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採用担当が語る「佐賀市で働く魅力」

事務職として平成25年に佐賀県佐賀市に入庁して、現在12年目の船津さん。現在は総務部人事課で職員採用の担当をされています。佐賀市職員として働く魅力について聞きました。

ー公務員を目指したきっかけ、佐賀市を選んだ理由を教えてください。

船津:就活時に、「今後仕事としてこれをずっとやりたい!」というものが見つからず、むしろ「いろんなことをやりたい」という思いがあったので、市役所の仕事は生活のあらゆる部分に関わり、数年ごとの人事異動で全然違う部署に「転職」できるというところで魅力を感じていました。

私自身、出身は佐賀市ではなく佐賀県内のもっと田舎の方なのですが、佐賀市には大きなショッピングセンターも多く、レストランの種類も豊富で、電車で博多まですぐ遊びに行けるところに惹かれました。就活時、親は県庁を勧めてきたのですが、漠然と「将来は結婚して家を建てたい」という思いがあり、異動が市内に限られる市役所の方が自分にはピッタリと思いました。親族が県職員や小学校の先生だったのですが、1時間以上かけて通勤しているのを子供の頃から見てきましたので。

学生の頃は考えもしなかったのですが、結婚して子どもができ、妻の職場の方が少し遠いこともあり、毎日の保育園への送迎はもちろん、子どもが熱を出したりしたときにすぐに迎えに行けるメリットも大きく、良かったなと思っています。今は夫婦で共働きも増えてきていますからね。

ーこれまでの仕事内容と仕事のやりがいを教えてください。

船津:市役所の仕事って、住民票を交付したりする「窓口」のイメージが強いですが、実は100以上の部署があり、部署それぞれにいくつかの係があり、その中で担当が分かれているため、本当に数えきれないくらいの種類の仕事があります。

私が採用された時はスポーツ振興課に配属され、佐賀県や佐賀新聞社などと一緒に「さが桜マラソン」の運営担当になりました。日中はほとんど席に座らず、コース沿線の事業所を回ったり、ボランティアのみなさんの説明会に回ったりで、就職前に持っていた仕事のイメージとかなりギャップを感じたのを覚えています。フルマラソンになって初回の大会は問題だらけで、ランナー、ボランティアの方々、動員した職員からもたくさんのご意見をいただいて、改善できる点は極力改善していきました。例えばコース中の仮設トイレに行列ができたため、翌年度の大会では全ての仮設トイレに「次のトイレまであと〇m」という張り紙をしたところ、ランナーから好評をいただき、やりがいを感じました。

2部署目は佐賀市にある「三重津海軍所跡」を含む「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録された直後に「三重津世界遺産課」に配属になりました。三重津海軍所跡の遺構は木と土でできたドライドックが目玉なのですが、地中に埋めておかないと遺構が傷んでしまうため、見せることができません。国や県と協議しながら、見えない遺構をどのように保存・活用できるよう整備していくかという計画を立てました。自分が関わった計画どおりに展示物ができあがり、見に来た人から「すごいね」という声が聞こえてきた時にやってよかったなと思いました。私の地元にはフルマラソンも世界遺産もないので、佐賀市だからこそできる仕事に携われたのも、良い経験になりました。

3部署目は保険年金課で国民健康保険の財政担当でした。月々の医療費を見込んで翌年の国民健康保険税の税率を算定するのですが、いろんな保健事業によって全体の医療費が下がる見込みとなって税率を下げたとき、窓口に来た方から「今年は税金が下がったのね」と感謝されたときにやりがいを感じました。

そして今、人事課で採用担当として、就職説明会に参加したり、採用動画を作ったり、時には面接前の受験者のみなさんの緊張を和らげるお手伝いをしたりしています。そこで、「あの時のお話を聞いて佐賀市で働いてみたいと思いました」なんて言われると、やっぱり嬉しいですよね。

こんな感じで、異動するたびに、それまでとは全く違う仕事をしていますし、やりがいも仕事内容によって様々です。ぜひ配属された部署で、自分なりの「やりがい」を見つけてもらえたらと思います。

ー市役所に入庁して良かったことはありますか?

船津:友達がたくさんできたことですね。平成25年入庁の同期が78人いたのですが、事務職の他にも、土木、建築、機械、電気、化学、保健師、社会福祉士、看護師、保育士など、たくさんの職種の友達ができました。教育委員会の同期メンバーで集まることが多かったのですが、同期の友人はそのグループ内で保育士の同期と結婚しました。市役所サッカー部での繋がりもでき、知った人がいろんな部署にいることで、とても仕事がやりやすくなりました。市役所のよさこいチームにも所属していて「栄の国まつり」や、J1サガン鳥栖の試合のハーフタイムにスタジアムで踊ったりできたのも楽しい思い出です。他にも嘉瀬川で行われる「遣唐使船レース」に、市長と一緒に、佐賀市職員チームで出場したこともありました。

市役所は生活のあらゆる部分に関係してくるので、例えば保育園の入園手続きで分からないことがあれば保育幼稚園課の友達にすぐ聞くことができますし、粗大ゴミの出し方などで疑問があれば環境部の友達にすぐ聞けますし、そういう日常生活をする上でのメリットも大きいと感じています。

ー市役所に入庁して大変だったことは何ですか?

船津:災害対応ですね。大きな台風が来ると、職員総出で避難所対応に当たります。大雨が降った時に避難所を設営していたのですが、交代の時間になって帰っているときに、道路が冠水だらけで小さい道へと迂回を繰り返していたら、とうとう動けなくなったなんてこともありました。

選挙の時も、部署に関わらず多くの職員が動員になり、朝早くから丸一日従事する必要があります。風が直接入ってくるような寒い体育館で震えながら従事した時もありました。

ー佐賀市はどのような人材を求めていますか?

船津:これ、結構学生から聞かれます。市役所の仕事は一人ではできません。職員や市民とのチームワークですので、「協調性」は大事です。あとは健康であることですね。職員募集のパンフレットにも「こんな人材を求めています」なんて書いてはいるのですが、正直あまり意識しなくてもよいと思っています。

今はAIに仕事を奪われるなんて言われているので、昨年職員募集のポスターを作る際、「AIの創造を超える想像を」というキャッチフレーズにしたのですが、正直、クリエイティブな人間しかいなくなってしまうとそれはそれで市役所は回りません。窓口部門、企画部門、管理部門、事業部門など、いろんな人材が適材適所で輝けることが大事だと思います。市役所にはいろんな仕事があるので、きっとみなさんの長所や得意分野の知識が活きる仕事があります。「求められる人材」になりきるのではなく、「自分の長所は市役所のこういうところに活かせます!」というアピールをしてもらえたらと思います。

ー最後に求職者のみなさんに一言お願いします。

船津:「学生のうちに何をすべきか」とよく聞かれます。地方自治法の勉強をしろ、議会中継を見ろ、なんてことは言いません。今のうちにいっぱい遊んでください!人生の引き出しを増やすことで、その経験や友達との繋がりが、就活や仕事をする上でちゃんと活きてきます。入庁してからの研修も充実していますので、安心して佐賀市職員を目指してください!みなさんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

ー本日はありがとうございました。

この記事は2024年11月13日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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