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いい意味でコンパクト! ~フェリー乗り場から道路まで携わる八幡浜市土木職の魅力とは~

愛媛県の西端の佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜市。ミカンの産地としても有名ですが、九州と四国を結ぶフェリーが行き交う港まちであることを知っていますか?そんな八幡浜市で土木職として働く亀井さんと大下さんに、八幡浜市の業務や働く魅力について語っていただきました!

—まずは簡単にお二人のご紹介をお願いします。

亀井:私は平成16年に新卒で入庁し、現在21年目となります。当初は保内町職員として入庁したのですが、平成17年に合併したため八幡浜市職員となりました。高校までは市内で育ち、大学では松山に出ていました。

大下:私も出身は八幡浜市です。大学で一度高知に出ていたのですが、平成31年に八幡浜市に新卒で入庁しました。今年で6年目となります。

—お二人とも地元の方なんですね。土木職を志したきっかけは何かありますか?

大下:実は明確に土木職を目指していたというわけではなく、大学に入ってからもどういった進路に進みたいのかということはあまり考えていなかったんです。理系の大学に入り、専攻が建築土木となり、研究室がコンクリート関係になり…と徐々に狭まっていき、結果的に土木の道っていうのを少し考えるようになったという感じです(笑)

亀井:私は高校3年で今後の進路を考えた時、まずは地元で働きたいと考えたんです。そして、地元で働くならどういった仕事があるのかと考えた時、『道』を作りたいと思い、土木職を志すこととしました。

—土木職として働こうとすると、民間という選択肢もあったかと思いますが、民間への就職は考えなかったですか?

亀井:自治体で働くことを最初から決めていたわけではないのですが、いざ地元で土木職として働くとなるとあまり選択肢はありませんでした。ただ、なんとなく土木職といえば自治体なのかなとは思っていましたね。

教授も色々と調べてくれていて、ちょうど地元でも募集の枠があるということを教えていただいたので、試験を受けることとしました。

他の自治体のことも調べてはいたのですが、地元で働きたいという思いが強かったことと、もしダメだったら大学院に進むという選択肢もあったので、八幡浜市(当時保内町)のみ受験していました。

大下:私も同様に、市内だとなかなか民間の選択肢がなく、自治体で働くということを考えていました。研究室内では公務員を目指している人も多かったため、自治体にも土木職があるということはなんとなく知っていました。

私は地方整備局や県も受験していたのですが、どうも雰囲気が自分には合っていないと感じ、結果的に地元八幡浜市に決めました。

—お二人がこれまでに経験された業務について教えてください。

大下:入庁してから最初の5年は水産港湾課に配属されていました。防波堤や桟橋といったいわゆる港湾・漁港施設の管理をしていました。老朽化した岸壁の補修作業や、数年前はフェリーターミナルの移設といった事業もありました。

現在は建設課で、市内道路の維持管理を行っています。

亀井:私は建設課や水道課、下水道課、四国地方整備局派遣などを経験し、現在は水産港湾課で勤務しています。大下さんが以前いた部署ですね。土木職は配属先が限られているということもあり、一般事務職と比べると異動のスパンは少々長いかもしれないですね。

—土木職として、特に印象に残っている業務などはありますか?

大下:やはりフェリーターミナルの移設は大規模事業だったということもあり、印象に残っています。8年がかりの事業だったのですが、私は最後の仕上げの1年、桟橋の先端部分の現場監督をやらせていただきました。

現在利用されている場所なので、特に桟橋の先端をみると「あ、私が携わったところだな」と思うことがあります(笑)

亀井:私は建設課の経験が長いので、道幅の狭い道路の拡幅工事を多く携わりましたね。工事が終わったあと、広げた道を利用する地域の方々からありがとうと言われた時はやはり嬉しいですよね。とても励みになります。

道を作りたいと思って土木職を選択したわけなので、やりたかったことができてるといえばできていますね(笑)

—大下さんは、一人で工事を受け持つまでどのような教育等をうけたのですか?

大下:基本的に、必要となることは直属の上司に習っていました。また、県庁が県下土木職員を集めた土木研修といったものも行っているので、そういった研修には参加させていただきました。

入庁した年の8月には積算や発注、工事の管理までを一通り経験しました。

私が初めて一から受け持った工事は、船をつけて荷揚げを行う船揚げ場の横壁の補修だったのですが、やはり思い入れは少々ありますね。今でも近くを通るとこれは初めて担当したなと懐かしく思うことがあります。

—やはり自分がやったことが形に残るというのはうれしいですよね。亀井さんは少し上の立場ということで、どういった方に土木職としてきてもらいたいですか?

亀井:土木職に限った話しではないかと思いますが、特にこういう人だからいい、これだとよくないといったものはないですね。

市民や業者の対応が思った以上に多いため、まずは元気な人であれば問題ないと思います(笑)

土地勘はあったほうが働きやすいかと思いますが、入庁後でも身につくものなので、市外の方であってもそこまで気にする必要はないと思っています。

—働く環境として、職場内や土木職間の人間関係はいかがですか?

亀井:若い人は若い人で集まって、みんな楽しそうにやっているなという印象ですね。もちろん上下の風通しもすごくいいと思っています。

若い人の意見もとても通りやすいですし、思いがけないトラブルがあったときなども上司と部下ですぐやりとりができるような環境ですよ。

土木職といった枠組みでお話をすると、実は技師職員で「技師会」というグループを作っていて、年に数回情報交換等をしています。

コロナもあったため、最近はあまり集まることができていなかったのですが、来月くらいからまた再開できればと思っています。

大下:私も風通しのいい職場だと思っています。ちなみに今一緒にお話ししている亀井さんも、実は私の元上司なんです(笑)

—全然上司・部下を感じさせないような良い関係性ですね!それでは、お二人が思う八幡浜市の魅力や特徴を教えてください。

大下:八幡浜市は周囲の人が本当に暖かいと感じられる場所です。生活の中で近所の方から声をかけてもらうようなことも頻繁にあります。

また、食べ物もおいしいと思っていますね。海産物やじゃこ天という名産品もおいしいですし、もちろんミカンもとてもおいしいです。

亀井:毎年秋まつりを行ってるのですが、これに関しては市全体を挙げてのイベントなのでとても盛り上がります。役所の若い人たちが牛鬼を担ぐなど、役所としても盛り上げようという雰囲気が感じられます。

大下:特徴とは少々異なるかもしれませんが、実家がミカン農家だったりする職員も多く、ミカンの収穫期に関して収穫作業等との兼業が許されています。

(総務課藤原さん):参考として補足しますと、ミカンの収穫期は県内外からもアルバイト等を募って収穫や出荷作業に対応しています。ただ、それでも人が足りていないといったところがあるため、市としてもミカン農家を応援するといった意味合いで一定の条件のもと、ミカンに関する兼業は許可することとしています。

—自治体として特産品の農家さんを応援しているということが感じられますね。最後に、求職者の方にメッセージをお願いします!

亀井:新卒でいきなり自治体土木職となることに不安を感じるかもしれませんが、関係課には土木技術職が2名以上配置されています。基本的にはペアで業務にあたり、1人だけで何かをするようなことはないため、現場経験の有無は気にせず、安心してチャレンジしてもらえればと思います。

また、自治体規模に関してもいい意味でコンパクトだと思っています。大きすぎないからこそ、横との連携や上下関係がとても密だと感じますね。

大下:将来形に残るような仕事ができるのが土木技術職としての魅力だと思っています。

亀井さんが言われたとおり、そこまで大きな自治体ではないので、役所内での人と人とのつながりがとても深いですね。私としては、この人とのつながりにとても魅力を感じています。

—本日はありがとうございました!

この記事は2024年5月27日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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