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未経験者でも現場経験者でも活躍できる~中途採用者が多い、藤井寺市土木職の魅力~

民間企業、他自治体職員を経て大阪府藤井寺市に土木職にて転職した小隈 基登さんと、藤井寺市職員で人事を担当されている⻄村 真希子さんに、土木職について、そして同職種の選考や採用について詳しいお話を伺いました。

-これまでの経歴と転職理由を教えてください。

小隈:民間の土木工事関係の現場監督を15年ほど勤め、34歳で藤井寺市にも近い別の町での公務員に転職しました。民間時代は、全国区の工事現場を管理していたということもあり、工事が終われば別の場所へ移るという感じです。働き方としては、土曜の夜に帰ってきて日曜の夜には出るという単身赴任生活をおくっていましたので、子どもに泣かれてしまったりして。

その辺がきっかけで家族のためにも転職したいと考え始めたんです。民間では公共工事も請け負っていたので、公務員の働き方が良く見えるということもありました。特に自治体のこだわりはなく、自宅から通勤できる範囲でと思い、探していた時に当時、40歳まで募集をしていたため、受けてみたんです。

そこには3年ほど在籍しました。しかし、土木関係の経験や実力をもっと役立てたいと思い、37歳の時に藤井寺市へ転職しました。現在は、下水道工務課に所属しています。

-藤井寺市へ転職した経緯をお聞かせください。

小隈:民間会社で培ってきた15年間の現場経験を、活かしきれていないと感じ始めていました。土木職で入りましたが、その自治体は規模も大きくなく、そこまで大きな工事もありませんでしたし、あれもこれもしなければいけないので、実際は事務対応などの専門外の仕事も多かったですね。

そんな中、もっと工事に関わりたいと思っていたら藤井寺市の募集を見つけました。工事の予算も大きいですし、自分の経験が役立てるなと。初めの配属は道路管理部署でしたので、工事案件は少なかったんです。あれっと思いましたけれど、その後、配属が変わり、工事も増えて得意分野が活かせています。

-入庁されて民間との違いは感じられましたか。

小隈
:15年間勤めた民間時代では受注側でしたが、現在は発注側ということもあり、両者の立場を経験しています。民間では、個々の責任や判断が全てという感じで進めていくことが多かったのですが、公務員は組織になるので仕事の進め方が全く違うという点にギャップを感じています。

民間だとどの程度時間をかけるかが、利益に直結してしまいますが、公務員の場合は利益は関係ないですしね。

あと、建物の中で仕事ができるので有難いですね。工事現場で働かれる職人の皆さんは外で命に関わる仕事をされているので。担当者は1日1回程度現場に足を運びますが、やはり民間の土木職よりも事務的な作業は多いです。藤井寺市は狭いので渋滞にはまって帰ってこられないということもないですから、動きやすいと思いますよ。

ーやりがいはいかがですか?

小隈:下水道でも道路でも一緒だと思うのですが、工事の計画から維持管理まで、何十年単位で携わっていくのは行政の土木職ならではのやりがいですね。民間ならばその工事だけを対応するということになるので。

組織的な大きさとしては、藤井寺市はそこまで大きくない市になりますので、一人で抱える仕事は多種多様に渡ってくるかと思います。早い段階から責任のある仕事を任せてもらえるというのも良い点ですね。

-働き方についても教えてください。

小隈:前の自治体に入庁した当初は慣れていないこともあり、資料作りなどの残業をすることもありました。今思えば、「残業してやればいい」という自分のマインドの問題だったようにも感じますね。

民間では残業が多かったですが、現在は土日祝はお休みを頂いているのでイメージ通りになりました。もちろんイレギュラー対応はありますが、行政では働き方改革も推進されています。

-課にはどういった方々が所属しているのですか。

小隈:下水道工務課は8名のメンバーで構成され、私は係長を兼務しています。新卒採用者がいないので、全員が民間会社出身の中途採用者ですが、土木工事についてはあまり携わったことがない人がほとんどですね。建設コンサルティング会社で土木現場に携わってない方や、メーカーの機械設計の経験者もいますね。

メンバーの年代は30~40代です。未経験者であっても学問としての履修経験があれば、20代後半くらいの方が来てくださるといいのかなというイメージです。

仕事については、藤井寺市は他の自治体と比べてインフラ整備が多くあるので、新設工事に費やす予算が多いのが現状です。

-ありがとうございます。では、次は西村さんに試験や待遇などについてお聞きしていきます。まずは、受験資格や試験の内容などについて教えてください。

西村:今後、募集要件は変わるかもしれませんが、社会人経験者対象には以下のとおり募集しています。

・大学程度の学力を有する方で実務経験が5年以上(50歳以下の方)の方
・大学または高校の土木専門課程を卒業している方で官公庁での係長以上の経験が1年以上(50歳以下)の方

専門的な勉強は必要ないような試験内容になっています。一次試験はテストセンター、二次試験はプレゼンと個人面接になってきますので、特に専門的で必要なものをテストで設けているということはありません。

プレゼンの内容としては、今までの業務経験から失敗や経験をどのように活かしてきたかを、実際の自分の体験談から構成していただきます。こちらも専門的な内容を求めているものではないので、ありのままを出して頂ければと思っていますね。

-公務員としての待遇や福利厚生、アピールポイントなどがあれば教えてください。

西村:休暇制度などは他の自治体と変わらないですが、藤井寺市では男性の育児休業の取得実績があります。勤続年数が浅くても取得可能ですので、昨年度は8割程度の方が取得しています。休暇期間は、大体1ヵ月ほど取得される方が多いですね。

残業などの働き方改革についても藤井寺市全体で今後取り組んでいきます。

この記事は2023年10月3日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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