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小さな役場、だからこそ最後まで携われる。~白老町役場で土木技術職として働く魅力~

北海道白老町役場で土木技術職として働く谷野さん。なんと前職では建設コンサルタント業で24年もの経験があるとのこと。そんな谷野さんに、なぜ自治体で働きたいと思ったのか、自治体にはどういった魅力があるのか、といったことを教えていただきました。

—まずは簡単に自己紹介をお願いします。

谷野:苫小牧工業高等専門学校の土木工学科を卒業後、平成8年に建設コンサルタント会社に入社しました。そこで24年勤めた後、ご縁があり令和2年4月に白老町役場に入庁しました。

—土木関係に興味をもったのは何かきっかけがあったのですか?

谷野:実は工業高等専門学校に入る時は機械関係に興味があったので、機械工学科を受験していたんです(笑)

機械工学科には落ちてしまったのですが、第二希望としていた土木工学科に決まりました。

ただ、その後土木に関することを学んでいく中で関心が高まり、将来この職でやっていきたいと思うようになりました。

—工業高等専門学校卒業時には自治体での勤務は考えていなかったですか?

谷野:当時は大手企業や官公庁で働くというよりも、中小規模の会社でまずは自分の技術を磨きたいという思いが強かったので、自治体で働こうという考えはなかったですね。

また、働くのであればやはり住み慣れた地元への貢献という思いもあり、苫小牧市内の企業に就職しました。

そこでは24年間勤めていましたが、やっていたのは一貫して土木関係の企画や調査、現場に伺っての測量や設計となります。主に道路関係の業務を任されていましたね。

—転職を考えたきっかけについて教えてください。

谷野:転機となったのは平成30年9月6日に発生した「北海道胆振東部地震」です。被災後の各自治体による復興支援や土木施設の復旧など、これまで培ってきた土木業務の知識や経験を活かし、さらに土木行政に携わることで自身のスキルを磨き上げたいと考えるようになりました。そのような思いを巡らせていた中、ちょうど白老町で土木技術職の求人が出ていることを知りました。

経験や年齢も合致していたため、すぐに受験しようと思いました。

転職のためにいろいろな自治体を調べたりということはしていなかったため、受験したのはそこで見つけた白老町のみでした。

—前職に勤めながらの転職だと、試験対策はやはり大変でしたか?

谷野:私の場合、働きながらの挑戦だったということもあり、何か特別な試験対策をしたというわけではありませんでした。

試験項目は適性検査や自身の経験に関する論文、そして面接だったのですが、建設コンサルタントの経験が長かったということもあり、実際に自分がやってきたことをそのまま出せれば良いと思っていました。そのため「新たな自分をつくり挑戦するのではなく、ありのままの自分を採用してくれるならいこう。それでダメだったとしても後悔はしない。」という思いの中で受験した記憶があります。

前職で管理職を経験していたということもあり、何かを相手に伝えるとか、文章にするといったことに対する苦手意識も少なかったので、受験に関してはあまり心配もしていませんでした。素の自分で臨むことができましたね(笑)

—現在はどういった業務をされているのですか?

谷野:現在は建設課の土木事業グループで働いています。

主に土木事業全般を扱っており、工事を施行するための企画や予算要求、調査や設計・積算、そして工事発注を行います。発注後には工事監督員として、受注業者との調整や現場監理といった業務に従事しています。

同じ土木事業とは言っても、前職と比べると業務範囲は確実に増えましたね。前職では工事に必要な成果を納品して終わりだったのですが、現在はその先、工事や完成まで関わることができています。転職理由にもなった新しい経験だとか、ステップアップはできていると感じています。

現在はグループのサブリーダーとしての立ち位置ですが、これまでの経験を活かし、自分の担当事業を持ちつつ、グループ全体をサポートできているかと思っています。

—土木技術職としてのやりがいはどういったところにありますか?

谷野:町内のインフラ整備事業に携わっていますので、町民の生活に直結するような仕事ができていると感じていますね。

白老町は人口規模もあまり大きくないので、町民からの要望や意見も耳に入ってきやすいかと思っています。町民との距離が近く、国や道に比べ早期対応ができる環境ですので、そういったスピード感を持って働くことができるのも魅力ですね。

また、やはり自分でやったものが目に見えて残るということが、やりがいになっています。道路や橋に関しては、それが新設ではなく補修であったとしても成果が目に見えてわかります。

—白老町役場ならではの魅力はいかがでしょうか?

谷野:前職で国や道などといった大きな自治体の方を相手にしていると、異動により担当者が途中で変わるといったことが何度もありました。これって要するに自分の担当事業に最後まで携わることができないということですよね。

白老町の土木職であれば、基本的には転勤だとか、土木技術職以外への異動は稀なので、最後まで担当事業を見届けることができます。

工事が完成するころには自分はもう異動しているかもしれないと思って働くよりも、完成まで、さらには完成後も自分が維持管理すると思って臨む方が、責任感や使命を持って取り組むことができると実感しています。

—土木職としての教育体制や、土木職の方々の雰囲気を教えてください。

谷野:若年者や新採用者に対しては、自治体をまたいで胆振地区全体の職員を集めた研修制度というものがあります。1年目、2年目研修や管理職研修など、階層別の研修もあり、研修制度としては比較的充実していると思います。

新人に対しては、グループ全員で教えていくといった雰囲気で、最初はもちろん1人で何かをやるわけではなく、業務のサポートをしていきながら成長していき、2~3年後には独り立ちできるようにと考えています。

社会に出てもちろん覚えることは沢山ありますが、やる気と根性があれば、例えば学校で学んだ知識だけでも心配なく働くことができますよ。

また、土木職と聞くと、いわゆる男社会といった少し怖いイメージをもつかもしれませんが、実際の職場環境は全くそんなことはありません。相談もとてもしやすく、プライベートな話なども交えつつ和気あいあいとした雰囲気で働いています。

—なるほど。安心して働ける環境ということですね。では、白老町の生活環境はいかがですか?

谷野:とにかく自然が多いですね。私は船釣りや川釣りが趣味のひとつですが、海に面していることや小さなまちの割に川が多く、色々な場所で趣味を楽しむことができています。

温泉の多さも魅力かもしれないですね。源泉がとても多く、地区毎にいろいろな泉質を楽しむことができます。それこそ、自宅に温泉を引いている町民も多くいますし、温泉付きの賃貸物件なんてものもあります。

—最後に、谷野さんから求職者にメッセージをお願いします!

谷野:もともとコンサルに勤めていた時は、1日があっという間に過ぎていく感じでした。管理職という立場もあり、プライベートな時間は多くはなかったと思います。

それと比べると、現在は本当にワークライフバランスが充実していると感じています。働くときは働き、休日には趣味を生かしながらしっかり休む、といった両立がとても実感できています。

また、白老町役場では部活動も楽しむことができます。野球部やアイスホッケー部があり、私も小・中の5年間だけですがアイスホッケーをやっていたことから、現在はアイスホッケー部に所属し、職員の皆と汗をかいています。

前職でも一時社会人チームに所属したことがありましたが、社外のチームだったということもあり、週に数回の練習や試合になかなか参加できず長続きしませんでした。

今は職場の理解や協力もあり、地方での試合には応援にも来ていただいています。

私自身、夏は野球部の試合観戦、冬はアイスホッケーで楽しんでいます(笑)

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年6月14日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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