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仕事とプライベートをしっかりわけて保育士として働く!〜ライフステージに沿った働き方が可能な長崎県時津保育所の働き方とは?~

時津町保育所で所長として働く平野さんに、これまでの経歴や仕事と職場環境についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

平野:保育の学校を卒業後、4年間私立の保育園で保育士として就業、出産を機に専業主婦として過ごし保育士の仕事から一時離れておりました。子育てが一段落した頃、再び保育の現場に戻りたいという思いが強くなり、パート職員や嘱託職員として保育園や療育施設で働き始めました。そして、40歳で正規職員として時津町役場に入庁しました。

現在は長崎市から車で通勤していますが、時津町に在住したこともあります。そのため、第一子の母子手帳は時津町のもので、この地域には特別な親しみを感じています。専業主婦の期間はありましたが、家庭と仕事のバランスを徐々に整えてきたので、正規職員としての業務にも問題なく取り組めました。

—働く環境で違いはありましたか?

平野:私立や公立のどちらも子どもを中心に考え、職員同士が連携して保育を行うという点では共通していると思います。私立の保育園ではその園独自の方針や特色が出され、公立の保育所では行政としての公平性や規則を基に、運営が行われていると感じます。

例えば、職員や子どもを受け入れる際、私立では園の判断で特定の事情を考慮して決定することもあるようですが、公立では町全体の視点で判断する必要があります。条例や規則をよく確認しながら業務を進めるようにしています。

入庁前は、表面的な規則を守ることに主眼を置いていましたが、現在では「なぜこの規則があるのか」に立ち返る意識が強まっています。また、入庁時には保育所での業務に加えて役場の新人研修に参加し、事務職のスタッフとも連携する中で、行政と民間の違いや役場と保育現場の違いを改めて実感しました。公務員としての経験は初めてでしたが、少しずつ勉強して適応していけるよう努めています。

—では、現在務めている保育所の規模や人員構成について教えてください。

平野:中規模の保育所で、0歳から就学前の子どもが90名ほど在籍しています。職員は合計25名で、内訳は正規職員が12名、会計年度任用職員が13名です。職種は保育士、看護師、調理員、事務員など多岐にわたります。

—保育所長になられてから、保育目標や保育方針を変更されましたか?

平野:今年度の4月に保育所長に就任しましたが、保育の目標や方針に大きな変更は加えていません。時津保育所に限らず、保育所や保育園全体の計画は毎年大きく変わることは少ないと思われます。

国(厚生労働省)が定める、『保育所保育指針』に基づき、「各保育所の実情に応じて、創意工夫を図り、保育所の機能及び質の向上に努めなければならない。」とされています。時津保育所の保育目標には「健康で明るくたくましい子ども」、「思いやりのある優しい子ども」、「感性の豊かな子ども」の3つがあります。この目標を基に、5つの保育方針を掲げています。

保育目標は抽象的で大きな意味を含んだ言葉ですので、具体的なねらいや保育内容を指導計画(全体と年齢別年間・月・週)として作成します。情報共有をする園内研修を通じて、指導内容の検討や見直しを行いながら、日々の保育に取り組んでいます。

—新人研修について教えてください。

平野:保育の現場では、新たに入庁した職員は、すぐに「先生」と呼ばれるようになります。そのため新人職員の気持ちや立場の変化に寄り添い、よりよい保育者となれるようフォローしています。その職員が持つまっさらなキャンバスに時津保育所での「良い色」を重ね、保育者として成長してほしいと思っています。

学校の実習で得た経験や、その人の保育に対する考え、新しい視点を大切にしています。指導目標はあるものの、仕事の進め方には多様なアプローチがあると考えており、新しい発想を提案できるような雰囲気作りに努めています。

私自身も新しい職場で働き始めた際、その保育所の方針を理解し、自分の考えや意見をうまく伝えられているのか不安に思った経験があります。時津保育所では、そうした不安を払拭し、意見を職員で周知し共有できる環境を整えていきたいと考えています。

また、公立の保育所では伝統や特色を出すのが難しいのではないかと思っていましたが、保育目標を最も大切な軸として進化し続けることを職員が理解し、よいと思った習慣は伝統とし、新しい案を出し合って良い方向に進んでいく体制を整えています。

ここ数年、「不適切保育」が取りだたされ、業務の中で「これは不適切ではないのか?」と考える機会が多く、過去のやり方に自信を持てなくなったり、臆病になったりしてしまうことがあります。職員間で共有しながら、それらの不安を解消し、「こんなことをしてみたい」という挑戦を安心してできる環境を作りたいと考えています。

—職場の雰囲気について教えてください。

平野:新卒の職員もいますが、中途入庁の職員も多く、各々の経験に基づいたアイデアや意見交換が活発です。年齢層では30代後半から40代が多く、同じ目線で話し合いながら、主体的に取り組む雰囲気作りに努めています。

休憩室は賑やかで、趣味の話や子育てや介護中の職員が家庭のことを話す姿もよく見られます。新しいスタッフも温かく迎える雰囲気があるため、人間関係に心配はないと思います。

—働き方について教えてください。

平野:公立の保育所なので、子ども数に対する保育士数の適正配置が守られています。業務時間外の残業も「業務時間外命令」として対応されており、サービス残業はありません。

行事前の準備を自宅に持ち帰ることもありませんし、書類を持ち帰ることも許されていないため、保育所内で事務作業は完了します。仕事とプライベートをしっかり分けることができ、とても働きやすい環境です。

業務量が個々に過度にならないよう、非常勤職員や補助員と協力して分担しています。正規職員だけでなく、会計年度任用職員の待遇も充実しており、給与や福利厚生もしっかりしています。

会計年度任用職員は正規職員のクラス担任の補助を行い、指導計画や立案は正規職員が担当しますので業務量が異なります。非常に働きやすい職場ですので、正規職員ほどの勤務時間を確保できない方でも会計年度任用職員としてぜひ応募をお待ちしています。

—最後に、役場への応募を検討している方にメッセージをいただきたいです。

平野:時津保育所では、プライベートと仕事をしっかり分けながら保育士としての経験や思いを現場で活かせる環境があります。保育士は人を育て、社会を育てるやりがいのある仕事です。年齢制限はなく、ライフステージに応じた働き方も可能です。ぜひ未来を担う時津町の子どもたちの成長に携わり一緒に見守りましょう。ご応募を心よりお待ちしています。

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年11月5日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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