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【看護師から保健師へ】地元・南房総市へUターン転職!〜住民に寄り添う、温かみのある保健師を目指して〜

大学病院の看護師から、地元・南房総市の保健師にUターン転職した渡辺さん。乳幼児健診や子育て相談、イベントの企画運営などを通して、子育て世代や未来を担う子どもたちの成長を支えています。看護師としての経験を活かし、温かいサポートで住民から信頼される存在を目指しています。

ー 入庁前のご経歴について教えてください。

渡辺:高校まで南房総市の千倉で過ごし、大学進学を機に神奈川県に引っ越しました。 大学で看護師と保健師の免許を取得し、卒業後は大学病院で看護師として3年間働きました。消化器内科の病棟に所属し、がん患者さんの化学療法や術後のケア、内視鏡検査説明など、がん治療の様々な段階で入院してくる患者さんと関わっていました。

ー なぜその病院を最初の就職先に選ばれたのですか?

渡辺: 看護学生時代に様々な領域の実習を経験する中で、特に消化器内科病棟での実習指導者だった看護師の方の考え方や患者さんとの関わりに感銘を受けたことがきっかけです。その方は、患者さんの立場に立って考え、その方の思いに寄り添って支援する方でした。その姿を見て「私もそんな看護師になりたい、この方がいる病棟で働きたい」と思いました。そこで、消化器内科を第一希望とし、入職することができました。

ー その後、南房総市役所へ転職されたきっかけは?

渡辺: 大学病院で働きながらも、将来的には地元に戻って暮らしたいと考えていました。病棟勤務は急変対応などもあり、常に緊張感を強いられる環境でした。神奈川県に住んでいる時にも月に一度は地元に帰省していました。家族や愛犬に会えることが嬉しかったです。都会の喧騒から離れ、緑豊かな自然の中で過ごすのは、時間がゆっくりと流れている感覚を感じ、心身ともにリフレッシュできて私にとって癒しの時間でした。

最初は地元の看護師の仕事を探していましたが、家族から南房総市役所の保健師募集があると聞き、新しいことにも挑戦してみようと思い、応募しました。

ー 南房総市役所への転職活動は、どのように進めましたか?

渡辺: 看護師として働きながら、仕事の後や休日に勉強をしていました。消化器内科での治療や疾患の病態などを調べる時間も必要だったため、仕事との両立は大変でした。面接はあまり気負わずにいこうと考え、特別な対策などはしませんでした。

ー 現在の所属や仕事内容について教えてください。

渡辺: 子ども教育課子ども家庭支援室保健係に所属しています。保健係は母子保健を担当しており、母子健康手帳の交付や新生児訪問、乳幼児健診、子育て相談など、子育て全般に関する業務を行っています。私以外に保健師3名、管理栄養士1名、事務職の係長1名が所属しています。

その中で、私は主に乳幼児健診を担当しています。企画・運営、当日の保健相談、事後評価を行います。4か月児相談、9か月児相談は毎月、1歳6か月児健診、2歳児歯科健診、3歳児健診の乳幼児健診は2か月に1回実施しています。先輩方とアイディアを出し合いながら、より良い健診になるように日々試行錯誤しています。皆さん優しく、意見を出しやすい雰囲気の中で、協力しながら業務が行えています。

乳幼児健診以外にも、「親子きずなの教室」「転入ファミリー交流会」「もぐもぐ教室」「産後ケア事業(集団)」など様々な母子保健事業にも携わっています。

私はまだ行ったことはありませんが、事業によっては保健師が講師をするものもあります。

ー仕事の中で、印象に残っていることはありますか?

渡辺: 今年度から新しく始まった「転入ファミリー交流会」が印象に残っています。こちらは、転入者の方のつながりや仲間作りのきっかけになれば、と企画されたイベントです。

先輩保健師がメインで担当し、私も準備や運営に携わりました。初めての試みだったので、企画段階から試行錯誤の連続でしたが、先輩保健師の発想力や企画力にとても刺激を受けました。

様々な職種の方とも協力しながら作り上げ、第1回目が無事終わり、参加者の方々から「また参加したい」という声をいただいたときは、嬉しかったです。企画から運営までの過程を間近で見ることができたので、私も地域のために何かしたいという気持ちが強くなりました。

ー 保健師の仕事のやりがいや魅力は何でしょうか?

渡辺:保健師は地域の方々の病気の早期発見、早期治療に繋げたり、健康な状態を維持・増進することがメインの仕事になります。住民の方の人生に予防的に関わり、寄り添うことができることは魅力的だと感じています。

また、新生児訪問で訪問したお子さんに乳幼児健診で会ったとき、そのお子さんがすくすくと元気に成長している姿を間近に感じられ、保護者の方とその喜びを共有できるのも保健師の魅力だと思います。地区担当として地域の方々と深く関わる中で、顔と名前が一致するようになり、街中で声をかけられることも増えたりすると嬉しい気持ちになります。

子育て相談業務なども担当していますが、話をすることで保護者の方が、少しでも気持ちが楽になったり、「子育てを頑張ろう」という気持ちになってもらえたりすると、やりがいを感じます。信頼関係を築きながら、力になれたらいいなと思いながら仕事をしています。

ー 職場環境、残業や休日についてはいかがでしょうか?

渡辺:残業は無いわけではありませんが、自分で業務の優先順位をつけることで調整できます。全体的には、業務量は管理しやすいと感じています。

休日は1時間単位で取得できるため、自分の予定に合わせて休みを取りやすいです。

ー 前職の看護師の経験は、今の仕事に活かされていますか?

渡辺:看護師時代に患者さんを多角的に見るように指導された経験は、保健師として住民の方の状況を把握し、必要な支援を考える上で役立っていると思います。

ー 看護師と保健師の仕事で、違いを感じたことはありますか?

渡辺: 看護師の時は消化器疾患の病態や治療などの専門的な知識が求められましたが、保健師は乳幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の住民の健康に関わるため、幅広い知識が必要になります。

最初は、相談を受けて助言するという立場になることに不安もありましたし、戸惑いました。その中で、先輩保健師にサポートをしていただきながら徐々に慣れていき、半年後には新生児訪問などの訪問にも一人で行くようになりました。

また、保健師になって最初の頃は、事務作業の多さに驚きました。健診の企画や通知発送の準備、報告書の作成、データ入力など、パソコンと向き合う時間が想像以上に多かったです。

ー 今後の目標や、目指す保健師像について教えてください。

渡辺: 先輩方から住民対応や保健師としての姿勢を学ぶことがとても多いのですが、私も先輩方のように信頼され、力になれる保健師になりたいです。

学生時代に担当した余命わずかな患者さんが、私に「あなたのおかげで心に灯がともったよ」と言ってくださったことが、今でも心に残っています。

保健師になって、関わる対象は変わりましたが、地域住民の方や子育て中の方など、様々な方の話を聞いて寄り添い、温かみのある保健師になりたいと思っています。

ー 渡辺さんから見た南房総市はどのようなまちですか?

渡辺:南房総は、温暖な気候が特徴です。神奈川にいたときは、コートにマフラー、手袋と、冬は完全防備で出かけるのに、南房総に帰ってくるとコート一枚で過ごせるくらいです。南房総市の温暖な気候がとても好きです。あとは、花や海、山など、自然がいっぱいのところも魅力的ですね。

また、私は実家が海のすぐ近くなので、小さい頃から海を見て育ちました。やっぱり海が大好きです。

ー 最後に、就職・転職活動中の方へメッセージをお願いします。

渡辺: 転職活動は不安なことも多いと思いますが、先輩方も優しく、相談しやすい雰囲気なので、安心して選んでもらえたら嬉しいです。一緒に南房総市で働けることを楽しみにしています。

ー ありがとうございました。

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転入ファミリー交流会開催レポート(移住定住サイト「七色の自然に暮らす」より)

https://www.minamibosocity-iju.jp/news/2782/

この記事は2024年7月24日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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