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新天地・松浦市で保健師として活躍!元助産師が語る、地域医療の魅力とやりがい

海と山に囲まれた自然豊かな町、松浦市。この地で、住民の健康を支える保健師として新たな一歩を踏み出した池田紗妃さん。助産師から保健師へとキャリアチェンジした背景には、松浦市での温かい出会いと、地域医療への熱い想いが溢れていました。

ーご経歴を教えていただけますか?

池田: 大学卒業後、助産師として福岡で働き始めました。結婚を機に松浦市へ引っ越し、佐世保市で助産師、そして松浦市役所では会計年度職員で助産師、その後保健師の正規職員募集へ応募し、今年の2月から保健師として働いています。

ーなぜ保健師として応募されたのですか?

池田:ワークライフバランスを考えたときに、夜勤のある助産師の仕事をずっと続けていくのはどこかで難しくなるだろうなとは考えていました。

そんな中で、松浦市で保健師の方と一緒に働き、身近でその仕事ぶりをみて素敵な仕事だと思いました。住民と話す姿や寄り添って仕事をする保健師の仕事にも魅力を感じ、私もやってみたいと思えました。

住民との距離も近くて生活に根ざす仕事である保健師は、助産師にも通じるやりがいがあり、そして松浦市の規模ならば母子の方々は覚えられる規模感なのでそちらも良いと思いました。

―どのような仕事をされているのですか?

池田:現在は健康ほけん課に配属されて、成人や後期高齢者の健康を支える仕事をしています。住民検診の準備や保健指導、精神疾患の相談など多岐にわたっており、配属直後の6月までは事務作業が多くありましたが、6,7月は住民検診があり、住民と話す機会が増えてきています。今後は保健指導の業務も徐々に増えていく見込みです。

ー母子の担当ではなかったんですね。

池田: そうなんです。正直なところ意外ではありました。

あと、保健師としての業務の事務作業の多さにも驚きました。病院で助産師として働くとパソコンを使う機会が少なかったので、Excelなどを使った操作に戸惑いました。国や県への提出物などもありますし大変ですが、徐々に今は慣れていっています。

―他にも意外だったことやギャップを感じることはありますか?

池田:相手の状況を詳しく、生活も含めて見ながら接する仕事だなというのは強く感じます。例えば病院での指導もありますが、保健師は特に相手の暮らしや、地域性に沿って、指導を行います。

完璧に、厳しい制限というよりは、本人の希望にあわせながらの指導です。そういった点も含めてヒアリングも非常に細かく行うことは意外でした。

あとは、庁内外を超えての連携も非常に多いです。福祉事務所など別の部署と一緒に訪問することや、外部医療機関との連携などもあります。

―同じ課の保健師の方は何名いるのですか?

池田:保健師が庁舎に3名、あとは松浦市の離島にも2名担当者がいます。それぞれ係の業務と、担当エリアを持っています。

―教育体制はどのようになっているのですか?

池田:4月からこの課に所属しているので、同じ課の方々に教えていただいています。最初に全体の仕事の流れをご説明いただき、そこから都度教えてもらっている感じです。席も隣なので自分でちょっとやってみて、フォローしてもらいながらアドバイスをもらっています。

申し上げたとおり徐々に住民の方々と話す機会が増えてきたので、その点は楽しくなってきました。専門の分野ではなかったので自分自身も学び教えてもらいながらではありますが、住民から相談を受け他の保健師に相談もして一緒に考えていきます。

やはりそうやって接していく中で住民の方から「ありがとう」と言っていただけると、とても嬉しいです。

ー専門外という話もありましたが、逆に助産師の経験が今活きている部分はありますか?

池田: はい。助産師として精神的なケアに関わることも多かったので、そういった対応は慣れており活かせていると思います。もちろん、婦人科系の疾患やがん検診などの知識も役立っています。

ー保健師として働く上で、大変なことはありますか?

池田: パソコン作業が多いという話もありましたが、事務手続きだと締め切りがある仕事が多いので、そちらは時間に追われることがあります。その部分は大変ですね。

ただ、とはいえ残業はほとんどありません。子どものお迎えもあるのでバランスを考えながら仕事をしていますし、他の職員も同じように時間通り帰っているような環境です。また理解もあるのでお互いに協力しあいながら仕事ができています。

―働くうえでの雰囲気はいかがでしょうか?

池田:ピリピリとした緊張感というのがなく穏やかに働けているのは良いです。働きはじめの頃に、まだ業務には慣れていないので忙しくは働いていましたが、先輩保健師の方に「毎日、命の危機に接しながら仕事しているわけではないから、気楽にやっていこう」と声をかけていただき、確かにそうだなと思えたんですね。

昼休みとかも皆さんでおしゃべりしながらご飯食べたりや、食べに行ったりということもあります。そうやって雑談もある環境なので気軽に質問もしやすいです。聞いたら誰でも何でも教えてくれるので、その点で働きづらさを感じたことはありません。

課を超えてつきに1回、業務について共有する場もあります。

―では、松浦市の生活についてはいかがでしょうか?

池田: 正直に言えば、田舎な地域だとは思いますが、生活する上で不便を感じることはほとんどありません。自然が豊かで、新鮮な野菜や魚介類も美味しいです。私自身海も好きですし、きれいな海が気軽に見れます。

子育て支援も手厚く、安心して子育てできる環境だと思います。

最近、個人で経営されているカフェやドーナツ屋さんが増えてきて、市自体も盛り上がっていると感じます。新しいお店ができると、私含めて市民の方々も応援していますし、知り合いもすぐにできるので、温かい雰囲気の中で暮らせると思います。

ー池田さん、本日はありがとうございました。

この記事は2024年8月23日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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