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安心感をもって働けることで描ける長期展望~不動産管理会社から熊本県玉名市税務課に転職した1児のパパの話~

熊本県玉名市役所で働く増井さんに、これまでの経歴や職場環境、今後の展望についてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を含め自己紹介をお願いします。

増井:令和4年度に玉名市役所へ入庁し、税務課固定資産税係に配属されています。妻と子どもの3人で玉名市で暮らしています。

経歴としては大学卒業後に新卒で不動産管理会社に入社し、7年間勤務しておりました。その後、転職を致しました。退職をする3年ほど前に結婚を機に玉名市に住み始め、玉名市役所へ転職いたしました。

—転職先として公務員を選ばれたのはどうしてですか。

増井:思い返すと大学生の頃からなんとなく公務員に対して憧れを持っていました。不動産会社で働く中でも地震が起きたときのみなし仮設避難所の整備だったり、空き家対策だったりで行政の動きが垣間見え、改めて公務員という選択肢を考えました。

—転職のための試験対策は大変だったのではないでしょうか。

増井:そうですね。やはり日々の業務をこなすのに精一杯で勉強時間を十分に確保するのは難しかったです。ただ、私が入庁した令和4年度からSPIによる試験に変わったものですから、その点では完全にゼロから勉強を始めるという感覚ではなかったですね。

—現在の税務課の人数や仕事内容について教えてください。

増井:税務課全体ではおおよそ30名おり、固定資産税係は私を入れて10名ほどです。概要としては、土地や建物などの不動産や事業で使われている機器や設備などの固定資産の価値を評価して、そちらにかかる税金を計算し市民の皆さまに通知書を送っております。

もう少し具体的な部分では、毎年1月1日時点での土地や建物の所有者を調査して確定するということを行なっています。不動産って1年間のうちに色々なかたちで所有者が変わるんですよね。売買や贈与や相続などがその例です。

4月末には納税通知書を発送するので、その前段階の1月頃からは正確な所有者様を確定するための調査業務等で繁忙期に入り始めます。間違えて通知書を送るわけにはいかないため、相続人の調査なども慎重に行なっています。3月は最も忙しい時期かもしれません。

納税通知書の発送後はお問い合わせ対応になりますので、5月末頃までは繁忙期と言えます。

—仕事を覚えていくための流れや教育体制については整っていますか。

増井:そうですね。マンツーマンで教育して頂けるトレーナーという方が同じ係にいますのでとても心強いです。基本的に席が隣なので私が業務をしたらそれが間違っていないかチェックして頂く、といった感じが最初でした。

基本的な申請の方法や印鑑のもらい方もイチから教えて頂きましたし、私は分からないことをたくさん質問させて頂いたので本当にご迷惑をお掛けしてしまったなと(笑)。課の雰囲気が何でも聞ける環境で皆さん本当に優しく丁寧に教えて下さる方たちばかりです。

私が前職で不動産を扱っていて宅地建物取引士の資格を持っていることもあり、不動産にかかわる用語や制度などの知識が活かせたことは良かったなと思っています。

—民間企業から公務員へ転職されて感じた違いについて教えてください。

増井:フォローし合いながら仕事をするという点はとても大きな違いです。前職では自分が担当するエリアが決まっていて、基本的には自分がそのエリアの問題を全て解決する責任者だという意識でやっていました。それが評価にもつながっていましたしね。

現在は、係で情報を共有して全員で状況を把握することが前提になっています。自分一人で問題を抱えるということがなく、何でもフランクに話し合える環境に最初はすごく驚きました。こんなにも周りに聞きやすいんだあって(笑)。

もちろんこれは公務員のほうが責任意識が薄いと思っているということではありません。仕事をする上での前提が全然違うということだと考えています。例えば私が窓口対応をしていて少し戸惑ってしまうような場面があると誰かがすぐ駆けつけてくれるんですよ。

あと、同期がすぐ近くにいるという点も前職とは大きく違います。前職では各地の営業所に配属されるため物理的に距離がありましたが、今は同じ市役所の中で働いていますので気軽に話せる相手がいるのが良いですね。

逆に、前職でも一般ユーザー様に対して仕事をしてきて、顧客対応で大切な姿勢みたいな部分は民間でも公務員でも同じだと実感しました。相手にとって分かりやすい言葉で説明することや、できないことはできないと明確に伝えることなどは経験が生かせています。

—入庁後に取得された育休のお話をお聞かせください。

増井:入庁した1年目の3月に子どもが生まれました。上司も周囲も育休取得することは当たり前のことという雰囲気で話しができましたので取得について難しさを感じることはありませんでした。トータルで2カ月間の育休期間です。

ただ繁忙期ではありましたので、少しバラして分割して取りました。その点についても何か緊張しながら相談するということはなく、日々のコミュニケーションの延長でいつでも話せるので上司と相談して納得して決められました。

—現在感じているやりがいや今後の展望がありましたらお願いします

増井:やりがいを感じる瞬間は市民の方から「ありがとう」の言葉を頂けたときですね。例えば相続関係のご相談を頂いたとき、私としては司法書士に聞いてみて下さいということで終わらせず自分なりに勉強をして相手の疑問に答える姿勢を大事にしています。

そんなときにありがとうと言って頂けると素直に嬉しいなと思えます。業務知識をもっと深めていきたいなと前向きに考えられていますね。今後異動することはあると思っていますが、異動するまでにしっかりとした知識を身に付けたいと思っています。

展望といいますか希望になってしまうかもしれませんが、最近子どもが生まれたこともあり、子育て支援にかかわる部署で仕事をしてみたいという気持ちも持っています。もう少し長い視点では幅広くかつ深く市民の方々に応対ができる知識と経験を身に付けたいですね。

最終的にはそれこそ前職のときから関心を持っている空き家対策であったりとか、地域の問題を解決するための提案をしたり、そういった課題解決を任せてもらえるように成長していきたいなと思います。

転職をして実現したかったワークライフバランスが十分叶えられて、職場の人間関係もとても温かい環境だと思っていますのでこれからも楽しくしっかりと働いていきたいです。

—どうもありがとうございました。

この記事は2024年7月29日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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