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今、変革の時!技術職が活躍できる土壌に~兵庫県南あわじ市役所~

兵庫県南あわじ市役所の建築技術室に勤務する古川善基さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

古川:南あわじ市役所で働く前は、南あわじ市にある民間の建築事務所で建築士として勤務し、民間と公共の工事設計を半々の割合で担当していました。

その会社で10年以上働いたのち、南あわじ市役所に転職。平成31年度に入庁した後は下水道課に配属されました。そこで3年間勤務した後に、職場研修として兵庫県庁のまちづくり部営繕課に2年間出向に。その後、南あわじ市役所に戻り、今は建築技術室で働いています。公務員として働くようになってから6年目です。

—もともとは民間企業で働かれていたのですね。公務員に転職された理由は何だったのでしょうか?

古川:転職しようと思ったきっかけは、子どもが生まれたことです。当時の建築業界は土曜日も仕事をするのが当たり前の世界でして。子どもが生まれたのを機に、そのような働き方には無理があるのではないかと思うようになりました。

そんな時に、南あわじ市役所のホームページで求人募集を見つけました。働き方を変えるなら公務員として働くのもいいかもしれないと思い、南あわじ市役所の採用試験を受けることにしました。

ただ、求人募集が出ていたのが「建築・土木事務職」と言って、私にとっては聞きなれない職種。技術職ではないのですが、タイミングがよかったこともありチャレンジしました。

—自治体職員へ応募することに抵抗はなかったのですか?

古川:民間企業で働いていた時に公共の工事設計に携わっていたこともあり、南あわじ市役所の職員さんとも一緒に仕事をしていたことがありました。

ですから、入庁した時には既に顔見知りだったので、スムーズに仲間入りができたと思っています。言うなれば、転職したというよりも所属部署が変わっただけのような感じでした。

ーでは、イメージはできていたんですね!

古川:ただ、いい意味でギャップを感じました。市役所は部署を超えて横断的に動かなくてはいけないシーンが多いので、風通しがいいのは働きやすいです。

様々な分野のスペシャリストがおり、問題が発生した時には誰に相談したらいいかがすぐにわかるから働きやすいと感じています。

想像と違ったのは、配属部署です。入庁して最初に配属されたのが、前職で経験を積んだ建築とはさほど関連がない下水道課だったものですから。あえて、これまでの経歴とは関係が薄い部署に配属されたのかなと思いました。

しかし、もともと好奇心が強い性格が幸いしたこともあって、下水道関連の業務は非常に楽しかったです。汚水を下水道処理場で浄化し、浄化した水を一般の河川や海に放流するという過程を勉強できたこと、さらに下水道未整備地区に下水道を布設していく担当ができた3年間は実りが多かったと感じています。また建築と無縁ではない土木の世界を垣間見えたのは、今後建築の仕事をする上でも活かせると思っています。

下水道事業は公共インフラの重要な部分です。入庁後すぐに下水道事業について知り、公務員としての仕事の仕方を学べたのはよかったですね。転職したことでまったく経験のない仕事に携わることができ、役所での仕事の面白味を感じました。

—その後の出向での経験はどのようなものでしたか?

古川:県庁に出向した時は、重要なミッションを課せられたと感じました。いつか建築分野の部署に配属されるだろうと考えていた私にとって出向は青天の霹靂だったものの、南あわじ市で建築行政を行うにあたっては必要な異動だったようです。

私が入庁した当時、今の建築技術室は発足したばかりの部署でした。建築行政を担当するために、これから職員を集めようという状況。そのためにも、県庁で知識を習得し、県や他の自治体とのパイプをつなぐのが狙いです。

同時期に他の自治体から出向していた職員の方々とは今でもつながりがあり、互いの自治体の課題について相談し合うこともあるんですよ。

出向後は、南あわじ市の建築技術室に建築業務を集約させるべく、今まさに尽力しているところです。

—建築技術室の体制について教えてください。

古川:建築技術室は課長を含め、7名体制で稼働しています。技術職はおらず、一般職として採用された職員がほとんどですが民間企業で技術職として長く働かれていた方が任期付職員として在籍し、技術指導をしてくださっています。

同僚の職員は、一般職として採用されたものの、技術職といってもいいほどのキャリアを積んでいるという状況です。今後、建築技術室の機能をさらに強化すべく、経験や知識の豊富な人材の確保に継続して注力すると聞いています。

—現在の業務内容について教えてください。

古川:建築技術室では、公共工事の進行管理と、県庁から持ち帰ったノウハウを南あわじ市バージョンとして作り変える業務が半々といったところです。

県庁出向時は、工事の県庁外に対する調整業務は多くなく、工事の設計と監理を粛々とこなしていたのですが、南あわじ市では市役所外の工事関係者との調整が多いのが違う点だと感じています。

調整が多いのは大変であるのと同時に、面白いとも感じています。特に、建築技術室が稼働しはじめたばかりということもあり、これから決めていかなければならない点が多いんです。

ただ担当工事をこなしていればいいわけではありません。これまでは決められた型通りに動いていればよかったのですが、これからは主体的に動く必要があります。

工事のほかには、県庁から持ち帰ったノウハウを基に、建築技術室での業務を整えているところです。言わば、南あわじ市の型づくりですね。

兵庫県庁の営繕課は明治時代に発足し、100年以上の歴史があるそうです。それだけ知識の積み重ねがあり、営繕課としての型が決まっていました。それを参考に、南あわじ市の骨組みを作り、肉付けし、南あわじ市の型を作っています。

市役所内には建築業務を担当している部署が複数存在しているのですが、それぞれに基準を定めているため、業者さんに発注したり工事を開始する際に不都合が生じやすいのが課題です。そこで、業務をスムーズに進めるためにも建築関連の業務を建築技術室に集約させ、統一基準を定めようとしているところです。

まずは、工事関連書類の書式を統一させるところからスタート。県庁で使用していた書類を参考に南あわじ市で採用するために、南あわじ市バージョンを作成しています。

書類に関しては、年々厳しくなっている国の基準をクリアすることが必要で、専門知識が必要だと痛感しています。

—転職後の働き方は変わりましたか?

古川:入庁した当初は、それなりに残業をしていました。まだ市役所の仕事に慣れていないということもあったためです。

しかし、現在は就業時間内にたいていの仕事をこなせるようになりました。その日の疲れはその日のうちにきちんとリセットしてから翌日の仕事に臨むことができています。

また、時間だけでなく、心に余裕も生まれましたよ。ワークライフバランスも取れており、子どもと過ごす時間も確保できています。転職時の希望は叶ったと思います。

—求職者にメッセージをお願いします。

古川:最近では人材・組織開発室による業務改革が進んでおり、私が県庁に出向する前と後ではずいぶん仕組みが変わりました。課題に感じていた部分が解消され、働きやすくなったと感じています。

南あわじ市役所の変革期に、私自身も市の建築行政を変えるための業務を担当でき、仕事が楽しいです。これから南あわじ市役所で建築・土木事務職として働きたいと考えている方と一緒に、いろんな仕組みを作っていきたいですね。

南あわじ市役所で働きたいとお考えなら、臆することなく挑戦してもらいたいです。お堅いイメージの市役所とは違って、南あわじ市役所にはいいところは伸ばして、悪いところは改めようという風土があります。まずはいろんなことに興味を持って、新しい風を吹き込んでもらいたいです。

ーありがとうございました!

この記事は2024年7月24日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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