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生まれ育った町で形に残る仕事がしたい! ~建築職として働く。民間企業と自治体の建築職の違いとは?~

宮崎県日向市役所で建築職として働く治田さん。転職に至った思いのほか、転職経験があるからこそわかる自治体技術職ならではの魅力ややりがいについてお聞きしました!

—入庁までの経歴について簡単にご紹介をお願いします。

治田:私は元々日向市の出身で、20歳の時に地元を離れました。学校を卒業後、岡山県内にある建築関係の会社で、現場監督として働いていました。

28歳の時に日向市に入庁したため、前職は8年務めていたことになりますね。

—転職にはどのようなきっかけがあったのでしょうか?また、何故日向市に戻ろうと思ったのでしょうか?

治田:前職でも色々と任せていただけるようなポジションとなり、建築職としてある程度自分の知識や経験に自信がもてるようになってきていたため、何か新しいことにチャレンジしたいと思ったんです。何歳までに転職をするとか、明確に決めていたわけではないのですが、転職のことを考えるようになったのが30歳手前の頃だったので、動き出すにはちょうどいいタイミングだったということもありますね。

日向市に戻った理由については、いずれは地元で働きたいという考えを元々持っていたんです。せっかく建築職として働くのであれば、生まれ育った場所で、何か形に残るような仕事がしたいと考えていました。また、自分がよく知っている場所の方が、まちづくりには貢献しやすいのではないか、とも思っていましたね。

プライベート面で言うと、結婚し子どもができたこともきっかけでしたね。私自身、子育ては日向市でしたいなという思いや、将来的には日向市で生活基盤を築きたいといった思いがありました。

—地元で働く上では自治体以外にも選択肢はあったかと思いますが、民間企業等は考えなかったのですか?

治田:家族を養っていく必要もありましたので、正直なところ待遇面や福利厚生を重視していました。前職の水準を維持することを考えると、市内の建設業や工務店への転職だと難しいという印象を持っていたので、自治体の方が優先度が高かったです。

日向市に戻ろうと思った理由とも重複しますが、地元である日向市で、何か形に残るような仕事がしたいと思っていたので、そういった面でも転職先としてはまず自治体を考えていましたね。

—岡山で働きながら日向市を受験するのは大変そうなイメージですが、振り返ってみていかがですか?

治田:実は日向市はオンライン面接等も取り入れているため、実際に日向市に足を運んだのは最終面接の1回だけなんです。これはものすごく大きかったと思っています。

仕事をしつつ、且つ家族もいる状況だったので、一次試験から対面ということだと受験は厳しかったかもしれないですね。転職をする方は似たような状況の方が多いかと思いますので、この制度はとても受け入れられやすいのではないでしょうか。

—現在の業務内容について教えてください。

治田:現在は建築住宅課で住宅政策の業務に携わっています。市内の市営住宅について、全体的な改修や建替計画や政策について検討しているようなイメージです。これまでに経験してきた現場監督のようなものとは異なりますね。

前職で培った知識経験を全く活かせていないといったものではなく、自治体職員として、何か別の頭を使っているような感覚ですね。これまでは建築物を作ることは決まっていて、その完成に向け計画を立案し、現場管理を行う業務が主でしたが、入庁後は今ある建物を改修して使い続けるか、壊して新しく作るのか、といったところから検討し、いかに経費を抑えるのか、効率よく進めるのかといったことに頭を使っています。一言に経費といっても住民の方々の税金なので、当然といえば当然ですよね。

—これまでの業務で印象的だったり、形に残ったようなものはありましたか?

治田:現在は計画を立てるような業務であり、前にいた所属も指導係といって、相談を受けたり許認可をするような業務だったため、転職理由にも挙げたような形に残る仕事というのは今のところあまり携わっていないんです。

ただ、この4月、資産経営課の業務を兼務しお倉ケ浜総合公園内野球場の改修工事の一部を担当したのですが、これはとても楽しかったです。ここ2~3年こういった現場の仕事から離れていたので、久々に現場に出るのはやはり楽しかったですね。

兼務のため主担当というわけではなく、工事の規模もそこまで大きなものではなかったのですが、自治体職員としての工事の流れを知ることができたり、業者とやりとりすることができたりと、色々と刺激になりました。

また、前職での知識経験もここで活かすことができたのかなと思っています。前職は業者側の立場だったので、業者としての気持ちや言い分もよくわかるんです(笑)ここでこれを言うとよく思わないだろうな、とか、これはここでしっかり言っておかないと、といった点を抑えつつ、バランスよく対応できたので、業者とはとてもスムーズにやりとりできたと思っています。

—両社の内情を知っているというのは強みになりますね。そんな治田さんは、自治体建築職のどういった点に魅力を感じていますか?

治田:工事に関して言えば、市の施設を建設する、改修するといった比較的規模の大きい案件に携われるチャンスが多く、技術者として成長できると思っています。民間だと経験を積んでから主担当として大きな案件を持つというのが一般的かと思いますが、自治体だと案件も多く比較的若いうちから案件を任せてもらえるというのも魅力ですね。

また、多くの人と関わることができるのも自治体ならではだと思っています。建築相談にしても、現場にしても、様々な専門知識をもつ業者と関わることができるので、業者ごとの技術やノウハウを幅広く見ることができます。民間だと、基本的には自社のやり方にしか触れることができないですよね。

—転職した前後で生活は変わりましたか?

治田:前職では365日24時間稼働しているプラントの維持補修を担当していたため、常に携帯が手放せなかったんです。もちろん土日の出勤もありましたし、状況によっては夜間駆けつけるようなこともありました。台風が接近した際なんかは昼夜気が休まることはなかったですね。とにかく、常にプレッシャーやストレスを感じていました。

自治体だと働き方が規則的で、原則として土日に業務が入ることはないので。家族との時間が取れるようになりましたし、精神的な負担も減ったと思っています。

—日向市の魅力について教えてください。

治田:日向市に帰ってきてまず感じたのは、子どもたちがみんな挨拶をしてくれるんです。高校生も小学生ももっと小さい子どもなんかも、それこそすれ違うたびにあいさつをしてくれるので、こっちがちょっと戸惑うくらいですね(笑)

もともと地元だったので当たり前だったことなのかもしれませんが、これには驚くというかちょっと感動してしまいますよね。本当に人が暖かい場所なんだなと感じます。子どもと散歩をしていても知らない人が話しかけてくることもあります。

自然が多くどこにでも子どもを連れていけるため、子育てをするにはベストな環境なのではないでしょうか。

—最後に求職者の方に一言お願いします!

治田:日向市は子育てしやすい環境や地域性があり、家族との時間を大事にできるような職場環境があります。

また、遠地からの就職やUターンを考えている人にとっても、受験しやすい環境が整っています!

自治体の建築職には民間とは違った魅力がありますので、どこで働くのか、どういった職種で活躍したいのか、迷っている方は是非一度日向市役所でチャレンジしてみてほしいと思います!

この記事は2024年6月9日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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