雲仙市役所人事課職員に聞く!働きやすい環境と地域貢献の魅力とは?
雲仙市役所人事課で働く、中村さんと小牟田さんに、市役所での仕事、推進する事業や働き方、さらに雲仙市自体についてもお聞きいたしました。
―お二人のご経歴をおうかがいいたします。
小牟田:長崎県内の大学に進学し、もともとは教師を志望していましたが、大学生活を過ごすなかで教師ではなく、ふるさとの役に立つお仕事をしたいと考え、地元の雲仙市役所で働き始めました。
中村:私も雲仙市で育ち、大学では東京に進学しました。大学では教師を目指していましたが、諦めてしまい、それでも、子どもたちの環境を整備する仕事をしたいと思い、故郷の雲仙市役所を選びました。
―入庁してからの異動歴も教えて下さい。
小牟田:平成26年度に入庁し政策企画課に配属となり、地方創生関係を担当しました。その後長崎県庁に出向し、市町村課という部署で勤務した後、雲仙市の政策企画課に戻り、昨年度から人事課に配属され現在は2年目です。
中村:平成23年度に入庁し商工労政課へ配属、長崎県庁へ出向し地域情報化の業務に従事しました。雲仙市に戻ってきて市民安全課という防災関係の部署、政策企画課、財政課、そして今は人事課で3年目です。
―人事課の仕事を教えて下さい。
中村:職員の給料支給、福利厚生、組織体制等、人事に関する業務や、議会対応、条例や規則の審査なども業務の範囲です。
小牟田:現在の人事課は、課長を含めて正規職員7人、会計年度任用職員2人の体制です。
―お2人の担当業務を教えて下さい。
小牟田:職員採用試験の担当をしています。副担当が中村で、いろいろとサポートしてもらいながら採用試験を進めている状態です。
あとは来年度以降の組織体制の整備、職員研修なども担当しています。
中村:職員の給料計算や支給、また人事評価制度の整備・運用を担当しています。
どの業務も基本的にはメインとなる主担当がいて、別の職員が副担当でついている状態です。業務は、主担当が中心となりますが、課題などがあれば、副担当や上司と相談しながら進めていきます。
―そうなんですね!では、ここからは雲仙市の採用活動についてもお聞きいたします。求めるターゲット像はあるのですか?
小牟田:今抱える課題に対して前向きに取り組める方と一緒に働きたいと考えています。
雲仙市は自然も豊かで見どころも多いまちですが、その分公共交通機関は発達していなかったり、少子高齢化が進んでいたりとどこの地方都市にもあるような課題があります。それを前向きに捉え、市民の方々の生活を豊かにしていくためのチャレンジができるまちだと思って取り組める方に来ていただきたいです。
あと、近年は市外出身者で雲仙市の職員となる方も増えてきています。雲仙市出身ではなくても、雲仙市のことを好きな方、雲仙市でチャレンジしてみたい方など、そういった方々も大歓迎です。
―チャレンジでいうとすでになにか取り組まれていることはあるのですか?
小牟田:令和2年度から乗り合い送迎サービスの「チョイソコうんぜん」という取り組みを始めています。例えば、車を持っていない高齢者の方が予約して、近くの停留所から乗り合い方式で移動ができるようなサービスです。
あとは令和8年度の開設に向けて、雨の日でも子どもたちが遊べるような全天候型の子どもの遊び場「うんぜん ほっと・フィールド(仮称)」の建設を計画していたり、農業や水産業、観光業も盛んなので、地域ぐるみで有機農業を推進していく「オーガニックビレッジ構想」を見据えた取り組みや、漁村の魅力を生かした地域づくりの支援、雲仙市の自然や歴史などの地域資源のほか、「食」を生かした新たな観光コンテンツ作りなど、色々な事業を進めています。
―かなりいろんな方面で事業を進めているんですね。
中村:そうですね。地域課題はあらゆる方面であり、その課題をどうするか、行政ができることはなにかを各部署が考えてアプローチできている成果だと思いますね。
―ありがとうございます。では他に、雲仙市としての福利厚生など別の特徴はありますか?
小牟田:職員のワークライフバランスの推進を図るため、試験的ではありますが昨年度から夏季休暇を3日から5日に増やし、早出遅出といった時差出勤の制度も始めました。
働きやすい環境作りに市として積極的に取り組んでいるので、自分のプライベートとの両立ができる環境だと思います。
私も昨年度は時差出勤を活用し、早めに出勤した分、早めに帰って出かけたりして好きな時間を過ごしました。
中村:男性職員の育児休暇の取得率が他の自治体と比べても高くなってきていると思います。私には6歳になる子どもがいますが、子どもが生まれた当時は、男性の育児休暇取得が市役所内部でも珍しい状況でした。積極的に育児休暇を取得する職員とそれを受け入れる周囲の環境があることが認知され、ここ数年で急激にそういった文化が雲仙市として浸透してきていると思います。
小牟田:他の取り組みとしては、新規採用職員向けのメンター制度を数年前より導入しています。新入職員と同じ課の先輩職員が1年間メンターとなり、仕事のことはもちろん、仕事以外のことも相談できるようにして少しでも早く職場に慣れていただき、仕事に対する不安を解消していくための取り組みです。
中村:普段から年次有給休暇の取得や、定時に帰庁することは市として推奨しています。お互いにフォローしあいながらプライベートが尊重される職場が作れていると思います。
―研修制度はいかがですか?
小牟田:新規採用職員向けに入庁すぐの研修もありますが、年間を通して研修を行っており、全職員を対象に様々なテーマで実施しています。
研修のテーマは毎年度定型で決まっているものと、その年度の状況に応じてテーマを設定するものがあります。例えば、本年度は人事評価に対する研修を管理職向けではなく、評価を受ける側の職員がどう目標を立てるべきかという観点で実施いたしました。
そういった研修は通常、外部の講師をお呼びして実施することが多いと思いますが、雲仙市は職員が職員に対して研修を行うこともあります。例えば、昨年度は、広報担当の職員が講師となり、魅力的な写真の撮り方や相手に伝わりやすい文章の書き方について研修を行いました。このように色々な分野の知識を相互に身につけられる環境づくりを行っています。講師役となる職員のスキル向上も目的にしています。
―採用試験についても教えて下さい。
小牟田:大卒程度の行政事務職でいうと、一般的な教養試験はありますが、法律や行政についての専門試験、論文試験はありません。このため受けやすくなっていると思います。
二次試験では個別の面接とグループワークを取り入れています。
―あとは、市としての魅力も教えていただけますか?
中村:雲仙市は雲仙温泉と小浜温泉という二つの温泉がある長崎県内でも有数の観光地です。あとは、雲仙の山、橘湾と有明海の二つの海に面しているという自然環境も非常に独特です。
最近は釣りのお客さんも非常に多いです。コロナ禍以降、距離を取って遊べるアクティビティの釣りや、バイク・自転車のツーリングなどを楽しんでいる人もいますね。
―個人的に好きなところはあるのですか?
中村:地元が小浜なので海に夕日が沈む様子は好きですね。夕日から海の水面上に光の道が通るような形になります。東京にいたときもその風景を思い出して、帰りたいなと思うこともありました。
小牟田:やはり食べ物が新鮮で美味しいところですね。出張先の県外でお刺身を食べた時、こんなにも地元のお魚と違うのかと思ってびっくりしました。野菜もいろんな種類が作られておりご近所さんからいただくこともあるのですが非常に美味しいです。
そういった文化があることも非常に良いまちだと思います。
―ありがとうございました!