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「土壌がゼロベースだからこそやれること」〜群馬県高山村役場が求める新しい人材〜
群馬県高山村役場で総務課長として働く後藤 好(このむ)さんに、高山村で推進している事業とこれから募集する人材についてお話を伺いました。
—これまでの経歴について簡単にご紹介ください。
後藤:高校卒業後、一度民間企業に勤めました。役場に入庁したのは26歳になる年で、総務課で8年。そのあとは住民課、税務課、教育委員会での職務を経験し、また総務課に戻り、議会事務局を経て現在は総務課長をしています。
—高山村役場の環境についてお伺いします。職員はどれくらいいらっしゃいますか?
後藤:正職員が69名です。あとは会計年度任用職員がおおよそ50名ほどで、両方合わせると120名ほどになります。
ここ数年は職員の数に大きな変化はありませんが、会計年度任用職員制度がはじまってから徐々に増えているという感じでしょうか。2022年度に採用した正規職員は8名でした。
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—職員の年代のバランスはいかがでしょう?
後藤:正確なところはわからないのですが、中途採用の関係で30代〜40代が多く、新卒採用は比較的少ないです。中途採用は現在40歳以下で募集しており、30代の入庁が多い傾向にあります。
—中途採用で入られた方の経歴はどういった方がいらっしゃいますか? またこれまでの経歴によって任されるポジションは異なるのでしょうか?
後藤:入庁前の経歴はさまざまですね。最近は、高山村で会計年度任用職員として働いていた方、もしくは他市町村で会計年度任用職員として働いていた方がそのまま入庁される例もあります。
経歴については配属の際に考慮されますが、職員数が少ないので、ずっと同じところというわけにはいかず、異動ありきで配置しています。
—入庁されるのは高山村の方が多いでしょうか?
後藤:高山村出身あるいは関係者(高山村に縁故を持つ方)が大半ですね。とはいえ、村外から来ていただきたい気持ちもあります。まだまだ募集の広報活動が足りていないだけですので、大歓迎です。
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—働き方についてはいかがですか?
後藤:全庁でも残業はほとんどありません。月平均でも4時間程度です。
—現在取り組もうとしている高山村独自の事業についてお聞かせください。
後藤:ひとつは、地域振興課を中心に取り組んでいるカーボンニュートラル(脱炭素)事業です。まだ具体的な施策をねっている最中ですが、コンパクトシティという形で村の機能をひとつに集めてバイオマス発電を行い、太陽光をのせて脱炭素効率化を図りたいと考えています。
それにあわせて村の交通体系を見直し、村の中心地を基点として電気自動車の巡回バスを走らせ、SDGs推進とともに高齢者支援も視野に入れて計画を立てているところです。
脱炭素事業に取り組むようになったきっかけは、群馬県知事が「2050年に向けた『ぐんま5つのゼロ宣言』」を行った際、その中に脱炭素の項目があったんですね。それを受けて、政策に賛同する形で事業を開始しました。ゆくゆくは個人の住宅にカーポートのようなものを作って、そこに太陽光パネルを乗せて循環していけたらと考えています。
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【2050年に向けた『ぐんま5つのゼロ宣言』についてはこちら】
企画は地域振興課が担っています。これらの事業は環境省の補助金が使えればということで、申請が通ればもう少し事業を具体化できると思いますし、それに伴って職員の数も必要になるのかなと感じます。
もうひとつは、農業と観光を結びつけた事業です。高山村は昔こんにゃくの産地として有名だったのですが、現在は「これが高山村だ!」という産物がないです。高齢化も進んでおり、畑もだいぶ空いてきてしまっている状況です。
なので、都会から来る家族連れをターゲットに果物などの収穫体験という形で関係人口を増やし、ゆくゆくは空いた畑を使った「貸し畑」ができるような計画を練っています。アクセス的には関越自動車道があるので、都内からも車で1時間半で来ていただけます。
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—これから募集する人材についてお伺いします。来年度以降に募集をかけるにあたって、高山村で求める人材の具体的なイメージはありますか?
後藤:正直、高山村役場はこれまでの土壌としてトップダウンで進めてきていて、職員主体で事業を推進していくということがなかったんですね。そこは組織として変えていかなければならないと思っているので、積極的に自分の意見を出してくれる方や、DXなどの業務効率化を図ってくれる方がいてくれるとありがたいです。
あとは何かの分野に特化した人に来ていただけると、その経験を活かせる人事は考えられると思いますね。現実的な話をすると、保健師が不足しているので、そういった資格を持っている方や経験のある方だと心強いなと。
ただ、人数の関係上どうしても異動が発生してしまうので、ご希望に添えない場合も多々あるというのが現状です。
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—最後に、高山村で働きたい方へのアピールポイントがあればお願いします。
後藤:先ほども申し上げたとおり、全体として改善していきたい点はありますが、労働環境は決して悪くはないと思いますので、ぜひ高山村で働いていただける意欲的な方をお待ちしています。
現在の村長も新しいことをどんどん進めていっていただけるので、提案もどんどんしていける環境ですし、企画も通りやすい環境なのではないでしょうか。
また、高山村での暮らし、生活面の話になりますが、高山村から1時間圏内にいくつもスキー場があります。苗場、水上、尾瀬、嬬恋、草津などへのアクセスが非常に容易なのでウィンタースポーツが好きな方にも良い場所です。
—本日はありがとうございました。
この記事は2023年11月21日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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