見出し画像

市に新たな賑わいを生み出す~コストコ誘致への挑戦~

地域開発推進課の河辺(かわべ)課長にお話しを伺いました。

-自己紹介をお願いします

河辺:平成13年に小郡市役所に入庁し、勤続年数としては令和6年度で24年目となり、これまで大きく5つの業務を経験してきました。「土地の境界に関すること」「リサイクルの推進」「新設道路の用地交渉」「市の入札・契約事務」を経験して、現在は「企業誘致」に関する業務をしています。

-小郡市を選んだ理由を教えてください

河辺:小郡市で働きたいと思った理由としては、最初に目に留まったのは小郡運動公園です。ここは、九州でも数少ない2種公認の陸上競技場と野球場、またアスレチック広場などが併設されていて、年間を通じて様々なスポーツの大会や、ファミリー層などの憩いの場として、多くの方に親しまれていまして、こんなみんなに愛されている施設のある小郡市で働きたいなと思ったのがきっかけです。

-地域開発推進課はどのような仕事をしていますか

河辺:地域開発推進課は昨年度(令和5年度)に新設された部署で、課の役割としては、市内に企業を誘致する業務をしています。新たに市内に企業が立地することで、多くの方の働く場所の創出や、地域の活性化を図っています。

また、企業の進出により、固定資産税などの税収増にもつながり、その財源が市民サービスに活かされているという側面もあります。

本市は、高速道路や鉄道と交通インフラが充実していることから、この交通利便性を強みとして、物流施設などの産業系の企業誘致が主な業務となっています。また、近年では、単に企業の誘致をするだけではなく、地域によっては、人口減少が進行している地域もあり、地域再生・地域の持続的発展を目的とした「新たなまちづくり」にも取り組んでいます。

-小郡市のコストコ出店はどのようにして決まったのですか

河辺:出店の経緯としては、市長の熱い想いからはじまりました。本市の優れた交通利便性から、物流を中心とした企業の進出が目立っている中で、より一層の地域活性化を図るため、新たなまちづくりというビジョンのもと、その第1段としてコストコの誘致に取り組むことになりました。コストコとしても、コストコユーザーは、遠方から月1回程度、買い物に来る方も多く、交通利便性の高い本市に興味を示してくれたところもあったと思います。

最初の取り組みとしては、令和4年3月にコストコと立地協定を締結し、市とコストコが協力体制のもとに出店の実現に向け、取り組みをスタートさせたのが始まりです。

知名度の高いコストコの誘致については、他の職員からも「これまで誰も経験したことがない一大プロジェクトだね」って声をかけられるほどの事業でした。担当課長に就任した時は「本当に実現できるんだろうか?」という大きなプレッシャーと「絶対成功させなければならない」という思いが入り混じっていたのを思い出します。特に令和5年度は、コストコ関連の業務が中心の激動の1年で、今振り返ると、とにかく前を向いて「必ず実現できる」と自分に言い聞かせるように日々業務を進めていたように思います。

-コストコ出店にあたり苦慮したことはありますか

河辺:コストコがオープンする筑後小郡IC周辺は、市の都市計画において「市街化調整区域」、いわゆる市街化を抑制するエリアになっており、通常、コストコのような大規模な商業施設は建てられないエリアになっています。その状況下で、コストコが立地できるよう法的手続きを行い、また、地元への理解、さらには、コストコからは「1日も早くオープンしたい」との強い想いがありましたので、あらゆる側面において苦労は多かったと思います。 

このコストコ誘致に関しては、私たち地域開発推進課だけで取り組んだわけではなく、開発に関連する関係各課で構成されたプロジェクトチームを設置し、多くの職員がこのプロジェクトに関わり、チーム1丸となってコストコの誘致に取り組んだことで、誘致を実現できました。このコストコ誘致に関わった全ての職員、関係機関の方、また地元の方と、多くの人の協力があったからこそ実現できたもので、もし誰か一人でも欠けていたら、このコストコの誘致は成功していなかったと思います。

-今後どのような効果を期待していますか

河辺:私たちが目指しているゴールは、「新たなまちづくり」であって、コストコの誘致は一つの通過点として捉えています。このコストコのオープンを契機として、これまで小郡市自体を知らなかった人など、多くの交流人口が増えて、新たな賑わいが生まれることを期待しています。

この新たな賑わいと併せて、小郡市の魅力発信や市内事業者の活性化も含め、小郡市全体の発展につなげていきたいと思います。

今後の取り組みとしては、新たな住民を迎えるための受け皿づくりとして住宅開発の計画や、次世代産業と言われる先進性のある工場の誘致、また、のどかな田園風景が広がる地域でもあるので、農業の要素を組み込んだスマート農業の推進や、観光産業の活性化など、それぞれが補完しあい、持続的に発展していけるまちづくりを進めていきます。

正に小郡市が大きく変わろうとしている「新たなまちづくり」の一歩を踏み出したばかりで、これから「地域」と「行政」が協働・共創して取り組んでいきたいですね。

-様々な部署を経験されていますが、入庁後のギャップはありましたか

河辺:入庁前は、市民と接する窓口が市役所ってイメージでしたが、実際入庁すると、多種多様な幅広い業務があり、また、3~5年間隔の人事異動によって全く異なる部署に異動することもあるので、行政サービスの大変さを知ると同時に、どれも外せない大事な業務がたくさんあることを実感しています。

-職場の雰囲気を教えてください

河辺:職員数は約350人で比較的コンパクトなので、職員同士の距離感も近く、顔も知らない職員もいないので、他課の職員ともフランクに話ができる環境です。個人的には、市役所のサッカー部に所属しており、20代~50代まで幅広い年齢層がいて、練習や試合を通じ、みんなと同じ時間を共有できることは、自分の生活において、とても貴重な時間となっています。市役所にはサッカー部以外にも多くのクラブがあり、仕事だけではなく、たくさんの職員と交流できる環境があるのも、小郡市役所の魅力だと感じています。

-ありがとうございました。

この記事は2024年9月24日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

小郡市役所の採用情報はこちら