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自治体からの転職組が広範囲に躍進~保健師同士で手を取り合いながら生き生きと!~

大分県大分市から転職して大分県⽇出町に入庁された⽔⼝さん、三浦さんに、これまでの経歴や仕事内容についてお話を伺いました。

—入庁までのご経歴をお聞かせください。

⽔⼝:看護の専門学校を卒業後、大分県大分市の保健福祉センターに今でいうと会計年度任用職員として2年間勤務しました。その後、平成21年に大分県日出町に入庁しました。

はじめの7年間は母子の検診などの子育て関係の仕事をしていました。その後、現在所属している健康増進課に配属になって今に至ります。

三浦:大学卒業後、7年間看護師をしていました。その後、大分市の保健所で会計年度任用職員として5年間勤務したのち、令和元年に日出町に正規職員として入庁しました。

はじめの2年半は介護保険係で高齢者関係の仕事をしていました。その後、現在所属している地域包括⽀援センターに配属になって今に至ります。

—看護師から保健師に転身した理由を教えてください。

三浦:病院で看護師として勤務していた頃、糖尿病などで入院していた患者さんが退院して地域に戻っても、状態が悪化して再入院をするというケースを非常に多くみかけました。

そのときに、地域での予防的な関わりに興味をもって、地域に根付いた活動をおこなう保健師になりたいと思いました。

—現在の仕事内容について、詳細をお聞かせください。

⽔⼝:青年期・壮年期・高齢期の方を対象とした課に所属しています。主な業務としては、特定健診や特定保健指導、国保加入者に対する全般的な保健事業の企画、自殺対策の企画など幅広い業務を担当しています。

日出町では、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病が重症化して、人工透析に至る方が多いという健康課題があります。その課題解決のためにシステムを活用しながら特定健診の未受診者対策として未受診者訪問や勧奨通知を発送したり、健診結果の値が悪かった方への保健指導をしたりしています。

また、保健指導を実施する対象者の選定などの基準を考えることも業務の1つです。

今はほとんどの事業の企画業務を担当していますので、その連絡や調整をするための会議に出席している時間が多くのウェイトを占めています。年度末のこの時期は、今年度の振り返りと来年度の準備をしている時期で、特定健診や特定保健指導を委託している医療機関への説明会などを行っています。

三浦:私が所属している地域包括支援センターは、高齢者の相談窓口としての機能もあるので、電話や窓口での相談を受けています。また、介護予防の方の計画をたてたり、モニタリングのための訪問をしたりしています。

町民から相談を受けた場合には、困っている内容を聞いて、事業の紹介や相談内容に応じて関係機関と連携を行いながら対応をしています。

そのほか、認知症事業の担当をしているので、その施策関係の企画立案をしたり教室を開いたりしています。

—地域包括支援センターという組織体はどこにあるのですか?

三浦:日出町では役場内の直営で運営しています。オフィスや窓口自体も庁舎の中にあります。そのため、町民の方は庁舎に訪れる流れでセンターに立ち寄ることもできます。

—課の体制を教えてください。

⽔⼝:健康増進課には健康推進係と国保年金係と新型コロナワクチン対策室の3つの係があります。私の所属する健康推進係には13人の職員がおり、保健師・管理栄養士・看護師・事務職の方で構成されています。

三浦:私の所属している介護福祉課には地域福祉係と障害福祉係、介護保険係と地域包括支援センターの4つの係があります。地域包括支援センターには13人の職員が所属していて、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員などの様々な職種の職員がいます。

—色々な職種の方が在籍していますがどのように仕事を進めているのですか。

⽔⼝:例えば、管理栄養士が担当している「やさイート」事業という取組みがあります。これは、野菜摂取量を増やして健康づくりにつなげようという目的と日出町産の野菜を食べて町を活性化させようという目的をもった取組みです。

今年度は、この「やさイート」事業のフェスを開催しました。野菜等の情報発信や野菜を使ったレシピの考案といったメインの部分は管理栄養士が担っていましたが、会場には保健師や看護師等が担当した健康チェックのブースもありました。

また、保健師が企画している生活習慣病予防教室があるのですが、その企画のなかでも、係内で打ち合わせをしながら内容を検討してきました。このように、それぞれの職種の専門分野を活かして協力しながらやっています。

—仕事はどのようにして覚えましたか。入庁当初のお話を教えてください。

三浦:前の職場では母子関係の仕事をしていましたが、それが高齢者関係の仕事になったので、入庁して仕事の内容は180度変わりました。にも関わらず、保健師は私1人しかいない係に配属になったので、「大丈夫かな」という不安が当初はありました。

ただ、同じ課の中には保健師がいましたので、その方たちに相談しながら仕事を覚えていきました。係を超えて保健師同士で教えあったり、相談しあったりという関係です。

また、月に1回は、保健師と栄養士が集まって連絡会議をしているので、その場で自分たちが進めている企画や感じている課題について共有したり情報交換をしたりしています。

さらに、東部保健所が音頭を取る形で、月に1回、近隣の別府市と杵築市と日出町の保健師が集まっています。そこでは年間のテーマを決めて、そのテーマに向けて、情報交換したり意見交換したりしています。今年度は災害がテーマでした。

—日出町で働くやりがいを教えてください。

水口:職員の人数が少ないという理由もありますが、新任期のころから重要な仕事を任せてもらえたと思っています。規模の大きい自治体ではなかなかないことだと思います。仕事の重たさに責任も感じましたが、先輩に相談しながら自分で企画したことが来年度の計画に反映されることに非常にやりがいも感じました。

また、住民さんとの距離が近い、小さい町ならではの良さがあると思います。保健指導した方が「体重が減って、薬の量も減ったのよ」と会いに来てくれるときは、やりがいも感じますし、また頑張ろうと励みにもなります。

三浦:他の大きな自治体とは違って、支所等もないので、保健師がみんな同じ庁舎内にいることで連携がとりやすいです。毎日多くの相談がありますが、地域包括支援センターだけでは解決が難しいケースも多く、一緒に住んでいる家族の支援を必要とするケースもあります。そのような時は他課の保健師とも情報共有し、相談し合いながら対応をしています。苦い思いをすることもありますが、少しでも改善の方向に進んだ時や、住民さんから「相談して良かった」と言ってもらえた時は、やりがいを感じます。

ー本日はありがとうございました。

この記事は2024年6月5日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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