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愛知県での営業職から大阪府和泉市職員へ〜和泉市に魅了された理由〜

和泉市役所の職員のうち、市外在住者は約45%、採用まで和泉市に縁もゆかりも無かった職員も多く在職しています。今回は、その中の一人の職員(事務職)のインタビューを掲載します。

ー入庁された時期はいつでしょうか。

大谷:平成25年度に入庁しました。
それまでは、愛知県で家電量販店向けの営業をしていました。

ー元々ご出身は大阪ではなく、滋賀県なんですね。

大谷:はい。大阪の大学に通い、その後愛知県で2年間の営業職を経て、大阪和泉市に戻ってきました。

ー和泉市に公務員として転職されたきっかけは何でしょうか。

大谷:学生時代に勉強をしていたのが年金や雇用政策といった社会政策だったんです。官公庁の中でも、直接自分が行った仕事が成果に現れる仕事といえば、直接市民に関わる市役所かな、という考えがありました。

また、これから自分が何かすることによってまだまだ伸びしろがあるような職場が良いと思っていて、和泉市は当時人口が成長過程にあり、さらに和泉市の人たちの人柄に魅力を感じていた、というのが大きな理由です。

ー社会政策を学ばれたとのことですが、公共系の学部だったということですか。

大谷:経済学部に所属していました。社会政策論や国が行っている政策等について勉強するゼミナールに入って、そこで公務員に対して興味が湧きました。

ーなるほど。転職される時、滋賀へ戻るという選択肢はありましたか。

大谷:生まれ育った場所にこだわらずに魅力的な都市を選んでいて、その中でも自分が学生時代に過ごした大阪を視野に入れていました。滋賀へ戻るという選択肢はなかったです。

また、和泉市の積極的な採用に惹かれたということもあります。多くの人数を採用するという点においては、勇気ある官公庁だと思いました。

ー現在はどのような業務をされていますか。前の部署ではどのような業務をされていましたか。

大谷:現在は人事課に在籍し、職員向けの研修企画や、採用の企画としてPRなどを行う業務に従事しています。

前の部署では、税務関係の部署にて税金の集金徴収業務をしたり、健康保険の各種申請関係の部署では、より市民に近い受付業務を担当していました。

ー営業職として民間で働かれていた時と大きく違う部分もあったかと思いますが、一番の違いは何でしょうか。

大谷:より相手の立場に立って物事を考える癖がついたと思います。「全身全霊をもって業務を遂行する」という思いが、より強くなりました。

民間の場合、無理だと言われたときに途中でシャットアウトすることもできるんですが、公務員となると同じようにはいきません。一定のルールのもとで様々なことを判断し、多少難しい内容でもやらなければならないこともあります。民間企業ではなかなか手を出さない事も、やるべき仕事として捉えなければならないと、公務員になってから感じています。

今も日々勉強中で、大変な業務に出会うこともあるのですが、それを乗り切ったときに民間職では味わえなかった達成感があります。

あとはやはり、市民の方に感謝をして頂いた時ですね。和泉市の方はフランクな市民の方が多く、親身なご対応をする中で何気ない「ありがとう」といった感謝の言葉をいただいた時に、大きなやりがいを感じますね。

ー転職された方や公共領域を経験されてない方だと、市民対応が大変だと思われる方も多いと思いますが、大谷さんはそこにやりがいを感じていらっしゃるんですね。

大谷:はい。営業だと顧客に高いレベルを求められることが多く、専門的でかなり難しい会話をしないといけないことも多々あります。それが市役所の場合、「詳しいことを知らない方に対して、どれだけ優しく、わかりやすく説明できるか」ということも求められます。

私は後者にやりがいを感じていて、様々な方々に寄り添ったご対応を心がけてます。相手のペースに合わせて、10ある話のうち、まずは5まで話をしてみて理解されているか確認したり。

ー逆に、民間での経験が活かされている場面はありますか。

大谷:市民の方のお話を聞くことに関しては、営業のときに教わってきたスキルが活かされているかなと思います。

ー傾聴は営業のスキルですよね。和泉市ご出身ではない事による働きづらさはありましたか。

大谷:入庁した当初は町名や地元の話になると全くついて行けず、とても苦労しましたね。「昔はこうだったんだよ。」といったことを聞いたときに昔の和泉市についての知識が足りず、話を理解できないこともあります。

趣味のランニングの際には市内を走りながらまちのことについて勉強することもあります。

ー知らないことはあるけれども、むしろそこを楽しみながら業務に取り組んでいらっしゃるんですね。周囲の職員の方との関係性や職場環境については、いかがですか。

大谷:和泉市職員同士の関係性はすごく良いと思います。公務員というとあっさりしているという印象もあるかと思いますが、いざ入ってみると仕事に限らずプライベートでもお話する機会があったり、それが次の仕事でご一緒するときに繋がっていたり。仕事終わりに一緒に飲みに行く間柄の方もいますね。

このような密な関係があると、一緒にお仕事をする際により良いコミュニケーションが取れるということもあります。

ーなるほど。先ほど、プライベートではランニングをされているということでしたが、和泉市のおすすめスポットはありますか?

大谷:光明池というところなのですが、特に秋になるととても色鮮やかな紅葉がみられます。自然が豊かなので、アウトドア好きな人にとってはとても過ごしやすいですし、車で移動しなくとも散歩やランニングで楽しめる場所が非常に多いところは魅力の一つですね。

ー移住の際、和泉市による支援は何かあるのでしょうか。

大谷:和泉市南部地域へ移住される方に対して、新築のお家を建てる際の経済支援があります。
自然に囲まれて暮らしたいという方には、非常にオススメの環境です。

ー子育て支援については、実際に活用されていることはありますか。

大谷:和泉市は医療費の助成制度にも力を入れています。国の制度では、子どもの医療費を通院一回あたり上限500円とする子ども医療費助成は通常中学校3年までが対象ですが、本市では18歳までを対象として制度を拡充しています。他にも、教育面では複数の小中一貫校施設を創設し、教育の充実を図っているところです。

子育てに関しても力を入れているので、これからの子育て世代の方にとって和泉市はとても住みやすいまちだと思います。

ー移住者の方の生の意見があるととても参考になります。大谷さんが実際に子育ての中で「これがあって良かったな」という点、逆に「ここは少し改善されると嬉しいな」ということはありますか。

大谷:遊ぶところには困らないですね。公園はもちろん、ららぽーとやコストコなど、子どもが遊べる場所がたくさんあり、私自身もよく活用しています。

改善点としては、場所にもよりますがやはり車での移動の際、渋滞が多いことですね。車の運転が苦手な方だと、少し辛いかもしれないです。

ー今後、こういうことをやっていきたいという展望は何かありますか。

大谷:市民の方の要望を直接聞いて働きたいという思いが強いので、市民の方と直接対話する部署で、福祉の向上に繋がるようなことをしたいと思っています。

ー「こんな人が入ってくれると嬉しい」「こういう人だったら楽しめるんじゃないかな」という人はどんな方でしょうか。

大谷:全く違う地域から来るとたくさんの『わからない事』が伴いますが、新しい事を知れる、というように前向きに捉える事ができる人は絶対楽しめると思いますね。

ーお話しいただき、ありがとうございました。

この記事は2023年10月10日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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