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経歴も年齢も関係ない?同期ならではの仲の良さ!~多様な経歴から見た釧路市役所の仕事と魅力~

北海道釧路市役所で働く佐藤さん、千葉さん、高橋さん、みなさん経歴も年齢もバラバラですが、とにかく仲が良いです。共通しているのは「同期」であるということ。

そんな3人に、入庁までの経緯やそれぞれの経歴から見た民間と自治体の違い、そして働くやりがいについてお聞きしました!

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

佐藤:釧路市で生まれ育ち、高校卒業後は宮城県の大学に進学し法律を学びました。その後、山形県内の自治体で5年間勤務し、令和5年度に釧路市役所に入庁しました。

千葉:標津町で生まれ育ち、釧路市内の大学を卒業後、札幌市で自動車系の営業として2年間勤務しました。そして、同じく令和5年度に釧路市役所に入庁しました。

高橋:私も釧路市で生まれ育ち、高校卒業後は看護学校に進学しました。特に医療や看護の業界を目指していたわけではなく、将来の仕事を考えるうえで、最後まで候補に残っていたという感じですね。

卒業後は看護の道に進まず、地元の漁業組合やドラッグストアに転職をし、2人と同じく令和5年度に釧路市役所に入庁しました。

ー皆さんは現在どのような業務をしているのでしょうか?

佐藤:総務課で法務や条例規則の制定改正、議会に提出する議案の取りまとめや委員会の運営などを行っています。

高橋:私は商業労政課で、市内の雇用対策やUIJターン対策などに携わっています。

千葉:私は職員課で、人事関係では夏場の学生向けインターンシップ、服務関係では職員の休暇の説明や手続きのほか、育児休業関係や公務災害の対応などを行っています。

ー3人は同期ということでしたね。皆さん社会人経験があるようなのですが、それぞれ転職のきっかけはどのようなことだったのでしょうか?

佐藤:県外の自治体で働いており、あまり転職を考えていなかったのですが、ふとしたタイミングで親から「地元に帰ってこないの?」と言われ、改めて将来を考えた時に地元に帰った方が良いと思い、転職を考えるようになりました。

千葉:私は新卒当時世間知らずだったということもあり、同じ営業職の先輩方とうまく付き合うことができず、人間関係で悩んでいたため、いずれ転職しようと比較的早い段階から考えていました。

ただ、一度入社した会社を自分の人間関係だけで辞めるということに疑問を抱いており、しっかりと区切りをつけてからであれば気持ちよく転職できると思っていました。私の中で考えた区切りが、営業ランキングで1位になることだったので、ひたすら努力をして、営業成績が1位になったタイミングで転職を決めました。

高橋:私が勤めていたドラッグストアは大手だったため、とても転勤が多く、将来家族を持つことを考えると転職の多さはネックになるのではないかと思っていました。また、どこかのタイミングで地元には戻りたいと考えていたため、釧路市役所の募集案内を見つけたタイミングで転職を決意しました。

ー皆さん転職のきっかけも様々だったのですね。次の転職先として、民間企業は考えなかったのでしょうか?

佐藤:私は前職の自治体での業務がとても楽しかったため、次も自治体にしようと思っていました。また、昔から地域のため、まちのために働きたいという思いを持っていたため、最初の就職活動の時から就職先は自治体に絞っていました。

千葉:最初から自治体だけを考えていたわけではないのですが、民間での働き方があまり自分には合っていないように感じていたので、転職するなら今度は自治体かなと思っていました。

ー前職で働きながらの転職活動は、今思い返すといかがでしたか?

佐藤:中々大変でしたね。私の場合、試験対策というよりは本州と北海道の移動がとても大変でした。幸い試験日程は土日だったので、そこに合わせて何とか行き来できたという状況です。

千葉:試験対策が必要だったのですが、前職は比較的忙しく、あまり勉強する時間は取れなかったです。土日に試験対策に専念していたのですが、筆記試験の対策は結構苦労しました。

また、周囲や上司にいつ報告をするかということにも気を使いました。できるだけ早く伝えなければと思いつつも、合格が決まるまでは言えないなと。最終的に12月下旬に結果が出たので、年明け早々に会社には報告しました。

高橋:私の場合、応募があることを知ったのが締切日直前だったため、そもそも勉強できる時間が限られており、短期間でとにかく詰め込みました。

ー実際に転職されて、民間と自治体で異なると感じた部分はありますか?

高橋:私はドラッグストアの店舗で働いていたので、市役所での働き方とは大きく異なりました。市役所では、何かを決める、あるいは進めるためには、起案したり押印をもらうなど、決められた手続きをしっかり踏む必要がありますが、前職の店舗ではある程度の経験があると、自己判断で対応できるようなことも多々ありました。良くも悪くも、市役所では事務に細かくルールが定められていると感じました。

千葉:市役所では正確さが求められ、1つの業務をするにも、法令等をよく調べてから取り掛かることが多いです。そのため、1つの業務に多くの時間を費やすことになります。利益を追求しないという言い方もできますが、コストより正確さを大事にしているように感じられます。

民間企業でももちろん正確さは求められますが、それ以上にスピードが重視されます。前職では、顧客に対していかに迅速かつ効率的に商品やサービスを提供できるかがとても重要でした。

また、紙媒体での業務の多さにも驚きました。起案など紙で行うことが多く、作成した文書も年度ごとにまとめて紙で保管されています。

ただ、言い換えれば業務の記録は紙媒体で規則に基づき保管されているので、過去の業務について調べやすかったり、共有しやすかったりと、働きやすいという面もあるかもしれません。

ーやはり民間から転職してくると「堅い」人が多いと感じるのでしょうか?

高橋:転職してみて特別堅い人が多いという印象はありません。どちらかというと、みなさん市民対応が多く、話や説明に慣れているせいか、業務上の相談などに対して話をスムーズに進められる方が多いと感じました。また、民間だと業種や部署によって男女比が大きく偏ることもありますが、市役所は比較的どこの部署もバランスよく配置されています。そのこともあってか、職員間のコミュニケーションがとりやすく、民間の頃よりも人間関係が全体的に良好だと感じました。

千葉:私は前職が営業職だったということもあり、体育会系と言いますか、競い合って上を目指す人達に囲まれていました。市役所では、職員間で競うような環境ではないため、互いに気配りをしたり、支えあう人が多いので、個人的にはとても仕事がやりやすいと感じています。

ー民間と自治体ではなく、自治体間でも何か違いを感じることはありますか?

佐藤:業務に関する決まりや進め方については、法令や規則で決まっているものが多いため、自治体によって大きく異なるとは感じません。もちろん職員や職場の雰囲気はその自治体や地域によって異なるかと思いますが、一番大きいのは自治体ではなく働く部署による違いだと思います。

前職では福祉部門であったのに対し、現在は議会や法務を担当しています。議会や法務だとどうしても業務内容が堅くなってしまうので、市民と常にコミュニケーションを取るような窓口業務とは全く異なる雰囲気で働くことになります。

ー新卒の方など様々な同期がいるかと思いますが、同期間の関係性はいかがですか?

高橋:他の期がどのような関係性なのかはわかりませんが、私たちの同期は仲が良いと思っています。ちょうど千葉君が職員課に配属されているということもあり、同期の配属先もよく知っているので、音頭をとって集まりの企画をしてくれます。

千葉:自分自身も職員のことをよく知っている立場で、逆に他の人も自分のことを知ってくれているので、いろいろとやりやすい立場ではありますね(笑)

高橋:同期全体も仲がいいのですが、この3人は社会人経験者ということもあり、同期の中でも特に仲がいいと思っています。

佐藤:確かに入庁までの経歴や年齢が近いということもあり、共通する話題が多かったり集まることが多いかもしれないです。私が「モルック」をやりたいと言い出したら、集まって一緒にやってくれるような関係性です(笑)

高橋:モルックに関しては、実は先週も中標津町で行われた大会に出て、千葉君のペアが優勝しています。

佐藤:大会に関してはこれまでに私から何回か声を掛けていて、かれこれ3回くらいは一緒に出場していると思います(笑)

ー先程からお話をする中でも仲の良さを感じていましたが、やはりとても仲がいいのですね(笑)最後に、皆さんが自治体で働く中で感じるやりがいや魅力を教えてください!

千葉:現在、学生向けインターンシップを担当していますが、学生が釧路市に対してどのような思いを持ってくれるか、公務員という仕事についてどのように思ってくれるか、そういった学生たちの礎になれれば良いなと思い、日々やりがいをもって働くことができています。

また、現在の職員課の仕事は、通常イメージするような対市民の業務ではなく、主に職員を相手として業務をしますが、頑張ればその分感謝され、自分が知らなかった職員との関係性が築かれていくと思います。自分が頑張ればそれだけ多くの職員が認めてくれる、関係性が構築できることに魅力を感じています。

高橋:昨年釧路市の中小企業の人材確保に関する補助事業を担当していましたが、民間であれば地域の中小企業全体に資する業務というのは中々できないと思います。利益のためだけではなく、地域全体に目を向けた業務ができるのはとても魅力的です。

また、この事業を進めるためには協力いただける企業の登録を増やすことも必要だったのですが、各企業にチラシを配るなど地道な周知活動をした結果、登録企業は目に見えて増え、成果を実感することもできました。自治体の仕事は中々成果が目に見えにくいと思われがちですが、やはり成果を残せるとその後のやりがいにも繋がります。

佐藤:まちのために何ができるのか、どうなったら良いのかということを、自分の置かれた環境で常に考えながら働くことができるのが自治体で働く魅力だと思います。

例えば今私が担当する法務に関しては、直接市民の方にサービスを提供したり、相談を聞いたりするものではありませんが、サービスを提供するためのルールを考えることができます。自分が住むまちのルールを作るということは、中々できないことだと思いますし、住民の立場を考え、より良いルールを検討することもできます。

自分が携わったルールが、いずれは自分の業務や生活に直結していくかもしれないと考えると、やりがいを持って働くことができます。

ー本日はありがとうございました。

この記事は2024年10月9日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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