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地元の未来を担う!Uターン職員、越水さんの那智勝浦町役場奮闘記

京都の大学を卒業後、地元・那智勝浦町役場にUターン就職した越水さん。観光企画課に所属し、地域活性化のために日々奮闘しています。空き店舗を活用した創業支援や観光PRなど、幅広い業務を担う越水さんのやりがいや今後の展望とは?

ー簡単な経歴を教えてください。

越水: 隣の新宮市出身で、京都の大学へ通い町を1度出ましたが、卒業後、令和4年4月に入庁し地元へ戻ってきました。現在3年目になります。

ーなぜ自治体職員を目指されたのですか?

越水: 父が自治体職員、母が教師という家庭環境で育ち、公務員という職業のイメージが強かったことがきっかけです。もともと地元に貢献したいという思いは強く、近隣の地域で受験先を探していましたが、大学で観光を学んでいたので、観光に力を入れている那智勝浦町を志望しました。

ー就職活動について教えてください。

越水:近隣は那智勝浦町しか受けていません。覚えているのは、集団面接の際は若手の職員さんが面接官で、あまり固くなくカジュアルな印象を受けたことです。年齢も比較的近い立場の方々だったのでそのように感じたのだと思います。

ー現在の業務内容を教えてください。

越水: 観光企画課に所属し、1年目は企画係、2年目からは観光商工係で働いています。

1年目の際は、統計調査の担当でした。どの地域でどんな人がどういう仕事をしているかという就業構造基本調査など、何個かの調査を担当しました。地域の方に調査員になってもらい、事務の説明をし、調査内容を取りまとめる業務でした。

同じ係内に20代、30代の職員さんが多く、その先輩方に教えてもらいながら業務を進めておりました。年齢も近いですし、雰囲気もよく職員さんからむしろ話しかけていただけるので非常に働きやすかったです。

2年目からの観光商工係で、観光業と商工業に関する業務を担当しています。

ー観光と商工どちらも兼任しているのですか?

越水:はい、商工のほうが割合は多く、観光の仕事も兼任はしています。商工部分だと空き店舗や空き家を活用した事業への補助金対応や創業の支援、消費者問題の相談対応、商工会対応などを行っています。

メインの業務としては創業や経営の支援ですね。那智勝浦の補助金があるので、その相談窓口を行っています。例えば空き店舗の改装費や賃借料などの補助です。私自身も現在勉強中ではありますが、事業自体を始める上で相談に来る方も増えてきています。

そして観光部分では、JRの「銀河」という7月から9月までの期間限定の特急列車に紐づいた観光コンテンツの企画を行っています。乗車券に連動したパスポートがあり、それを持っていると町内のお店で割引を受けるなど、でいろいろと特典を受けられるのでその中身の企画や町内事業者との調整などを行っています。

観光面は主には那智勝浦観光機構がソフトの部分を担っているので、課では観光施設などハード面を担当することが多いです。

ーそうなんですね、では、なにか業務のなかで印象的な経験はありますか?

越水:名古屋駅での観光PRイベントに出店した経験が印象的です。特急「南紀」という名古屋駅から当町にもつながっている列車にまつわるイベントで、近隣の自治体とともにブースを設置し、熊野古道にまつわる平安衣装を着て魅力の発信をしました。

実際に名古屋駅へ訪れる方々に1から那智勝浦について説明し、その場で「今度行ってみるね!」と言ってもらえる。そのように直接人々と触れ合う経験が非常に貴重で、そしてその大切さを実感しました。

もともと、役場で働くとなるとずっとデスクワークで、外には出ないイメージでしたが、所属する課ではどんどんと外に出ていって仕事をしています。こんな仕事までするんだ、という驚きもありますし思ってもいなかった仕事ができていると感じます。

ーそれはすごい経験ですね!では、この仕事のやりがいや魅力は何ですか?

越水: 進学・就職などで地元を離れる若者が多い中、私は「人々が帰ってきたくなるような町づくりをしたい」という思いで働いています。そんな中で、自分が携わった観光施策やイベントを通じて、知人や友人も含めた地元を離れた方々が地元の魅力を再発見し反応してくれると非常にやりがいを感じます。

また、創業の支援をした創業希望の方々が店舗をオープンして、その店が人気となっていくのも、もちろんその方々がすごいのですが、私自身も嬉しくなります。

あとは、普段の業務でも頻繁ではないですが町民の方々と直接話す機会があり、そこで地元の方々の手助けができると地域に貢献できているという実感がありますね。

ー今後の展望を教えてください。

越水: もっと那智勝浦町で新しいことに挑戦する人を増やし、地域を盛り上げていくためのサポート体制を作っていきたいです。やっぱり、役場へなにか相談していくのはハードルが高く感じてしまう人が多いじゃないですか。だからこそ、なんでも気軽に相談できる役場職員として、自分が住民の方々との距離を縮めていき、町全体の活性化に貢献していきたいと考えています。

―働き方や職場の雰囲気はいかがですか?

越水:自分のペースで働けますし、繁忙期はありますが残業も絶対に発生するということもないです。休暇もすごく取りやすい点も非常にありがたいです。

また、周囲の職員の方々が非常に優しいので、のびのびと働かせていただいていると思います。皆さんも忙しい中、本当に初歩的なところから何でも教えてくれますし、普段の会話も多いので雰囲気は良いです。

もっとかたいイメージは持っていましたが、良い意味でラフだと思います。

ー那智勝浦町の魅力は何ですか?

越水: 人と人との距離が近く、親しみやすい雰囲気が魅力です。世界遺産や温泉、生まぐろなど豊富な観光資源に加え、海が身近にあるというロケーションも気に入っています。

本当に、心からみなさんに地元に帰ってきてほしいと思っています。それだけ良い町ですし、それを知ってほしいです。

―ありがとうございました!

この記事は2024年7月30日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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