「生まれ育った地元・平塚に恩返しがしたい」〜神奈川県平塚市で公務員としてのキャリアを積む〜
都内の大学を卒業後、令和5年度に地元の神奈川県平塚市役所に入庁した濱田さんに、公務員試験までの経歴や入庁後のお仕事、今後の展望についてお伺いしました。
—まずはご自身の経歴を簡単にご紹介ください。
濱田:もともと平塚出身で、都内の大学在学中に平塚市役所の仕事に興味を持ち、令和5年度に入庁しました。現在は建築住宅課という市営住宅を管理している部署に所属しています。
就活当初は地銀や信用金庫などの金融系の民間企業の求人も見ており公務員だけを志望していたわけではないですが、就活のイベントやセミナーなどに参加していく中で、平塚市役所も説明会やイベントを行っていることを知りました。
また、平塚市役所が従来の公務員試験ではなく、民間企業でも行っているSPI試験を採用しているということもあり、民間企業と並行して平塚市の試験も受けようと思いました。
最終的な就職先を平塚市役所にした理由は、自分の就活の軸として「地域に貢献する」というものがあったからです。数ある役所や企業の中で、一番自分の中で「地域」に貢献できる仕事=生まれ育った地元である平塚市に恩返しをすることなのではないかなと考えました。
—その後志望されていた平塚市に入庁とのことですが、一緒に入庁した同期の人数はどのくらいでしたか? また、入庁後の研修などはどのようなものでしたか?
濱田:自分と一緒に入庁した同期は事務職だけで30名、保健師や保育士など専門職を含めると40名ほどでしょうか。病院の事務職を含めるともう少し多いかもしれません。研修は入庁後に配属先の課が決まった後、4月に2週間程度研修期間が設けられます。
4月の研修では、服務規律という公務員としての振る舞いや、地方公務員法などの法律の知識を学びました。自分は大学時代民法を学んでいたのですが、地方公務員法も結構民法に近い内容で、公務員試験対策もしていたので理解は早かったかと。
その後、6月と9月と12月の年4回研修を行っています。6月は4月の研修の続きと振り返りを行い、9月の研修では野外炊事を行い、平塚市内にある自然豊かなキャンプ地に行って、各グループで料理を作りました。
新人職員同士の親睦が目的だと思うのですが、今回野外炊事を行ったような平塚市の施設を知るという意図もあるのではないかと思います。12月の研修では、4月に研修を行った地方公務員法のもっと深いところまで学びました。
その後2〜4年目は定期的に研修があると聞いています。
—現在建築住宅課に所属されているとのことですが、職務内容や課についてあらためてご紹介ください。
濱田:建築住宅課は自分を含めて26名所属しています。職務内容は、先ほども申し上げましたように、主に市営住宅の管理を行っています。基本的には5月と11月の年2回ある市営住宅の申込者の入居者を決める業務をしています。
たとえば募集をしたり、今入居されている方の住民票の移動に伴う移動処理を行ったり、来年度の家賃算定の準備をします。新規の入居者は5月に申し込んだ方が9月に入居し、11月に申し込んだ方が3月に入居するという感じです。
なので研修を終えて5月には本業務を行っていました。サポート職員の先輩や、他にも年齢の近い先輩もいらっしゃったので、わからないことは都度教わっていく形でしたね。
サポート職員は平塚市役所の新人サポート制度で、課の先輩が9月までの半年間新人について、1ヶ月ごとに評価など振り返りを行ったり、適切に業務管理をしながら時にはサポートしていただくような形になります。
具体的に教わったことは「5月から募集の事務が始まるから、このお客様にはこういった対応をしてね」と受付業務や電話応対などのやり方や、住民票の移動に必要な書類の種類などです。
—現在の働き方はいかがですか? 残業などは発生しますか?
濱田:繁忙期は1〜2時間ほど残業がありますが、通常は8時半〜17時半までの定時で退庁しています。新人だから早く退庁しているというわけではなく、他の方も定時でしっかり帰宅しています。
—職場内の雰囲気はどのような感じでしょう? 同期や先輩との交流はありますか?
濱田:担当内の雰囲気は良いのではないかと思います。皆さん自分を温かく見守ってくださって、受付業務でもお客様が笑顔で帰ってらっしゃることが多いので、自分としても良い職場だなぁと感じます。
また、仕事のオンオフがきちんとできているとも感じます。休憩時間と仕事に集中する時間がきっちり分かれている印象です。
多くの方が市役所職員=堅いというイメージを持っているかと思います。自分も就活する前はそのイメージを持っていました。ただ、市役所に入ると全く雰囲気が違うことを実感しますね。平塚市役所の場合は説明会でもその雰囲気の一端がわかったので、そこまで入庁前後のギャップも感じませんでした。
同期同士でも交流があります。1月にも集まってフットサルしに行きましたね。まったく知らない課の先輩ともフットサルに行って仲良くなることもあります。
他にも市役所内で部活動があって、体育系と文化系あわせて15、6くらいあると思います。なのでそういった活動や飲み会などを通じて自分の課だけでなく他の課の方とも横のつながりを深めることができます。
飲み会は平塚市役所と平塚駅が近いので、駅周辺に飲みに行くことが多いです。
—平塚市役所で働くうえで、やりがいやモチベーションになっていることはありますか?
濱田:2つありまして、一つは窓口での応対のときに市民の方に「わかりやすく説明してくれてありがとう」と感謝の言葉を言っていただけたことがやりがいや意欲に繋がっています。
もう一つは、事務処理を滞りなく進められることに達成感を感じています。入庁1年目の5月から繁忙期だったのですが、問題なく進行して無事業務をやりきったこともやりがいになっています。
—今後濱田さんが描くキャリアや展望などあればお聞かせください。
濱田:平塚市役所では基本的に新規採用の職員が3年程度で異動するということになっているので、まずはそれまでに今行っている仕事について自分だけで対応できるよう独り立ちできればと思っています。そして、異動があった際も部署でもすぐに仕事を吸収して一人前の職員になれるようがんばりたいです。
—本日はありがとうございました。