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浦安市の幼稚園教諭たちが語る!仕事の魅力と、長く続けられる秘訣とは?

浦安市で働く幼稚園教諭、髙橋さんと中桐さんのお二人にインタビュー。仕事内容、浦安市の充実した研修制度や職場環境、幼稚園教諭のやりがいなどについてお聞きしました。

ーご経歴を教えてください。

髙橋:鎌倉市の大学を卒業後、平成23年に浦安市に入庁しました。今年で14年目です。

中桐:千葉県の大学卒業後、平成30年に浦安市に入庁しました。今年で7年目です。

ー市立の幼稚園・認定こども園、そして浦安市を目指したきっかけを教えてください。

髙橋:長く働きたいと考えていたため、市立幼稚園のみ検討していました。浦安市は、自治体の規模と比較して幼稚園が多く、子育て支援に力を入れているところに魅力を感じました。また、研修制度が充実している点も魅力的でした。

中桐:大学の先輩から市立幼稚園の良さを聞く機会が多く、検討するようになりました。浦安市は幼稚園・認定こども園の数が多いため様々な地域で働くことができるところや、他の園を見学する機会がたくさん設けられており、先生同士の交流が盛んなところが魅力的でした。

ー仕事内容、1日や1年の流れについて教えてください。

髙橋:日の出幼稚園で、年少3歳児クラスの担任をしています。

髙橋:1日の流れは、8時30分から全体清掃と打ち合わせの後、子どもたちの受け入れを開始します。午前中は室内遊びや外遊びをして過ごし、14時にお迎え、その後は保育準備や事務、翌日の打ち合わせを行います。

1年は1~3学期に分かれ、夏休みや冬休みもあります。年少の1学期は生活に慣れることに重点を置き、流れやリズムを作っていきます。2学期は運動会などの活動を少しずつ取り入れ、集団活動にも慣れるように促します。3学期は進級に向けて、成長を促す活動が増えていきます。

中桐:私は、北部認定こども園で、5歳児クラスの担任をしています。

中桐:1日の流れは、出勤後まず部屋の準備や換気などを行います。8時30分から園全体の清掃をし、8時50分の登園時間までに子どもたちを迎える準備をします。

クラスの子どもたちが登園してからは、保育室で好きな遊びを楽しんだり、戸外で体を動かしたりしている子どもたちに対して遊びを通じて一人一人にあわせた指導や援助をしています。基本的には子どもたちが主体的に見つけた遊びをしていますが、1日の中には学級全員で行う製作活動や、集団遊び等も行っています。

中桐:1号認定のお子さんは14時に降園します。2号認定のお子さんや一時預かり保育を利用するお子さんについては、14時以降は別の部屋で、預かり担当の先生が保育を行います。担任は子どもたちを送り出した後、保育準備や事務を行います。

5歳になると行事、小学校や他の保育園との交流など、園外との活動も増えていきます。子どもたちと一緒にこれらの活動について考えたり決めたりしながら、1年間を過ごしていきます。

子どもたちの考えには驚かされることもあります。例えば、浦安市の三社祭を見た後「屋台を作ろう」とスーパーボールすくいやお面作り、お神輿作りなど、様々なアイデアが出てきました。子どもたちのアイデアを実現するためにどのような材料を使い、どのような形にするか等を一緒に考え、話し合いながら進めていきます。その過程に、楽しさを感じています。

ー職場環境や残業・休日についてはいかがですか?

髙橋:仕事量は多いのですが、職員同士の意思疎通が取りやすく、恵まれた環境だと感じています。若手からベテランの先生まで、それぞれ責任を持って仕事に取り組んでくれるおかげで、働きやすい環境が生まれているのだと思います。子育てで休まなければならない日などにも、周りの先生方がサポートしてくれるので、安心して働くことができます。

夏季休暇は、幼稚園では預かり保育がないため他のこども園を手伝うこともありますが、比較的取得しやすいです。有給休暇は、必要に応じて取得しています。特に子どもたちの夏休み中は取得しやすいです。

中桐:皆で協力し合いながら準備を進めたり、話し合って決めたりと、意思疎通がしっかり取れていると感じています。業務量は多いですが、1人に負担が偏らないように、それぞれが配慮しながら働いているので、働きやすい環境だと思います。

残業は、2年前に今の園に異動したばかりということもあり、行事の準備や打ち合わせなどで多くなることがあります。ただ、基本的には自分で調整できるので、早く帰る日を作るなど、工夫してメリハリをつけています。

ーお二人は浦安市で14年、7年働かれていますが、それだけの期間働けた理由は何でしょうか?

髙橋:浦安市の保育が好きだということもありますが、先生一人一人の「やりたい」という気持ちを園長先生が尊重してくれるところが大きいです。先生たちは皆、保育への熱意を持って働いており、その中で働けるのは、幸せなことだと感じています。

また、有給休暇や産休・育休などの制度が整っていることも、長く続けられる理由の一つです。私自身も育児休業を取得させていただき、職場に復帰しました。先輩方も子育てをしながら働いている方が多く、境遇を理解してくれるため、働きやすいです。

中桐:浦安市は幼児教育に力を入れており、魅力に感じているからだと思います。入庁した時から様々な取り組みがありましたが、そこからさらに踏み込んだ施策や、毎年新しい取り組みが行われています。

例えば、小学校との連携もその一つです。5歳児と小学校1年生との親睦を深める取り組みがあるのですが、市としても大事にしていると聞いています。園だけで頑張るのではなく、地域とも連携しながら、子どもたちがスムーズに小学校生活に移行できるようにサポートしてもらっていると感じています。

ーお仕事のやりがい、面白さを教えてください。

髙橋:自分が考えた保育の内容や遊びを子どもたちが楽しんでくれたり、笑顔になってくれたりする姿を見ることです。

それに加えて、幼稚園の良さとして、保護者の方と毎日顔を合わせ、コミュニケーションをとる機会が多いことがあります。お子さんの成長の様子を共有したり、保護者の方ともいろいろお話して仲良くなれたりします。

卒園してからも、園に来てくれたり、年賀状をいただいたりすることもあります。高校生になってた子がまちでばったり会って話しかけてくれたことがあり、「こんなに覚えていてくれたんだ」と嬉しくなります。長く続けてきて良かったと感じる瞬間です。

中桐:子どもと「頑張ったね」「大変だったけど、こんなことができたね」と、一緒に達成感を味わえる日々は、本当にやりがいを感じます。子どもたちが笑顔で輝いている姿を見られることも、モチベーションになっています。

また、私にはない考え方や気づきを得ることも多く、一緒に驚いたり、感じたりすることができる毎日です。それがこの仕事の面白さにつながっていると思いますね。

ーお仕事で大変だと思ったことについて教えてください。

髙橋:研修制度が充実している反面、園をあげての公開保育を行う立場となった時に、準備が大変でした。あとは、年長組の担任をしていた時は、行事が多い時期は特に大変だと感じていました。

中桐:確かに年長は行事が多く、取り組む内容も一つ一つに重みがありますよね。だからこそ、私たち幼稚園教諭も力を入れて取り組み、やり遂げた後の達成感や満足感は大きいです。

髙橋:そうですね。その経験が自分の力につながっていると思います。

中桐:ただ、子どもたちがちゃんと経験できているか、成長しているか、すぐに結果が見えない分、不安になることもあります。

ー不安を感じた時に、相談ができる方がいる環境なのでしょうか。

中桐:悩みや不安があるときは、周りの先生に相談しています。また、主任や園長先生にも、大きな悩みや課題について相談することもあります。一人で抱え込むことなく相談できる環境があり、周囲に助けていただきながら、乗り越えてきました。

ー働く前後でギャップはありましたか?

髙橋:書類作成や雑務の多さに驚きました。よく「幼稚園の先生は午後何してるの?」と聞かれるのですが、子どもが帰ってからも忙しいです。保育の準備はもちろんですが、他の業務でもバタバタしていて、ゆっくりする時間は無いくらいです。

中桐:実際に働き始めて、安全管理など子どもと接する以外の仕事が多いことを知りました。ただ、保育以外の仕事があるからといって、それをやりたくないとか、できないと感じるようなことはありませんでした。パソコンを使った作業など、最初は戸惑うかもしれませんが、やっていくうちにできるようになると思います。

ー新しい方が入った時の教育体制を教えてください。

髙橋:新規採用職員は、年間20回以上、市内外の研修に参加する機会があります。園内の研修の機会はもちろん、他の園との交流を通して、園外の先生の保育を見せてもらう機会もあります。実際に見て学ぶことで、自分だけでは気づかなかった新しいやり方を知ることができます。

また、月に1回程度、専属の講師から指導を受けたり、悩みを相談できる機会があり、とても手厚いサポートだと感じています。先輩や園長先生、主任の先生からも日常的に悩んでいることがあればアドバイスをもらう等、教えていただけます。

中桐:職員同士の距離が近いことも、安心して仕事ができる環境に繋がっています。ちょっとしたことでも気軽に話し合える雰囲気や、新しい方が入ってきた時に教え合う体制が比較的どの園にもあり、私も髙橋先生に多くのことを教えていただきました。

ー浦安市の幼稚園教諭には、どのような方が向いていると思いますか?

髙橋:浦安市は先生の裁量が比較的大きいです。また、子どもたちみんなで一斉にやる活動は少なく、遊びの中で学んだり気づいたりすることを大切にしています。先生たちも日々試行錯誤しながら、様々な遊びや活動を生み出しているので、そういう事を楽しめる方が向いていると思います。

また、子どもが好きなのはもちろん、人と接することが好きな人がこの仕事を楽しめるのではないでしょうか。

中桐:保育では、子どもたちの「やってみたい」という気持ちをとても大切にしているので、先生自身も「こんなことをやってみたい」「これをしたらどうなるんだろう」という探究心がある方が向いているのではないかと思います。

ーお二人から見て、浦安市はどのようなまちですか?

髙橋・中桐:暮らしやすいです!

髙橋:あとは、新しいものと古いものが共存しているまちだと感じます。特に、6月に行われた三社祭は、浦安の良さがすべて詰まっていると感じました。息子も先日、お祭りに参加したのですが、人の温かさや地域のふれあいなど、浦安に住んでいて良かったと思える要素がたくさんありました。子育て世代にとっても良い地域だと感じます。

中桐:地域全体で子どもたちを育てようという雰囲気があり、子どもたちにとっても住みやすい地域だと感じます。例えば、散歩中に子どもたちに挨拶や「かわいいね」と声をかけてくださったりします。

三社祭の際も、自治会や様々な団体の方々が協力してくださり、準備の様子を「見に来ていいよ」と声をかけてくださるなど、地域全体で子どもたちを応援してくださる雰囲気があります。

ー最後に、就職・転職活動中や浦安市を目指す方にメッセージをお願いします。

髙橋:保育に携わりたいと心から思っている方に、浦安市で一緒に働いてほしいです。子どもたちの笑顔をたくさん見ることができる、最高の仕事だと思います。働きやすい環境が整っているので、ぜひ浦安市に来てください。

中桐:様々なことを自分自身も感じながら、楽しみながら子どもたちと関われる環境や施設が整っているのが、浦安市の保育の魅力だと思います。ぜひ、一緒に楽しみながら働いてくれる方が来てくださると嬉しいです。

ーありがとうございました。

この記事は2024年8月14日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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