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土木職で地元に貢献できる仕事をしたい!~新卒職員に聞く就職活動から現場まで~

土木職として、滋賀県甲賀市役所に新卒で入庁されて2年目のお二人、産業経済部農村整備課の井上 兼槙さんと、上下水道部上水道課の大隅 波瑠さんにお話を伺いました。

—最初に、簡単に自己紹介をお願いします。

井上さん:龍谷大学卒業後に新卒で甲賀市役所に入庁しました。入庁時は下水道課に配属され、現在は産業経済部農村整備課に所属しています。大学時代は環境分野を学んでいました。

大隅さん:私も甲賀市出身です。京都建築大学校で建築を専攻していました。上下水道部上水道課に所属しています。

—公務員以外にも選択肢があったかと思いますが、どういった就職活動をされていましたか?

井上さん:3年生のときは、理系職に絞りながら民間を中心に企業研究をしていました。民間、公務員という枠には特にこだわらず、フラットな視点で選択肢を広げていた感じです。3年生になって、やりたいことと福利厚生を軸に考えていく中で、最終的に公務員を選びました。

決め手になったのは、地元に貢献したいという気持ちが強かったことです。試験は甲賀市役所以外は受けていません。内定を下さった東京の企業もありましたが、最終的には地元で働くことを決めました。

大隅さん:私は実家が建築業を営んでいる影響で、建築を学びましたが、卒業生の8割〜9割はゼネコンなど民間企業に就職するのが王道です。なので、私のような公務員というキャリアは珍しいパターンですね。もともとは、就職するなら地元で働きたいという思いが強かったんです。

そんな中、親から「市役所に土木関係の職があるから受けてみたら?」と言われたのがきっかけで受験を決めました。甲賀市役所の土木関係ということで、自分が望む働き方と専門性がマッチしました。

ー家業に戻られるということは考えなかったのですか?

大隅さん:考えなかったです。家で働くと甘えてしまうなというのもあり、仕事と生活がずっと同じになるのもやりづらいと思ったからです。

—新卒で入ってからの研修や教育の体制について教えてください。

井上さん:基本的にはOJTで先輩に業務を教えてもらっています。4月と5月には滋賀県主催の新規採用職員向け研修と、甲賀市主催の研修に参加しました。実務をこなしつつ、定期的に土木技師としての専門的な研修を受けて専門性を高めています。

大隅さん:職場は優しい方ばかりなので質問をしづらいような雰囲気は全く無いです。

—1年目の仕事内容や日々の働き方について教えてください。

大隅さん:1年目の仕事は、まずは工事の流れを覚えることです。学生時代の知識や経験とはまた別の専門性を求められるので、1から勉強しました。あとは、できることが少ない分、自分でもできる雑務をちゃんとやろうと決めていました。

細かいことですが、コピー用紙を補充したり、領収書を作ったり。できることを一つずつ頑張るということを、自分の中で常に意識していました。

井上さん:私は前任者が担当していた工事を、上司と一緒に担当させてもらいました。私は学生時代の専攻が環境分野なので、技師、建築、土木に関する知識があまりなかったんです。最初は手探りの状態でしたが、案件に携わる中で学んでいきました。

大隅さん:就業時間は、8時30分〜17時15分が定時です。残業があっても1日1〜2時間くらいでしょうか。4月〜6月は工事の発注が集中する繁忙期なので、少し残業も多くなります。

上水道課の場合、水道管破損の処理など、緊急対応が必要なときがあります。土日や時間外に及ぶこともあるので、体力的にしんどいときはありますね。休み中でもできる限りではありますが、対応はします。これは、上水道課の宿命ですね。

井上さん:私の場合は、当番の日でなければ緊急で呼ばれることはないですね。当番の日に何かあると、庁舎にいる職員さんから携帯に連絡が入ります。今の現場では月に1回のペースで当番が回ってきます。当番の日はすぐに対応できるよう、基本的に家にいるようにしています。

—上司の方との関係や職場の雰囲気はいかがですか?

大隅さん:皆さんとても良い方ばかりです。30代、40代の方が多く、20代は少ないですね。同年代が少ないので、話題に困ったりすることがたまにありますね。

井上さん:私が最初に配属された下水道課には2歳上の上司がいたので話しやすかったです。直近の上司には忙しいなか教育係をやって頂いていたんですが、質問する度にとても丁寧に教えてもらいました。プライベートで交流している課や係もあります。

—仕事でのやりがいを教えてください。

井上さん:技師っぽくないかもしれませんが・・・民間企業からのお問合せを多数頂いた時期に、迅速に対応したことで感謝の言葉を言ってもらったことがありました。窓口対応は市役所と市民の方の大切な業務ですし、直接感謝の言葉を聞けてやりがいを感じました。

あとは、施工前後の工事現場を見たときの達成感ですね。自分の貢献度はまだまだこれからですが、地元を良くするための仕事に関わっているということは大きなモチベーションです。

大隅さん:市役所に就職する前は、水道をひねるとキレイな水が出るということが当たり前でした。この仕事に就いてから、今まで何も考えずに飲んでいた水が届くまでの工程を目の当たりにしています。インフラを作るって、すごいことですよね。

就職する前は、職場ではオフィスカジュアルで働くんだろうなとイメージしていたのですが、実際は1日目から作業着を着て現場に出ています。想像とは違ったけれど、こうして現場から市民の皆さんにちゃんと水を届けられているということが嬉しいです。

まだ目の前の仕事で精一杯なので、「私がやりました!」と言えるところまでは実感できていませんが、これからキャリアを重ねるなかで地元と市民の皆さんへ貢献できるよう頑張っていきたいです。

ーありがとうございました。

この記事は2024年1月9日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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