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「面白そう」から実現できる!~やりたいことが実現できる川南町職員の魅力とやりがい~

宮崎県川南町役場で働く稲田さん。ふるさと納税制度の導入やPR動画作成まで、「やりたい」と思ったことを次々実現してきたとのこと。そんな稲田さんに、川南町役場を選んだきっかけや、業務のやりがいについてお話しいただきました。

—まずはこれまでの経歴について簡単にご紹介いただけますか?

稲田:平成23年度に川南町役場に入庁し、現在は14年目となります。産業推進課商工水産係で係長をしています。

私は宮崎市の出身で、実は教員を目指していて、大学でも初等教育を専攻していました。ただ、ちょうど大学生のころ、教員の職場環境や働き方について、その大変さや問題がメディアでとりあげられるようになり、自分がイメージしているようなものとは少し違っていたということもあり、教員ではなく、それこそ金融系や事務系の公務員を目指そうと思いました。

まず最初に宮崎県、宮崎市といった自治体が頭に浮かんだのですが、なんと教員採用試験の日程と重なっていたんです。教員以外の就職を考えていたものの、教育系の大学だったということもあり、試験は受けることにしていたので、それらは候補から外しました。

他の自治体と考えた時、ちょうど家畜伝染病(口蹄疫)が発生し、川南町から牛や豚が消えた時期でもあり、川南という町名自体は頻繁に耳にしていたため、まずは調べてみようかなと思いました。

実際に受験までに町村をいくつか回っていたのですが、川南町は規模感がちょうどよく、雰囲気もとてもよく感じたため、ここにしようと決めました。

あまり大きな自治体だと、自分がやりたいと思ったことがやりづらいというイメージをもってたので、川南町くらいコンパクトな自治体は魅力に感じましたね。

入庁後は、税務課、まちづくり課、宮崎県大阪事務所への出向、ふるさと納税係等を経験し、現在の産業推進課に配属となっています。

—税務や県出向、産業など幅広くご経験されていますね。特に印象に残っているような業務はありますか?

稲田:色々とありますが、ふるさと納税に関する業務はゼロからのスタートだったこともあり思い入れがありますね。

元々税務課を経験していて、ふるさと納税の制度はよく知っていたので、今後10年ふるさと納税を始めなかったとしたら損するのは川南町だと思っていました。

そこで、何もないところから資料を集め、まずは職員提案をしました。そこから、資料の精度を上げてさらに上に話を持っていき、課長会に出席し自ら説明をして、有志を募ってと、一歩ずつ進めて導入に至ったんです。

また、県大阪事務所では観光や物産、移住といった宮崎県のPRに携わっていたのですが、出向からふるさと納税係として戻ってみると、川南をPRするような動画が無いことに気が付き、動画も作ることにしました。

ふるさと納税で出品いただいている方や地域おこし協力隊の協力のもとで作成したのですが、この動画は県内の「UMK CM大賞」を受賞することができました。

—まさにやりたいと思ったことを次々実現できていますね。稲田さんにとって、業務のやりがいはどういったところにありますか?

稲田:ふるさと納税の話で言うと、導入した当時から協力していただいた事業者さんのこともよく知っているので、そういった方々からふるさと納税での成果といった喜びの声を聞くことができるのはすごく嬉しいし、やりがいに感じますね。

また、川南町くらいの規模だと、仕事における地域の人たちの結びつきも強く、より密接に関わることができるので、それこそ皆さんの顔が浮かんでくるんですね。そういった人たちの為にもいつも頑張ろうと思っています。これはやりがいというよりは、私自身の原動力かもしれないですね。

ちなみに、川南町は川南合衆国とも言われていて、過去に開拓のため全国の人々が入植者としてやってきたという歴史もあります。

そういった背景もあり、川南は町として町外の人を温かく受け入れるような雰囲気があります。私自身宮崎市の人間ですが、とても温かく受け入れてもらっている実感があります。

町外から来た私のことを、こんなにも快く受け入れていただいているので、少なくとも自分がもらっている給料の分は町民に還元しないといけないなと思っていますし、同じような考えを持っている職員は多いと思います。

動画はこちらから視聴することができます!是非ご確認ください!

—町民のために働きたくなるって素晴らしいですね。働く環境として、川南町役場はいかがですか。

稲田:人事制度がしっかり機能していると感じます。制度設計だけが先行しているわけではなく、若い職員や担当者クラスの職員からみても、頑張ったことはしっかりと評価される仕組みになっています。

私は37歳で係長になったのですが、役場内をみても管理職、監督職は比較的若いのかなと思います。年功序列ではない、頑張りが評価される制度は、若い方にとっては魅力に感じると思います。

また、ふるさと納税の話もしましたが、やりたいと思ったことが実現できる環境ですね。

具体的には、上の人が話をちゃんと聞いてくれて、まずはやらせてもらえる、やるために学ばせてもらえるという雰囲気が根付いていると思っています。

もちろん、何でも予算をかけるわけにはいかないので、最初は予算ゼロで何ができるのか、といったことをよく考える必要があります。実際にふるさと納税の提案をした際も、自分達で事業者のところに行き、カタログを作ってと、まずは予算をかけずにできることをやってみるということから始めています。

ちなみに、川南町には町内協力店で使用できるToron(トロン)という地域通貨があります。他の自治体ではあまり聞かない特徴的なシステムです。

実はこの地域通貨システムを活用したポイント付与、商品交換といった企画も行ったのですが、その企画も何気ない提案から実現に至った面白い取り組みです。課長や係長にこんなものがあったらどうかと提案したところ、「それは面白いね~」という話になったのがきっかけです。この「面白い」から何かを始めることができるのが川南町なんです。

—やりたいことがある人にとっては理想的な環境ですね!今後も何かやろうとしていることはありますか?

稲田:川南町はマリンスポーツも盛んで、海辺にサーフィンセンターという施設があります。老朽化が進んでいるので、その施設を含め、公園を再開発したいと思っています。これについても提案したところ、「まずは検討グループを作ってみたらどうか」とのことだったため、早速庁内で呼びかけたら結構な数の有志が集まりました。サーフィンだけに特化せず、親子で遊びに来れるような施設をという方向で構想まではほぼ完成しています。予算の関係もあるので、実現に至るかはまだわかりませんが、とても楽しみにしています。

他の自治体はどうかわかりませんが、少なくとも川南町役場にはこのように部署を超えて何かに向かって検討できる環境があります。

また、今後は地域の商店街について事業継承がうまくいくような支援もしていきたいと考えています。高齢化が進んでいるので、継ぎ手がなく廃業してしまうとか。空き家となってしまうようなことはなんとかして避けたいですよね。

今年の4月からは商工水産係の係長となったので、これまで自分が担当していた商工関係に加え、水産に関しても携わることとなります。今はまだ水産関係の方々に顔を覚えてもらうため、足繫く通っているといった段階ですが、今後は水産に関してもよりアピールできるような取り組みもしていきたいと思っています。

—本日はありがとうございました!

この記事は2024年8月28日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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