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成田市のインフラを支える!ゼネコンから転職して叶えた、地域貢献を実感できる仕事

元ゼネコン社員で、2024年に入所した土木技師の職員の方に、転職の理由や仕事内容・前職との共通点や違い・やりがい・成田市での暮らしなどをお聞きしました。

道路や下水道など、市民生活に直結するインフラ整備を通して、街づくりに貢献できる仕事の魅力を、ぜひご覧ください。

ー入所前のご経歴をお聞かせください。

大学卒業後、総合建設業、いわゆるゼネコンに新卒で入社し、15年間勤めていました。全国展開している会社だったので、北海道や兵庫県など、いろいろな場所を転々としていました。

ー15年間、ゼネコンで幅広い経験を積まれたんですね。どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

新入社員の頃は、土木現場の現場監督をしており、施工の進捗管理、品質管理、安全管理などが主な仕事でした。

4年目からは、新入社員をまとめたり、協力会社との契約やお金の管理などを任されたりするようになりました。11年目からは本社で、工事受注に向けた営業業務に従事しました。最後の2年間は再び現場に戻り、発注者とのやり取りなど、現場の中心的な役割を担っていました。

ーそんな中、なぜ自治体へ転職されたのですか?

自分が作ったものがどのように使われ、地域の人々にどんな影響を与えているのかを、もっと身近に感じたいと思ったからです。

ゼネコンも望んで入ったところでもありましたし、作ることや完成したときの喜びはありました。ただ、自分が手掛けたものが完成した後に異動というサイクルを繰り返しており、実際に使われているところを見る機会はほとんどありませんでした。

ある時、作られてから50年ぐらい経った、農業用のダムの改修工事に携わったことがありました。そのダムは、農家の方々にとって命綱のような存在で、工事が完了した時には、たくさんの感謝の言葉をいただきました。その時に「もっと使っている人の身近にいたい」と感じ、自治体で働くことを意識するようになりました。

ー近隣にも自治体がある中、成田市を選んだ理由は何でしたか?

成田市は財政が安定していて、成田空港や観光など魅力的な要素がたくさんあると感じています。私自身、前職で成田に2年間住んでいたので土地勘があったのも大きいです。

ー転職活動は、どのように進められたのでしょうか?

前職を続けながらだったので、筆記試験は仕事が終わった後や休みのときに、地方公務員試験のテキストを使って勉強しました。

面接対策としては、前職で資格取得のために面接を経験していたので、ある程度はどういうことを聞かれて、どういうふうに答えるという想定はしていましたが、そのほか特別な事はしていないです。ただ、その想定はあまり実際の面接では活かされませんでした(笑)

ーそれでは、入所後のことについてお伺いします。教育体制や、どのように仕事を覚えたのか教えてください。

入所後は、まず同期全員で2週間ほどの新人研修を受けました。その後、下水道課に配属されました。課には、工事に関することを専門とする工務係が7名、経理に関することを扱う業務係が6名所属しています。

その中で、私が担当する業務を経験している30代半ばの先輩が指導員として、丁寧に指導してくれています。分からないことがあれば、いつでも相談できる雰囲気で、とても心強かったです。

ー所属されている工務係では、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか?

工務係の仕事は大きく分けて3つあります。1つ目は、今ある下水道施設の維持管理です。2つ目は、下水道施設で発生した不具合への対応。3つ目は、将来のために新しい下水道施設を計画・建設することです。

私が主に担当しているのは、1つ目の維持管理です。例えば、新しく家を建てた方が下水道に接続したいという申請があった場合、設計図を確認して許可を出したり、実際に現場に行って工事が正しく行われているか確認したりします。申請者の方は個人が多いですが、設計の細かい仕様が関わってくるので、やり取りは下水道の指定工事店の方と行います。

あとは、マンホールの古い蓋を新しいものに取り替える工事も発注しています。例えば、大雨時にマンホールの蓋が飛ぶ事故を防ぐことができます。

また、不具合対応については課全員で対応しています。汚水本管の詰まりや、ゲリラ豪雨時の汚水の溢れ等です。

ー市役所で働く上で、大変なことはありますか?

下水道に関する苦情やお問い合わせは、やはり多いです。公務員として、市民の皆さんに対して公平かつ公正に対応しなければいけない点は、常に気を配っています。

ー難しい事案には、どのように対応されているのでしょうか?

難しい事案が発生した場合は、課全体で情報を共有し対応方法を検討しています。一人で抱え込まずに、みんなで解決していくことができるので、とても心強いです。

下水道課に限らず、成田市役所では困っている人がいる時に、組織の中で共有してくれる風土があるように感じます。

ー入所されてから、印象に残っていることはありますか?

社会人16年目になる私にも、新人と同じように研修を受けさせてくれたことは、とてもありがたかったです。研修を通して、他部署の同期とも交流でき、業務で別の部署に連絡する際にも、相談しやすい関係性を築けました。

また、研修以外でも、職員組合主催のスポーツイベントや、選挙や市制70周年イベントなどの成田市の行事に勤務した際に一緒になった人とも話をする機会があり、同期以外の知り合いも増えました。

ー前職と共通している点はありますか?

前職ではダムの建設などに携わっており、下水道事業は未経験の分野なので、まだ十分に理解できてはいませんが、土木工学の基礎知識など基本的な知識や考え方は共通している部分が多いです。そのおかげで、部署内でのコミュニケーションはスムーズだと感じています。

ー一方、前職と異なる点はありますか?

お金の支払いに関して違いを感じます。民間企業にいたときは、仕事を受注して得たお金なので、支出に関する裁量がある程度自分たちにあると考えていました。現在は、税金や利用料が原資となっているため、私には裁量権がなく、使用用途についても説明責任を果たし、公平性を保つ必要があります。

お金の話以外では、住民の方と接する機会が非常に多いことです。住民の方から見られている感覚が強いので、立ち振る舞いや対応は気にしないといけないな、と感じています。

ー転職していかがでしたか?

本当に良かったと思っています。一番は、仕事のやりがいを感じられることです。

ー例えば、どのような時にやりがいを感じますか?

自分が下水道接続の申請を受け、現場を確認した家が完成し、お住まいになっていたりするのを見かけると、「住民の方の生活にすごく密着して仕事ができているな」というやりがいを感じています。

住民の方と近いことや、自分が担当した仕事が目に見える形で生活に反映されているのは、いいなと思う点です。

ー仕事とプライベートのバランスはいかがでしょうか?

業務量は自分でコントロールできないものも多いですし、忙しい時期もありますが、前職と比べると休日はしっかりと取れるようになりました。

ー今後、やってみたいお仕事や携わってみたい部署はありますか?

そうですね、結構今の部署が楽しいので…。今の部署でも将来に向けた計画策定の業務にはまだ携わっていないので、おいおい携われたらと思っています。ただ、異動した場合にも、やりがいを感じて業務に臨めるのではないかとは思います。

ー成田市はどのような街だと感じていますか?

成田市はとても豊かな街だと思います。新しい住宅がどんどん建ち、街も発展しています。土木的な視点から見ても、道路や下水道などのインフラがしっかりと整備されているので、暮らしやすい街だと感じています。

ー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。

土地勘があるとイメージが湧きやすいですし、まずは気になる場所に住んでみるのが良いと思います。私は色々なところに住んできましたが、成田市は機能の集中度合いがよかったです。私が住んでいる地区ですと、自転車で行ける範囲で生活の機能が揃います。1回住んでみて、いいなと思ったら、ぜひ一緒に働ければと思います。

ーありがとうございました。

この記事は2024年12月18日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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