。例えば廃止になった学校の跡地は、地域の方々からの注目度が高いですし、大規模な土地なので、どう活用するかは地域に大きく影響を与えます。

まずは、コミュニティや防災のために活用してほしい、といった地域の声を受け止めながら、区が活用するか、民間の事業者へ貸し付けをするかなど、基本的な方針を決めていきます。方針を決めていく中で、地域の方のところに出向き、説明し、ご意見を頂戴し、反映できるものは反映をし、区として大事な部分はしっかりとご説明をしてご理解いただくといったプロセスを経て具体的な活用へと繋げていきます。

直近の事例では、令和4年度に板橋区では、児童相談所(板橋区立子ども家庭総合支援センター)を設置しました。立地条件などを考慮して、学校の跡地を活用して整備することになり、まずは地域の方の理解を得るために、広く区政課題を解決する児童相談所設置の必要性を伝えるだけでなく、防災面や狭い周辺道路などの身近な地域課題も合わせて解決できるというメリットをあわせてお伝えしました。

そうした過程を経て、無事に児童相談所の開設に至ることが出来ました。元々あった学校の古い施設を取り壊し、そこに板橋区の子どもたちのための新しい施設ができたということや、道路が広がって地域のためになるといった、具体的な成果を実現できました。

区民の皆さまのご理解・ご協力のもと、庁内の様々な部署の職員と力を合わせて進めることで実現できた仕事なので、完成した時にはとても達成感がありました。今の仕事には長期的な計画をたてて、実際に形になっていくダイナミックな仕事に関われる面白さがあると思います。

ー育休の取得について教えてください。

宇野:私は合計3回育休取得しました。第二子の出産時に1か月、第三子出産時に3か月、妻の仕事復帰で子どもが保育園に通い始めるタイミングに3週間取得しました。板橋区役所には通常の育休に加えて、産後パパ育休という制度があり、それらを組み合わせて活用しました。

上司に育休取得の相談をしたときにも、「仕事は大丈夫なの?」といったことは全く言われずに、「是非取って下さい」と後押ししていただき、取得しやすい雰囲気でとてもありがたいです。

早めに育休取得期間を相談し、不在時に対応が必要な事項をまとめるなど、自分がいない間に、つつがなく物事が進むように、できる限りのことは育休に入るまでに終わらせておくことは意識しましたが、育児に専念する時間が確保できたのは、周りの方のフォローのお陰だと思っていますので、とても感謝しています。

育休を取得してみて「24時間育児をすること」は聞くのと、実際にやるのとでは大違いだと気づきました。仕事をしていると、その間は一旦育児から離れて、また家に戻ってから育児と切り替えることができますが、育児に専念する期間を経験して、子育てのリアルを感じることができたと思います。

第一子の時に育児に専念していた妻の気持ちについて、実感を伴って理解できたのは我が家にとって、とても大切なことでしたし、子どもが成長する過程をじっくり見ることができたこともよかったです。

復帰した時には同僚の方が「育休時の出来事リスト」を作っていてくれていて、それを元に、打合せで進捗を共有してもらって、スムーズに職場復帰することができました。

ー板橋区役所の働きやすさはいかがですか?

宇野:働きやすいと思いますね。例えば、管理職の部課長が「率先して帰る」を実践してくれています。保育園のお迎えで定時で即座に帰らなくてはいけないときも、上司がすでに帰ってるので、気兼ねなく帰れます(笑)

さきほどの育休での話でも触れましたが、私の周りではワークライフバランスを大切にする、という意識の職員が多いですし、仕事に前向きに取り組む雰囲気で、職場内でも相談・情報交換がしやすいので、こういった環境で働けているのはありがたいと思います。

ーご自身の今後のキャリアデザインについて教えてください。

宇野:板橋区には、職員が自身の得意分野を磨き、専門性を発揮することが出来る複線型の人事制度があり、私の場合は「ファシリティマネジメント」の分野を選択しています。同じ部門に10年いますが、キャリアデザインを能動的に考えて、今があるという状況です。

今後は、今までのキャリアを活かして人材育成に取り組みながら、一つのプロジェクトにじっくり取り組む仕事にも関われたら良いと思っています。

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年12月18日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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