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5年間挑戦し続けた公務員への道〜ゼロからのスタートで住民対応に必要な幅広い知識を吸収する日々〜

今期、2023年度から奈良県王寺町の地域整備部建設課で働いている、山田 理暉(やまだ りき)さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

山田:大学卒業後に奈良県農業協同組合(JA)に就職しました。貯金や保険などの金融関係の営業で、個人宅を訪問する外回りをしていました。大学は大阪だったのですが、地元の奈良で働きたいという思いがあったんです。

しかし、新卒当時からずっと公務員になりたいと思っていたため、これまでに複数の公務員試験を受けてきました。奈良県王寺町には、奈良県農協に5年勤めたあと入庁しました。

—なぜ公務員でも王寺町にされたのですか?

山田:転職したのは就職後6年目のことですが、公務員になることを目指して、それまでの間も試験を受けていました。地元である王寺町の隣町も当然受けていましたが、大学時代のアルバイト先が王寺町の和食屋だったこともあり、そこでの触れ合いを通じて素晴らしい街であることを知っていたので、王寺町も受けていました。

本職に支障がでない程度に継続的に公務員試験の勉強をしていましたが、ちょうど結婚をするなど人生の分岐点を迎えていましたので、「今年がラストチャンス」と決めて受けました。その結果、無事に採用試験を通過することができました。

—試験の感触はいかがでしたでしょうか?

山田:最初に集団面接、その次に筆記試験、最後に個人面接という流れでした。面接試験については、前職の営業の経験で身につけた事前リサーチ力を活かして、「何を聞かれるか」といったことに対する準備をしっかり行っていましたので、そのあたりがうまく作用してくれたと思います。

筆記試験についても、過去問に取り組んだり、大学時代に使用していた公務員試験のテキストを見返したりするなど、しっかりと対策をしていました。

—現在の仕事内容をお聞かせください。

山田:いま在籍している建設課では、駐輪場や駐車場、住宅、公園、道路の管理など、幅広い仕事を行っています。たとえば、住民から草刈りの問い合わせがあったら、不法侵入とならないように土地と土地の境界点を確認して、その土地の所有者が町なのか町以外なのかをしっかり調べるといったことから行います。

ーそういった作業があるんですね。

山田:はい、普段の生活においては全く気にもしておらず、知りもしなかったことなのですが、そういったことを1つずつ学びながら行っています。

—業務上、住民と接する機会はありますか。

山田:管理している町営住宅の住民からの問合せ対応や、道路のカーブミラー・ガードレールの設置要望への対応などで住民対応を行っています。

前職では預金や保険の提案活動などの能動的なアクションが中心でしたが、現職では住民からの要望や声を受けてからの受動的なアクションが多いですね。そのため、まずは現職で必要となる幅広い知識を身につけることが何よりも大切だと実感しています。

—教育体制や研修についても教えてください。

山田:入庁前にも何度か研修を受けましたし、入庁後にも新規採用職員用の研修を受けましたが、業務を通じた先輩からの教育が中心でした。はじめのうちはつきっきりで、先輩の仕事内容を見せてもらったり、サポートをしたり、という流れになります。

—転職から半年経過した現在の状況を教えてください。

山田:メイン担当として与えられている業務については、基本的に自分で解決するようにしていますが、必要に応じて先輩に教えていただきながら進めています。直接の先輩は年齢が近いこともありもちろんですが、年齢の離れている係長に対しても、気軽に質問・相談させていただいていますね。自分がメイン担当の業務のなかには、係長がサポート役として付いている業務もあります。

—在籍している建設課の職員の人数を教えてください。

山田:建設課には11人の職員がいますが、3つの係に分かれていて、自分が在籍している施設管理係には4名の職員がいます。

—在籍している施設管理係以外の職員との交流はありますか。

山田:王寺町の野球部に入部しているため、そこでの活動を通じた交流があります。そのほか、職員組合のイベントに参加したときに交流がうまれることがあります。

—残業や休暇などの就労状況について教えてください。

山田:特に残業が多いといった環境ではありません。いまはまだ個人の仕事が追い付いていない場合に残業をする、といった状況です。休暇は取りやすい印象ですね。家庭の用事があれば休みをいただいたり、3日間の夏季休暇もとりました。土日はきっちり休みですね。

—転職をしてみてどのように感じられていますか?

山田:正直に言うと、今はまだ大変です。前職には5年いて慣れてきていたという事もありますが、完全にゼロからのスタートであったため、本当に色々な知識を吸収することから始めています。

前職では得られなかった知識を今教えていただいていて、心から楽しい、と言えるほどの段階ではないですが、いきいきと仕事はできているのではと感じています。

—将来的なキャリアの展望があれば教えてください。

山田:まだ半年しか経過していないというなかで、まずは、本当にたくさんの知識を持たれている先輩職員のように、住民からの意見にすぐに答えられるような人になっていきたいと考えています。そうなるために、自分で色々と勉強し、業務を行うなかでできる限り多くのことを吸収しなければいけないと考えています。

もちろん役所は色々な仕事があるので、3,4年して異動すると一から勉強し直しもあるとは思います。ただ、今この課の仕事内容は身についているので、そこから活かせることもあるのではとも考えています。

あと、最近自分の子供が生まれたこともあり、子供関係の仕事には携わってみたいですね。

—入庁前に抱いていたイメージとのギャップはありますか。

山田:事務仕事が大半というイメージを抱いていましたが、実際には現場仕事も多いことは驚きました。道路の舗装からそれこそ草刈りまで行っているという、普段の生活を送っていれば気にもとめない部分を担っているんだなと感じています。

また、非常に優しい方が多く、分からないことがあればすぐに助けていただいていますよ。

—本日はありがとうございました。

この記事は2023年12月13日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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