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上越市役所で叶える建築職の夢~若手目線で語る仕事の魅力~

東京の大学で建築を学び、地元上越市に戻り市役所で建築職として働く長沼さん。幼いころから工事現場を見たりモノ作りが好きだったという長沼さんに、実際に建築職として働いてみてわかった魅力や今後の目標をお聞きしました。

—まずは簡単に自己紹介をお願いします。

長沼:私はここ上越市で生まれ育ったのですが、大学時代は東京で過ごし、令和5年度に新卒で上越市役所に入庁しました。

大学時代は建築学科を専攻しており、現在も建築技術職として働いています。

ー建築の道に進んだきっかけは何かありますか?

長沼:小学生の頃、工事現場で仮囲い越しに作業を覗き込んでいたんです。中では何をしているんだろう?と、入ってはいけないとわかっていたからこそワクワクしていましたね(笑)

クレーン車が大きな鉄骨を吊り上げたり、作業員の方々が忙しそうに動き回っている様子を見て、子供心にワクワクしたのを覚えています。

また、中学校の修学旅行で東京スカイツリーを訪れた際に、その圧倒的なスケールと美しさに感動しました。新しい技術を駆使して、こんなにも素晴らしい建造物を作ることができるのかと、改めて建築ということの魅力を感じました。

何もないところに、形を作り上げていく仕事は他にはない面白い仕事だなと思っていたので、このころから建築を学びたいと思っていました。

元々モノ作りが好きだったというのも大きいかもしれないですね。それこそ小さいころから割りばしで簡単な形の家を作ったりもしていました。父が割りばしで汽車を作ってくれたこともあり、そういった経験から興味を抱いたんだと思います。

自分で考えて鍵付きの箱を作ってみたいと思ったこともありました。鍵がかかる仕組みなんかも全て考えて、実際にちゃんと完成したんですよ(笑)

ー幼いころからの興味が仕事になるのは素敵ですね。大学で実際に建築を学んでみていかがでしたか?

長沼:大学でも建築のことを学ぶのは楽しかったですね。特に教科書に載っている建築物を、実際に現地に見に行くのが好きでした。

その建物がどういった点を意識して建てられたものなのか、建築の背景を知るのってとても面白いですよね。

余談にはなりますが、私は都庁がとても素敵だと思っています!昔の官公庁の庁舎は、市民を中心としたものではなく、あくまで役所の人が働く場所としての建物が多かったのですが、都庁は庁舎前に広場が広がっており、1階も天井がとても高く、市民の方が利用できるような施設となっています。最近ではよくある作りに思えるかもしれませんが、当時、しかもあれほど大きな建造物でこういったコンセプトで建てられているものは珍しかったので、背景を知るととても面白いですよ。

ちなみに上越市役所も中心に大きな吹き抜けがあり、緑にも囲まれていてとても開放的な作りだと思っています。1階から4階まで大きな吹き抜けになっていて明るいので、市民の方からしても入りやすい建物ではないでしょうか。

ー東京の大学に通っていたとのことですが、上越市に戻った理由、そして公務員を選択した理由を教えてください。

長沼:元々将来は地元で働きたいという思いを持っていたのですが、色々な建築物に触れることができる良さもあると思い、東京の大学に行くことを決めました。

東京で4年間過ごす中で、電車でどこにでも行ける利便性などは魅力的に感じましたが、やはり人混みには中々慣れることができなかったですね。

外に出て改めて上越の魅力を感じたといいますか、自然豊かでほのぼのと生活できる上越で働きたいと思いました。

建築職だと民間のゼネコンやコンサルといった選択肢もありましたが、私はずっと地元で働きたいと思っていたので、転勤の可能性といった面で民間は考えておらず、必然的に地元上越市役所で働くという選択になりましたね。

ー現在の業務内容について教えてください。

長沼:現在は営繕室に所属し、公共施設の修繕や新築を担当しています。具体的には、プール塗装や外観工事、小学校体育館の屋根の雨漏り修理など、さまざまな工事を経験してきました。

中でも印象に残っているのは、小学校の体育館の屋根工事ですね。雨漏りがひどく、子どもたちの安全にも関わる問題でしたので、一刻も早く直してほしいという要望のものです。

そこでは、カバー工法という既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法が選択されたのですが、そんなやり方があったんだなととても勉強になりました。修繕を終えた際、教頭先生から感謝の言葉をいただいたときは、率直に嬉しかったですね。

新築も担当しています。設計段階から携わっており、スチール製にするか木造にするか、屋根の形はどうするかなど、色々とよく考えながら作りたいなと思っています。まだ提案の段階ではありますが、様々な選択肢がある中で自分で考えながら手を動かすのはとても楽しいですね。

自分が知っている学校の工事に携わることができるので、自分の後輩にあたるような子たちが使う施設を自分の手で建築、修繕できるというのはとても嬉しいことですよね。

ー仕事をする上で魅力に感じることはありますか?

長沼:とにかく何かを作る建築という仕事は面白いと思っていますね。また、建築職に限ったことではないかもしれませんが、わからないことがわかるようになるのはとても楽しいですしやりがいに感じますね。

先程の屋根のカバー工法に関しても、建築の勉強はしていたものの工期が短く、費用も抑えられるというこんなやり方があるということを知らなかったので、とても勉強になりました。

ー入庁する前と後で、思っていたイメージと違ったことなどはありましたか?

長沼:工事って、外から見ているととてもゆっくり進んでいるなと感じていたのですが、実際にやってみるととても素早く、そして正確に進んでいるんだなと思いましたね。本当に、毎日あわただしく何かが動いているといった状況です。

工事が決まれば、当然費用が発生します。業者に発注して、業者も人を雇ってと、自分が工事に関係するすべての人に迷惑をかけないようにスケジュールや工事全体を管理する必要があります。

とても難しく気を遣うところでもありますが、滞りなくスケジュールを管理することはこの仕事の面白いところでもあると思っています。

ー働く環境として、上越市役所はいかがですか?

長沼:工事や事務の進捗にもよりますが、休みもとてもとりやすく、ワークライフバランスがとても充実していると思っています。

年休の取得目標なども決まっているので、若いから年休を採りずらいといったこともないですし、自身の業務さえ調整がつけば急遽旅行が決まった際なども休みをもらうことができます。

また、上司からプライベートの誘いを受けることもあるなど、上下関係もとても良好な職場です。わからないことは都度教えてもらうことができますし、何か失敗してしまった際も、ただ責められるといったことはなく、それを次につなげようとしてくれる環境です。

ー上越市の魅力を教えてください。

長沼:上越市は、豊かな自然と歴史的な街並みが共存しているところが魅力です。山々を望む雄大な景色や、古い町並みが残る高田地区など、見どころがたくさんあります。近年は高田城址公園の整備や、うみがたり水族館のオープンなど、観光にも力を入れています。

また、寺院が集中する地域を京都のような古都を感じる景観にする計画があるのですが、そういったことにも、建築の専門家として積極的に関わってみたいですね。

ー長沼さんの今後の目標などはありますか?

長沼:市の魅力としてお伝えしたとおり、上越市では民間の事業者と協力して市立水族館であるうみがたり水族館を新設しました。私もそのくらい責任のある仕事を快く受けることができるような知識、経験をもつ職員になりたいですね。

また、今後はもっと色々な工事を担当してみたいと思っています。

現在は主に屋根や外壁といった外側の工事を担当しているのですが、建築物には基本的には中で利用する人がいます。利用者がどれだけ使いやすい施設にするのか、修繕であればいかにして工期を短く、利用者に影響が出ないようにするのか、工事と利用者のバランスをとりつつ進めていくような、技術的なことだけではない配慮が必要となるような現場を担当してみたいですね。

ー本日はありがとうございました!

この記事は2024年9月5日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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