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人間関係や職場の雰囲気の良さは小さな町ならでは!~兵庫県市川町で保健師として働く魅力~

兵庫県市川町の保健福祉センターで保健師として働く、藤原希美さんと中塚美由紀さんにお話を伺いました。

藤原:新卒で市川町役場に採用され、働き始めて5年目です。入庁当初から保健福祉センターに配属されて、現在は保健福祉センター内の地域包括支援センターに勤務しています。

中塚:私は大学卒業後、市川町役場に保健師として入庁したのですが、引っ越しを機に市川町を離れることになり、一度退職しているんです。その後は引っ越し先の地域で、病院の看護師として4年間働きました。

その後、地元である市川町に戻ってくることになった時、以前一緒に働いていた先輩保健師から声をかけてもらい、また市川町役場で働くことになったんです。

—なぜ市川町で保健師として働こうと思われたのですか?

藤原:もともと保健師として働きたくて、地元周辺の自治体をいくつか受けた中でご縁があったのが市川町でした。大きな自治体よりも、市川町くらいの規模だと住民さんとお話をする機会が持てるのでいいなと思っていたんです。

というのも、大学のカリキュラムで市川町と同規模の自治体に実習に行かせてもらったのですが、そこの保健師さんが住民さんと密接な関係を築かれているのが素敵だなと感じまして。大きな規模の自治体では、このようには働けないと思ったんです。

中塚:私も保健師として働くことを決めていました。とは言っても、看護師として働いていた時は楽しかったし、やりがいもありました。回復して退院する方を見て、成果が見えるのも魅力でしたね。それに比べると、保健師の仕事は年単位の長いスパンでないと成果が見えません。それでも、先ほど藤原さんが話されたように、住民さんとの距離が近く、長く接することができるのが保健師の仕事の魅力だと思うんです。

また、夜勤がなくてカレンダー通りに休みが取れるのもいいですね。

—おふたりのお仕事内容について教えてください。

中塚:保健福祉センターには健康係と地域包括支援センターの2つの部署があり、健康係に3名、地域包括支援センターに2名の保健師が在籍中です。私は母子保健と特定健診を担当する健康係に所属していて、母子保健担当として働いています。

藤原:私は地域包括支援センターに所属して、一般介護予防事業を担当しています。住民の方が要介護状態にならず、健康な生活をできるだけ長く続けられるようにサポートすることが仕事です。介護予防教室の実施や、各地域の通いの場をまわって介護予防についてのお話をさせてもらうこともあります。

また、地域包括支援センターは65歳以上の高齢者の方の総合相談窓口なので、健康のことや生活面の相談を受けることも仕事です。介護保険サービスを使われている要支援の方のお宅を訪問したりもします。私が現在担当している方は15名ほど。1ヶ月に1回はお宅を訪問しているので、週に3日程度は訪問のために外出しています。優しい住民が多いのですが、もちろん様々な方がいます。そういった方も、何度か訪問して話を聞かせてもらううちに、少しずつ心を開いてくれるのがわかるんですよ。最終的にはお茶を淹れてお話してくれるようになったりして。

その方の生活の中に入れてもらえたと実感できた時は、保健師の仕事に面白さを感じますね。つい構えてしまいがちですが、先入観は取り払ってその日の状態を見てお話をするように心がけています。

市川町は大きな自治体ではないものの山道が多いので、交通手段はもっぱら車です。遠いところだと訪問先まで片道30分ほど車を走らせることもあります。

中塚:私は母子保健の担当ですが、高齢者担当と同じように訪問することもありますし、健診や育児相談のために来ていただいて面談をすることもあります。

週に1、2回開催している教室や健診のように集団で行うものもありますが、母子手帳の交付や、妊婦面談、子どもの発達相談など、個別で対応する業務も多いです。こういった業務の後は記録を取る業務もあります。

出生数が少ないので、他の自治体のように訪問業務を委託せず、市川町の保健師がすべて対応しています。そのため、お母さんや子どもさん、ご家族と顔の見える距離感で仕事ができるので、やりがいを感じることも多いです。気軽に相談してくださったり、子どもさんの成長を一緒に喜び合えるところに、市川町ならではの魅力を感じています。

—お忙しそうですが、残業は多いのですか?

藤原:残業はありますね。ただ、帰ってはいけないような雰囲気やプレッシャーを感じることはありません。用事がある日は定時で帰ったり、定時で帰ると決めた日の前にあらかじめ残業して業務を進めておいたりと、自分でコントロールできます。

中塚:みんなで飲みに行く日などは、定時になったらぱっと帰ったりしますしね。

—市川町保健福祉センターの体制や職場の雰囲気について教えてください。

藤原:地域包括支援センターでは3名の正規職員と、4名の会計年度任用職員が働いています。保健師のほか、社会福祉士、ケアマネージャー、看護師などの専門職が多く、事務担当は所長と課長補佐の2人です。

専門職ごとに知識のある分野が違うので、介護ならケアマネージャーさん、社会福祉士さんに質問することもあります。反対に、医療的な分野に関しては私たち保健師や看護師さんに質問されることも多いですよ。担当している方の情報共有をしたり、自分の担当業務で困っているケースなど、気軽に相談できる雰囲気です。お互いに相談したり、業務の提案したりと和気あいあいと働けていますね。

中塚:健康係の母子保健担当は、私と先輩保健師の2名で担当しています。先輩保健師はプライベートな話題が出せるほど話しやすい方なので、情報共有だけでなく相談もしやすいんです。困った時にはすぐに相談して助けてもらっています。

藤原:保健福祉センターに限らず、市川町役場の組織全体の雰囲気がいいと思いますね。わからないことがあったら、本庁に連絡して気軽に質問もできますし。お互いに顔がわかる程度の規模ということもあってか、職場の人間関係や雰囲気はいいと思いますよ。

—市川町はどのような町だと思いますか?

藤原:優しい方が多いと実感しています。住民と保健師という関係ではなくて、まるでご近所さんのように感じる時もあります。市川町の強みでもあるのですが、横のつながりが強いんですよね。私の生活を気にかけてくれて、野菜をおすそわけしてくださることもあるんですよ。孫のように接してかわいがってもらっているなと思います。

中塚:私は子どもがいるのですが、子育てがしやすい町だと実感しています。市川町には子どもが少ないこともあってか、地域で子どもを育てる感覚で見守ってくれたり、声をかけてくれることも多くて。ありがたいですね。

ーありがとうございました。

この記事は2023年12月4日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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