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牛が人口の10倍!自然あふれる北海道士幌町役場の求める人材とは?

北海道士幌町役場の採用担当を務める河田玲志さんに、採用したい人材像や試験内容について詳しくお話を伺いました。

—これまでの河田さんのご経歴を教えてください。

河田:私は平成10年に新卒で入庁しまして、教育委員会、総務課、農業関係の部門を経て、現在は採用・研修業務とデジタル推進係を兼務しています。

—士幌町について教えてください。

河田:人口は6,000人ほどで、年々減少しております。ちなみに牛の数は人口の10倍程度です。畑の面積が多く、どこまでも緑豊かな田園風景が広がっていて、この点を気に入る移住者の方が多いです。北海道の中で特に寒い地域ではありますが、雪が少ないので雪かきに追われることも少なく過ごし易いですし、周りの町よりも地価が安いので家も建て易く、帯広に近いので買い物にも便利で住みやすい場所です。

10月には秋の収穫のお祭りがあり、野菜詰め放題やカットステーキ、ポテトチップス等を求めて町の内外から5,000人以上が訪れます。美しい環境の中で農作物や酪農、畜産品は生まれると考えているので環境に配慮した取り組みを積極的に行っています。

例えばゼロカーボンの取り組みの中で家を立てる際に太陽光発電や蓄電池を設置する場合、その補助をしています。役場庁舎自体でも太陽光発電や電気自動車の導入を計画しています。

—職員は全体で何名いらっしゃるのですか。

河田:パートを含めるとおよそ400人です。病院や老人ホームに勤務している者を含めて大体250人の正職員がおり、士幌町役場に勤務しているのは100人程度です。

—課の分け方を教えてください。

河田:総務課、町民課、建設課、地域戦略課、産業振興課など、他の役場と変わりない構成になっています。ふるさと納税の税収が年々上がっておりまして、専門の部署もできました。ちなみに、デジタル推進係は総務課にあります。

—デジタル推進係ではどのような取り組みがなされているのですか。

目標が2つあり、それをもとに具体的な施策の計画を立てている段階です。1つめが「デジタル化により町民の生活の利便性を高めること」、2つめが「デジタル化により役場内部の業務効率を上げ、空いた時間に新たな企画を創出すること」ですね。

デジタルに関する深い専門知識がなくとも住民目線で「どうすれば利便性が高まるのか」を考えることができれば良いと考えているので、総務課全体で取り組んでいます。

—年齢や職員のバランスを教えてください。

河田:40代~50代が多く30代の中盤が少なめです。毎年10名ほど一般事務職員を採用しているため20代は徐々に増えております。十勝管内で一斉に採用試験を実施しており、昨年と今年は新規採用職員を他の市町村よりも多めに採用しています。介護士、看護師、保育士に関しては常時募集をかけています。

—どんな職員の方がいらっしゃいますか。

河田:士幌町に住んでいる職員が多いのですが、士幌出身の職員は非常に少ないです。
補足しますと北海道は14の地域に分かれていて、士幌町はそのうち十勝地域の北部に位置しています。そのため士幌町出身というよりも十勝地域出身の職員が多いですね。

また、十勝に対しての愛着があるのか、十勝以外の学校に進学しつつも帰ってくる人が多いですね。加えて、人と積極的に話すことができて、意見をいえる職員が多いです。

—職員採用試験について教えてください。

河田:士幌町のために積極的に何ができるかを考えることができる発想力をお持ちで、実行できる方、そして明るいコミュニケーションがとれる方を求めています。士幌町に住んでいただき、一緒に町を盛り上げていけるような方と一緒に働きたいですね。

一般事務職の面接は、町長・副町長・総務課長が行います。十勝管内の合同試験では面接のうちの1回は町長・副町長・総務課長、もう1回は現場に近い係長級の若手職員が行います。

—具体的に面接でどのようなポイントを見ているかを教えていただけますか。

河田:能力はついてくるものなので、「やる気」と「行動力があるか」を面接で見せていただいています。実際に面接時にコミュニケーション能力の評価が高かった方は、入庁してからも同僚や上司など周囲の人間と協力してうまく仕事を進められていますね。

具体的にそれらをどのように判断しているかといわれますと、複合的に判断しているので「これ」と一言では言えませんが、基本的なところではあいさつを見ていたりします。あとは、学生時代のお話ですね。サークル活動など、なにか積極的に取り組んでおられる方の根本的な姿勢は、社会人になっても変わらないと考えています。

—他にも採用したい方はいらっしゃいますか。

河田:民間企業で働いていらっしゃる方に来ていただきたいですね。

民間の感覚を取り入れずに役場だけの感覚で仕事をしていると、世間とのずれが生じてしまうと思っているので、民間企業でのご経験は非常に重要だと考えています。元の職種は問いませんのでぜひご応募いただきたいです。

—士幌町役場の入庁を機に引っ越しをする際、利用できる移住制度はありますか。

河田:町全体の制度として仲介手数料の補助などを行っています。士幌町役場からの直接の制度はありませんが、民間アパートを一緒に探したりもします。

—最後に、士幌町役場の応募を検討している方にコメントをいただけますか。

河田:職員同士の交流も積極的なので仲間作りがしやすい環境です。私は採用と合わせて研修を担当しているのですが、若手がのびのびと仕事ができるように、中堅以上の人事研修も行っています。その点を心配されている方はご安心ください。

ぜひ一緒に士幌町をよりよい町にしていきましょう。

—本日はありがとうございました。

この記事は2023年10月20日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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