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挑戦してよかった!~内子町ならではの業務と魅力~

愛媛県内子町役場で働く藤岡さん。教職員を目指し大学に進学したものの、学びを進めるうちに、より子どもたちを取り巻く環境やその土台を支えたいと思うようになり、行政職で働くことを決めたそうです。行政の仕事を選んでよかったと思っている藤岡さんに、内子町ならではの業務や働く魅力についてお伺いしました!

ーまずは簡単に自己紹介をお願いします。

藤岡:生まれも育ちも町外だったのですが、高校は内子町内の高校に通っていました。その後、県外の大学に進学し、卒業後内子町役場に入りました。今年で入庁6年目になります。

ー高校、大学と地元を離れたのには何か理由があったのですか?

藤岡:特に大きな理由があったわけではないのですが、地元を出てみたくて高校は内子町の高校を選びました。大学も同様に少し離れた環境に触れてみたかったということと、取りたい資格もあったため、県外にある大学に進学しました。

ー公務員になりたいと思ったきっかけを教えてください。

藤岡:父が公務員だったこともあり、子どもの頃から公務員は身近な存在でした。なので、将来働くなら公務員がいいなと思っていました。

大学は教員を目指して進学したのですが、教育実習で様々な家庭環境に触れていく中で、子ども一人ひとりと教育を通してかかわるよりも、子どもを取り巻く環境やその土台をサポートする仕事に就きたいと思うようになり、教員ではなく役場の仕事を選びました。

ー地元や県外で働くという選択肢もあったと思いますが、なぜ内子町を選んだのでしょうか?

藤岡:大学で県外に出ていたため、そのまま県外で就職するという選択肢も自分の中ではあったのですが、家族の要望もあり県内に戻ることとしました。

就職を考える際も、地元に戻るというよりは少し違った環境で働きたいと思い、高校時代を過ごした内子町を選びました。

いくつかの自治体も併願はしていたのですが、本命は内子町役場でした。内子町は他自治体と比べると試験日程が遅かったので、面接など試験の雰囲気に慣れておきたいと思い、他自治体も受験していました。

ー他自治体の試験も受ける中で、内子町の採用試験はどのような雰囲気でしたか?

藤岡:内子町の試験では、最終試験でプレゼンテーションがありました。パワーポイントで資料を作って、理事者の前で発表をするといったものです。珍しい試験だと思いましたが、このおかげで内子町のことを深く調べる良いきっかけになりました。

面接自体はとても緊張していたのですが、圧迫面接のような雰囲気は全くなく、いい意味でさっぱりとしていました。正解がわからないような質問ではなく、私自身の考えについて質問をしてくださったので、落ち着いて自分の考えを伝えることができました。

ーこれまで経験された業務について教えてください。

藤岡:役場に入って1年目は保健福祉課に配属されたのですが、2年目からは機構改革で新設されたこども支援課に配属となりました。こども支援課では、児童手当や子どもの医療費助成など、窓口業務を担当しました。まさに皆さんがイメージするような、公務員の仕事ですね。

その後、現在の町並・地域振興課に異動になりました。課全体としての業務としては、イベントや公演会の運営などをしています。

私自身の業務としては、最近、国の登録有形文化財に指定された「高橋邸」という建物を担当しています。

普段は町民団体「風雅」さんが常在し運営してくださっています。高橋邸の魅力をいかに引き出し活用していくかを一緒になって考えたり、保全したりすることも私の仕事です。

また、「こども狂言くらぶ」という取り組みにも携わっています。内子座が創建100周年を迎えるにあたり、次の100年を担う子どもたちに内子座をもっと身近に感じてもらおうと、町内の小学生から高校生が1年間狂言の稽古に通い、最後に内子座で披露公演するという事業です。講師として毎月京都からプロの方をお招きするなど、本格的なお稽古をしています。

ーイメージするような「公務員」とは異なる業務内容ですね。これまでの業務で印象に残っているものはありますか?

藤岡:先程もお話した「高橋邸」では、毎年町民を対象としたイベントを行っているのですが、担当になってからイベントを企画したことが印象に残っていますね。以前はイベントというとサポート側にまわることが多かったのですが、このイベントでは自分が主となり企画や周知などを進めていく必要がありました。こういった立ち位置は初めてだったので、最初は本当に手探り状態でしたね(笑)

「高橋邸」のイベントは、これまでは昔から高橋邸を知ってくださっている、馴染みのある方をターゲットに開催することが多かったのですが、地元で音楽活動をしている方々を招いてクラシックコンサートを開催したところ、登壇者から音楽を習っている子どもたちやその親御さんなど、これまでとは違う層のお客様にも来ていただくことができたんです。

このイベントがきっかけで「高橋邸」のことを知ってくださった方も多かったのではないかと思います。イベントは好評に終えることができ、風雅の皆さんと高橋邸を盛り上げることができたという経験が私の中では糧となっています。

ー地元の観光資源を活用したイベントはやりがいがありそうですね。藤岡さんにとって、自治体で働く魅力ややりがいはどういった点だと思いますか。

藤岡:役場の仕事の魅力は、数年単位で異動があることだと思っています。私は飽き性なので、色々な仕事に挑戦できる環境はとても魅力的ですね(笑)

人生の中で仕事に費やす時間はとても長いので、同じ役場の中でも全く違う業務に携われるのは、自分にとって大きな学びになります。福祉や税務手続きなど、自身の生活にも役立たせることのできる幅広い分野の知識を身につけられるのも役場の仕事の面白さですね。

本当に幅広い業務があるため、異動したばかりの頃は慣れるまで大変なことももちろんありますが、それもまた成長の糧になると思っています。

ー内子町役場ならではだと思える業務や経験はありますか?

藤岡:内子座は重要文化財でもあり、市町村が運営している芝居小屋というのは全国的にも珍しいです。そんな特別な場所に業務で携わることができるというのは、内子町役場で働く魅力のひとつですね。

「こども狂言くらぶ」の取り組みも、内子町ならではだと思います。内子座に子どもたちが慣れ親しみ、最終的に舞台に立つことができるのはとても素敵ですし、何よりそんな子どもたちを役場職員として支えることができる業務はそうそうないと思っています。

子どもたちが声出しの練習から始めて、最終的に堂々と舞台で演じている姿を見ると、本当に感動します。教員にはなりませんでしたが、今こうして子どもたちと関わる仕事ができています。大学で学んだことも少なからず活かせていると感じています。

ー公務員になる前に描いていたイメージと現在では、何かギャップはありますか?

藤岡:部署にもよりますが、役場に入って最初の頃は書類仕事が中心で、毎日パソコンと向き合う日々でした。入庁前は、役場の仕事は正にこういうイメージを持っていました。

ところが、現在はデスクワークだけでなく、人と関わる機会がとても多いです。様々な町民の方と接したり、現場に出たりと、以前は知らなかった役場の仕事の側面を知ることができています。正直いって、役場にこんな業務があるなんて思ってもみませんでしたね。

ー働く環境として、内子町役場はどのような雰囲気ですか?

藤岡:内子町役場は、とても働きやすい職場だと思っています。上司の方々も、適度な距離感を保って接してくれるといった雰囲気です。

今の部署では、自分の考えをしっかり伝えることが求められますが、上司からは決して放置されているという雰囲気はありません。客観的に意見を聞いてくれますし、頭ごなしに否定されるようなこともなく、いつも的確なアドバイスやサポートをもらえるので、とても心強いです。

ー最後に、求職者の方に一言お願いします!

藤岡:私が教員から役場職員に方向転換したのは、本当にギリギリのタイミングでした。願書提出が始まった時期でもあったので、周りが教職員を目指している中、私だけ違う道に進むことに不安もありました。もともと役場職員を目指していた人達より試験対策が大幅に遅れを取っている、ということに焦ることもありましたがなんとか内定をいただけて、今となっては役場の仕事を選んで本当に良かったと思っています。もちろん、不安も大きかったですが、それでも挑戦して良かったと心から思います。

皆さんも、まずはやりたいことに挑戦してみていただければと思います。

ー本日はありがとうございました。

この記事は2024年7月31日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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