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地元を離れ、保育士へ!若手二人が南富良野町を選んだ理由〜住んでみて感じた働きやすさと暮らしやすさ〜

南富良野町で保育士として活躍する小林さんと小山内さんにお話をお伺いしました。

ーお二人の自己紹介をお願いします。

小林:地元は札幌市です。保育系の短期大学へ進学後、就活の時期に南富良野町に公務員の保育士枠があることを知って、試験を受けてみることにしました。落ちた場合は地元で就職しようと思っていたのですが、無事合格することができ、南富良野町へ移住しました。

小山内:地元は函館市で、たまたまですが小林と同じ短期大学です。私たちの学科には幼稚園教諭と、保育士資格、さらに小学校の教員免許を取得できるコースがあって、私は当初教員の道を目指していました。

しかし、教員採用試験の勉強をしていくうちに保育士にも魅力を感じるようになり、小学校教員と公務員保育士試験の両方を受けました。どちらにも受かったのですが、保育士試験の内定が早く出て、最終的に保育士を選んだという経緯です。

ー地元ではない南富良野町を選ばれたんですね。

小山内:南富良野は、町自体は田舎ですが北海道の大体中心に位置しているので、どこへ行くにもアクセスが良いんです。建物も綺麗で、保育所も建て直したばかりなんですよ。

さらに湖がある街というのもそうないですし、自然の豊かさも魅力に感じました。あとは知り合いが既に南富良野町に勤めていたので、安心感がありましたね。

小林:私は、受験前は南富良野町の名前すら知らなかったのですが、受験をきっかけに調べ始めて、段々と理解を深めました。

小山内が言ったように、建物が新しいことは魅力の一つでしたね。調べる前は、田舎のちょっと古い町を想像していたのですが、そのイメージが変わりましたし、子供たちにとっても良い環境なのではないかと思いました。

ー現在の保育園内の体制や、担当されていることについても教えてください。

小林:職員は保育士10人のほか、お掃除担当の方や調理員の方々含めて約30人が在籍しています。園児は60人ほどおりますが、私が今年から担当している3歳児クラスは中でも人数が少なく、7人を預かっています。

小山内:私の2歳児クラスは保育士が3人、園児が10人です。厚生省が子どもの人数に対する保育士の配置人数を定めており、乳幼児なら3人につき保育士1人、2歳なら6人につき保育士1人がつくことになっています。

なお、正職員は南富良野町外からの保育士が多いのですが、先輩保育士はやはり地域ならではの背景や各保護者のご事情などの知識が豊富な方々が多いですね。1年目から、経験豊富な方々が私達の指導係として同じクラスを見ながら、手厚く指導いただきました。

ーお仕事の中で、特に積極的に取り組んでいる活動はありますか。

小山内:私は私自身が体を動かすことが好きで、小学校教員免許を取る際に子どもたちが小学校入学までに必要なスキルも学んできてたので、そこに向けた丈夫な体づくりも意識しています。

このあたりは小学校教員免許を持っている強みだと思うので、その知識を取り入れるように心がけていますね。

小林:私はピアノを習っていたので、それを活かして毎日何かしらクラスで歌を歌うようにしています。その季節に合う曲を選んでいて、年少さんでも歌えるようにしています。今だったらどんぐりコロコロで、その季節に合う曲がなかったら、みんなが知ってるような簡単な歌を歌います。

お遊戯会には何かしら音楽系のプログラムを1つ以上入れることにもなっているので、その練習にもなりますね。

ー色々な保育士の方と一緒に仕事をする上で、コミュニケーションや人間関係的に難しさはありますか?

小山内:保育士3年目の頃のことですが、自分にまだ子育て経験が無く、ベテランの先生のように保護者に寄り添うことがうまくできなかったんです。マニュアル通りの対応しかできないギャップにはとても悩まされましたね。

最初はひたすら仕事を覚えることに精一杯で、そんなことを感じる余力も無かったのですが、慣れてくるとだんだん悩みなどが増えました。

その部分の指摘を受けることはやっぱりあって、でも自分なりの意見もあり、意見が衝突することもあったのですが、子どもたちのことを考えた上で誠意を持って伝えていました。2年目以降は責任がより重くなりつつある程度裁量も持てるので、そこはプラスな点だと感じています。

最近では「小山内先生はこういう先生だから、きっとこんなこと考えてるよね」と理解を示してもらえることが多くなりましたし、最初と比べるとコミュニケーションの量も質も向上しました。

小林:私もそこは小山内に同感です。先生によって良いところも悪いところもありますし、一人一人が仕事仲間なので、お互いの良いところを活かしていければいいと思っています。

ーお仕事の中でのやりがいを教えてください。

小林:大前提として子どもが好きなので、子どもたちのいろんな姿を見ることができるのはやりがいの一つですね。長く在籍していると、赤ちゃんの時に入園した子の卒園までを見届けることもあり、その数年間の過程を見ていた分嬉しく思います。

また、子どもの年齢層によっても、できることがそれぞれ異なるんですよね。子どもたちの「できない」が「できる」になったりした時、保護者の方に感謝の言葉をいただくと、とてもやりがいを感じます。

小山内:私自身も規模が小さい保育所に通っていたのですが、自然にちなんだ行事が多かったので、現在保育士として懐かしさも感じています。企画をする中で「先生たちはこんなことを考えていたんだ」という気づきも多いですね。

また、地域の人たちもとても暖かく、果物をいただいたり、行事のための場所を貸して頂いたりしています。地域全体で子どもたちを育てる体制が整っていることは、とてもありがたいです。

また、このような人と人の繋がりがあることで、子どもたちにとってもプラスになると実感しています。誰にでも積極的に挨拶ができたりすることは、その地域の人たちの温かさのお陰だと思いますね。

ー南富良野町での生活はいかがですか。

小山内:車がないと移動が厳しいですが、自然がとても豊かなのでレジャーやアウトドアに最適で魅力的な土地だと思います。私も元々スキーをやっていたのですが、スキー場が近いので仕事帰りにも行けますし、安いところも気に入っています。

小林:私は一人暮らしだったこともあり、ずっと住んでいた札幌との違いに慣れるまで苦労しました。今では日用品もインターネットで買ったりしていますが、住み始めた頃は買い物に行くのにも大変だな、と感じていました。

今では5年間住んでいるのでもう住み慣れましたし、アクセスが良いので行ったことがない場所の開拓もできました。

ーこれから、どのようなキャリアを積んでいきたいですか。

小林:経験とともに役職が上がることが理想です。いずれはさらに知識の範囲も広げていきたいので、保育士としてスキルを向上し、マネジメントに携わっていきたいと思っています。

小山内:まだ出産や育児を経験したことがないので、自分自身の将来も都度見直しながらキャリアを形成していきたいと考えています。

さらに、私たちは保育士でありつつ自治体の職員なので、広い視野を持っておかなければいけないことも、これまでに様々な方と一緒にお仕事をする中で感じています。状況に応じて柔軟に対応しなければならなかったりと、臨機応変な対応も求められる時代であることを痛感します。人と人の繋がりや関わり方についても、子どもたちに少しでも学んでもらいたいですね。

ー最後に、どのような方に南富良野町へ来ていただきたいですか。

小林:南富良野町のまちや人に魅力を感じていただけるのであれば、どのような方でも来て頂きたいと思っています。

ーお二人とも、ありがとうございました。

この記事は2023年12月26日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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