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いつも笑い声が響きわたる木曽岬こども園〜友達に紹介したくなる、そんな働き方とは?~

三重県木曽岬こども園の園長、岩瀬 洋子さんに、職場環境や採用後の研修内容についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

岩瀬:私は名古屋で生まれ、小学生のときに木曽岬町に引っ越してきました。子どものころから将来の夢は保育園の先生になることだったので、保育士になるための学校に通うことにしたんです。その学校の授業の実習先が木曽岬町のこども園でした。

そこで子どもたちが活き活き、のびのび過ごしている姿を見て、自分の理想とする保育園像と重なり、ここで働こうと決めたんです。その後保育士として正式に採用され、20年以上ずっと保育士として働いた後、今年度から園長をしております。

—職員の人員構成について教えてください。

岩瀬:正規職員が私を含めて8名。会計年度任用職員、事務員、調理員、用務員などが合わせて22名。保育士は全体で14名で、男性保育士は1名です。

会計年度任用職員の方の中には時短勤務の方もいますが、基本はフルタイムで働いていますね。保育士の年齢層は、20代が半数、もう半数が30代以上。若手が多いです。

ー園児の人数と各クラスに何名の保育士が担当しているか教えてください。

岩瀬:0歳児から5歳児までの6クラスで、園児が103名在籍しています。0歳8ヶ月の子が一番小さいですね。1クラスにつき最低2名の保育士を配置していて、年少クラスから下の年齢のクラスに関しては3名で見ていますね。

各クラスの担任は正規職員で、そこに会計年度職員などが追加で入るという形です。

ー受け持ちのクラスに関する業務以外の仕事の内容を教えてください。

岩瀬:担当のクラスに関する業務とは別に、年間行事の準備があります。例えば運動会、七夕、クリスマス会、誕生会などですね。行事ごとに担当の先生を決めて、その先生が中心となって準備をすすめます。

ーこども園で働く際の1日のスケジュールはいかがでしょう。

岩瀬:早朝保育や、延長保育などがあるので、早番・普通番・遅番とシフトを組んで業務にあたっています。早番の勤務時間は7時30分から16時15分です。早朝保育が7時30分から始まるので、その準備のために15分ぐらい前に出勤していますね。

普通番は8時30分から17時15分の勤務時間です。遅番は19時までの延長保育の対応をします。普通番と同じ勤務時間で定時の時刻を過ぎた分は、時間外手当が出るという形です。保育士1人当たり週1〜2回程度はこのような日がありますね。

ー木曽岬こども園の特別な取り組みがあれば教えてください。

岩瀬:木曽岬で開催される行事が、例えば夏祭りなど1年に数回あり、その行事で園児の出演する場が設けられています。

家族以外の人の前でなにか発表を行うのは緊張することもあるとは思いますが、園児にとって良い経験になると思い、園児が出演することでその家族や親戚も行事に参加する機会が増えるので、イベントが大変盛り上がりますね。

町の高齢者の方も、行事で園児と触れ合うことで、日常生活で園児に声をかけやすくなるんです。そういう町全体の繋がりが生まれる点も良いことかと。

また、出演するイベントのために新しい演目を準備するのではなく、もともと園内で行っていた歌や運動などの形式を少し変えて出すようにしているので、園児や職員に負担を軽くして楽しめるよう工夫しています。

ー他の町のこども園と異なる点はありますか。

岩瀬:実は木曽岬町が町の人口の1割が外国籍という非常にグローバルな町です。このため、園にも22カ国の子どもたちが通っています。2つのクラスでは3分の1の子どもが外国籍なこともあります。様々な言語に対応するため、ポケトークなども利用するなど、工夫しています。

子どもたちだけではなく、親御さんに対しても手厚くコミュニケーションをとるように心がけていますね。そういった姿勢が、外国籍の方にとって木曽岬町が暮らしやすいという認識につながっているのかもしれません。

ー今後のこども園の体制について教えてください。

岩瀬:今後は正規職員を増やしていきます。支援の必要な子どもが在籍するクラスに対して、通常のクラスの職員の人数よりも追加して職員を配置し、手厚くケアしていきたいと思っているのと、一人一人の業務量に余裕を持たせたいと考えているためです。

楽しくゆとりをもって楽しめる保育現場にしていくことが、保育に関連する様々な問題や事故を防ぐことに繋がると信じています。

ー採用後の教育体制について教えてください。

岩瀬:まず、園内の保育士全体での研修を月2回実施しています。業務中の疑問点や相談事を発表し、ケーススタディとして対応を話し合います。

例えば、子ども同士の諍いが起こったときに、その時の状況、実際の対応内容やその行動にいたった理由を共有します。そしてその内容が適切だったか、他の保育士ならばどういった対応をするかといったことについて意見を出しあいます。

ベテラン先輩保育士から新人へ「上から決めたことを押し付ける形」や「ただ教える」ことではなく、フラットに意見を出し合いながら、お互いの考え方を吸収し成長していくことを目指しています。もちろん、私も若手保育士から学ぶことも多くあります。

そのため、研修の時間以外でも、年齢層に関係なく「わからないことがあればすぐに訊く」「得た情報はみんなに共有する」という雰囲気が出来上がっていますね。

—最後に、木曽岬こども園へ応募を検討している方にメッセージをいただきたいです。

岩瀬:子どもが大好きで、そして子どもだけでなく職場で一緒に働いてる人に対して優しい人にご応募いただきたいです。

こども園の働く環境は、自信を持って「楽しいところ」だと言い切れます。職員の年齢層はバラバラですが、壁がなく、年下の人とも冗談が言い合えるので、ワイワイと賑やかな職場です。外部の方が園を訪れると、いつも「楽しそうな職場ですね」という感想をいただきます。

この春に入った保育士が、園の職場環境について友人に話して勧めて、今ではその友人の方も保育士補助として一緒に働いているんです。プライベートで自分の職場の良さを話せるというのは、自分で言うのもなんですが、よほど雰囲気がよい職場なのではないかな、と思います。

—本当にそうですね!本日はありがとうございました。

この記事は2023年12月6日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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