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土木職としてのやりがいを求めて民間から自治体へUターン!~地元・大阪府藤井寺市で働く意義~

大阪府藤井寺市役所の都市整備部下水道工務課で働く、藤田 順康(ふじた のぶやす)さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

藤田:大学卒業後は長野県にある建設コンサルタント会社に就職しました。測量や地質学といった学問が専門でしたから、その知識を活かして専門職として働きたかったからです。入社後は測量に携わり、次第に業務の幅が広がって土木設計も担当し、道路工事や工事に伴う構造物の図面を作成するなど、道路関係の業務に携わっていました。

建設コンサルタント会社では7年ほど働いていたのですが、いつかは地元の藤井寺市にUターンして帰りたいという思いがあったので、転職することにしました。

—民間企業ではなく、自治体職員として働こうと思ったきっかけは?

藤田:転職先に自治体を選んだのは、建設コンサルタント会社で働いている時に、発注者である自治体と仕事をすることが多かったのがきっかけになっています。受注側だと受け身になりがちなので、次は発注者側として積極的に働いてみたかったからです。

採用試験を受けたのは藤井寺市だけです。やはり地元で働きたいというのが一番の希望でしたから。仕事の合間に公務員試験に向けて、毎日1時間半ほどコツコツと勉強していました。久しぶりに水理学といった専門分野を勉強しました。

無事に試験に合格し、2022年4月に藤井寺市役所に入庁。下水道工務課で働いて現在2年目です。

—下水道工務課でのお仕事の内容について教えてください。

藤田:下水道工務課では、道路を掘って下水道管を埋める工事の管理がメインです。藤井寺市は新設の下水道を入れる工事が多いです。

前職では道路を通すといった道路そのものの工事が担当だったので、仕事内容はがらりと変わりました。これまでに養った技術が、土の中の工事となると通用しなかったです。新卒で入庁した人たちと一緒に、1〜2週間の研修を受けてから配属になったものの、入庁1年目は戸惑いもありましたね。

—下水道工務課の体制について教えてください。

藤田:下水道工務課には正職員が9名おり、全員が土木の専門職です。それぞれ担当の工事があり、1年を通して2、3本ほど工事を担当しています。工事によって期間が異なるので、負担が偏らないように管理職がバランスを考えて担当を決めていると感じています。

また、地面の中には下水管だけでなく、ガスや水道などの地下埋設物があります。そのため下水道工務課だけでなく、水道やガスの工事業者さんやその下請け企業の方など、関わる方は多いです。もちろん、住民さんにもご協力いただかなければなりません。一般的な工事と比べると、関わる人は多いのではないでしょうか。

—どんな時に仕事のやりがいを感じたり楽しいと思いますか?

藤田:「次はどこの工事をしようか」といった、工事の計画を立てられるのは発注者として働くからこその醍醐味です。下水道は都市計画とも密接に絡んでいるので、都市計画課の人たちと一緒に藤井寺市の街づくりをしていると実感しますね。

例えば、現在は畑である場所に都市計画道路を通すとします。そうすると、道路を作ると同時に町も整備することになります。ここまでは都市計画課が担当する仕事なのですが、町を整備すると人が暮らすために下水道も整備しなけければなりませんよね。

そこで我々がどんな計画で工事を進めるかを検討し、大阪府と協議したりします。スケールが大きいですし、やりがいがあります。

下水道工務課の技術職は基本的に全員工事を担当するのですが、工事がメインの人、設計がメインの人、計画がメインの人といったように、係が細かく分かれています。私はその計画係に所属しているので、都市計画に絡んだ仕事にも携わっています。

—他の職員の方との関係はいかがですか?

藤田:下水道工務課は30代前半の方が多いです。私にとっては同世代なので、働きやすいと感じています。先輩後輩という関係はさほど強くなく、同僚といった感じでしょうか。ただ、私の性格上、年上の方や年下でも入庁が先の先輩には、かしこまってしまうところはあります(笑)。

都市整備部の他の課の人たちとも同じ業務に携わることがあるので、よく話をしています。その他の部となると、通常業務ではあまり接点がないのですが……。ただ、お祭りの交通整理の手伝いに行った時には他部署の方と一緒に働けて、仕事といえども楽しかったですね。

藤井寺市は地元とはいえ、入庁1年目は役所内にほとんど知り合いがいませんでした。でも、2年目ともなると市役所内に顔見知りも増えてきたので、声をかけやすくなってきました。

—働き方について教えてください。土日に出勤したり残業することは多いのですか?

藤田:工事にアクシデントが起きれば、定時の5時半を過ぎても対応しなければならないこともあります。でも、工事が順調に進んでいれば、5時に工事が終了して完了確認をしたら業務は終了です。通常は5時半から6時の間には帰っている人が多いと思います。

工事には立ち合いますが、一部委託している部分もあるので、ずっと現場にいる必要もないです。委託できない時だけ自分たちで対応しています。

繁忙期は年度末です。この時期になるとどの工事も終わりに近づき、事務仕事も増えるので、この時期は1〜2時間ほど残業します。

土曜、日曜、祝日は基本的にお休みですが、土曜日も工事をしていることもあるので、出勤しなくてはいけないこともあります。ただ、先ほどお話したように委託している工事管理の業者さんにお任せすることができるので、よっぽどのことがない限り土曜日に出勤することはありません。あったとしても1年に数日程度です。

—藤井寺市役所で働く良さのアピールをお願いします。

藤田:私の場合、民間企業で土木職として働いている時とは仕事内容は変わりましたが、働き方も違うと感じています。制度が整っているので、当然のようにしっかり休みを取れます。例えば、子どもの具合が悪くなった時には、柔軟に対応してもらえて休みを取ることができます。

藤井寺市は小さいなりにまとまった地域ですし、市役所の雰囲気もよくて働きやすいと思います。土木職での転職をお考えの方は、ぜひ藤井寺市役所で働くことをご検討ください。よろしくお願いします!

この記事は2023年12月19日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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