見出し画像

目の前のことをひたむきに!生活と町を支える縁の下の力持ち〜福岡県筑前町・地元への貢献を志す若手職員〜

福岡県筑前町の上下水道課にお勤めの尾﨑 麻衣(おざき まい)さんに、具体的な仕事内容や職場環境、生まれ育った筑前町の魅力についてお話を伺いました。

ー入庁までのご経歴や、公務員を志望したきっかけについてお聞かせください。

尾﨑:福岡市内の大学を卒業後、令和3年度に入庁して4年目です。筑前町で生まれ育ち、地元に貢献したいという思いがあったため公務員を目指すようになりました。そのために大学では法学部に在籍し、行政に係る法律をゼミで勉強していました。

他県の大学も受験したのですが、やはり地元で働きたいという気持ちが強かったことと、同じ県内の役場に就職するうえで強みになると考え、筑前町から出るという選択肢はなかったですね。

ただ、就職活動を始めた頃はちょうど新型コロナウイルスが流行し始めた時期でした。そのため、筑前町役場は第一希望でありつつも、先のことを考え色々なところの採用試験を受けていましたね。

ー入庁後はどんなお仕事をされていたのでしょうか?

尾﨑:入庁からの3年間は出納室に配属され、町のお金に関する業務に携わっていました。具体的には、国からの補助金のシステム登録、税金の納付書の取り扱いといった収入に係る業務。そして、町としてモノを買う際に各課が作成した書類の審査を行う支出に係る業務がメインでした。

事務作業が多く、町民の方々と接することはあまりありませんでした。

ー入庁直後の教育体制はどのようになっていましたか?

尾﨑:出納室は職員の人数が少なく、課長と係長と私、そして会計年度任用職員が1名という構成だったのですが、係長がずっと横について教えてくださいました。

町の会計を担う部署で、また年度始めは繁忙期であるにも関わらず、忙しいそぶりも見せずに優しく教えてくださいましたね。業務のことはもちろん、役場全体の業務についてもそこで学びました。

ー筑前町役場での最初の3年間は、イメージしていた通りでしたか?それともギャップを感じましたか?

尾﨑:入庁前は、役場に対し「窓口で住民の方々とお話をする」というイメージがありましたが、実際には、出納室では小部屋の中でひたすら書類を見て数字を合わせる業務を行っていました。

想像していた役場の仕事像とは異なりましたし、町民として役場に出向くときは窓口にしか行かなかったので、そういった裏方業務もあるんだということを入庁して初めて知りましたね。

ーでは次に、現在のお仕事についてお聞かせください。

尾﨑:今年度からは上下水道課上水道管理係に配属となり、上水道の料金に係る業務を担当しています。具体的には、水道使用量の検討、水道料金の納付書の送付、水道使用料の賦課・徴収などです。

たとえば、新しく筑前町に引っ越しされる方がいらっしゃれば水道を開けに行きますし、反対に町外へ引っ越しとなれば水道を閉めたり、といった業務が発生します。出納室と違い、上下水道課では電話対応や支払い対応など、住民の方々と接する機会も増えました。

ー窓口業務という新たなご経験をされて、感じていることなどはありますか?

尾﨑:わからないことについて聞かれると、上司に確認する間どうしてもお待たせしてしまいます。住民の方は当然、役場の人に聞けば全てわかると思って聞かれますよね。

でも、たとえば上水道を担当する私は、下水道のことについて聞かれてもわからないことが多い。そういったことを減らしていくためにも、いろいろな情報や知識を早く覚えないといけない、と感じます。

現在の部署は3つの係に分かれているのですが、困ったことがあると他の係の職員もすぐに来て教えてくださるので、大変助かっていますね。

ーあたたかい雰囲気の職場なんですね。他の課との連携も多いのでしょうか?

尾﨑:町営住宅を管理する都市計画課との協力は多いですね。住民票の異動や、筑前町に引っ越してこられる方がいらっしゃれば水道を開けたりすることに係わりますので、他の課との連携が必要不可欠です。

また、私がちょっと忘れていることがあると「〇〇がないよ」と教えてくださいます。課の枠を超えてお互いに助け合い、カバーし合えるような環境ですね。

ー上司含めた同僚とのコミュニケーションはいかがでしょうか?

尾﨑:出納室のときは、係長とは20歳ほど歳が離れていたと思います。自分の子どもと年が近いとよく言っていましたので(笑)。入庁したばかりの頃は社会人経験の全くない、ついこの間までは学生という立場だったので、「これは上司に聞いていいのだろうか」というためらいもありました。ですが、いつも大変優しく教えてくださるので、何でも聞けるようになりましたね。

部署が変わった現在も、当時の上司にはたまに相談させてもらっています。何かあれば「こんなことがあったんですよ」と伝えますし、どんなことでも快く聞いてくださいます。

ーこれまでの仕事の中で「地域への貢献」を実感した場面はありましたか?

尾﨑:最初の3年間は裏方の仕事だったので、あまり実感がなかったです。現在は私の担当業務として、水道の開け閉めの作業で外に出る機会も多く、地域の方に声をかけていただくこともあります。

皆さんがあたたかく見守ってくれているということを実感するので、さらに貢献できるように頑張ろう、と感じますね。

ー次に、繁忙期や残業、通勤など働き方についても詳しくお聞かせください。

尾﨑:出納室では年に数回、繁忙期にだけ残業が発生していましたが、上下水道課では全く残業しないですね。プライベートの時間をきっちり取ることができています。そういった意味では、安定した働き方ができていると思います。

また、筑前町役場は大まかに本庁と総合支所に分かれているのですが、上下水道課のある総合支所までは自宅から車で約30分です。出納室のある本庁に勤務していたころは、車で10分程度の通勤時間でした。

ー本庁と総合支所では、どのような機能の違いがあるのでしょうか?

尾﨑:総合支所には上下水道課と住民課の支所窓口があり、隣の敷地に生涯学習課と教育課が入っています。本庁には多くの課が入っているため住民の方が多くお見えになられますが、総合支所は上下水道課に係る事業者の方の出入りが多いですね。本庁と総合支所ではやはり雰囲気が異なります。

ー同僚の方々とは、プライベートにおける交流も多いのでしょうか?

尾﨑:31歳以下の職員で構成される「ユース部」という組合のようなものがあり、みんなでご飯に行ったり、新入庁の職員がいればレクリエーションをしたり、旅行に行くこともあります。

年齢の近い先輩との繋がりができ、ユース部での活動をきっかけに仕事面でも話しやすくなるので嬉しいですね。

ー尾﨑さんが考える、筑前町の魅力についてお聞かせください。

尾﨑:筑前町の人口は3万人ほどで大都市に比べると少ないのですが、だからこそ地域の結びつきが非常につよいです。地元民だけではなく、町外出身の方にも分け隔てなくあたたかい。人が優しいというのは、筑前町の一番の魅力だと考えています。

また、町民の方は困ったことがあれば「こういうことがあったんやけど、どこの課に行ったらいいの?」と役場を頼ってくださるんです。信頼されているということを実感し、嬉しく思いますね。職員の中には、町民の方と名前で呼び合って接する方もおられます。

部署の異動があっても変わることなく町民との密接なコミュニケーションがとれる。人口が多い地域ではなかなかできないことですよね。

さらに、どの市町村も人口が減少し過疎化が進む中で、筑前町は毎年人口を伸ばし続けています。福岡市と久留米市の中間という交通の便の良さ、町や地域住民の魅力などが多くの人に伝わっているのではないでしょうか。

ー最後に、筑前町役場の職員を志す方に向けてお伝えしたいことはありますか?

尾﨑:役場というと、異動が多いイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?仕事内容がガラッと変わるのであれば、転職のような状態になるのでは?と不安に思う方もいるかもしれません。私自身も入庁前は部署異動のイメージがわかず、どんな部署がありどのくらいの頻度で異動があるのかさえわかりませんでした。

ですが、実際に入庁してみるとその心配は全く必要なかったです。どの部署に配属されたとしても、先輩職員や上司が優しく教えてくださるので安心して働くことができますよ。

ー本日はありがとうございました。

この記事は2024年9月3日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

筑前町役場の採用情報はこちら