見出し画像

「自分の時間も大切にしたい」- 苅田町役場 技術職員 藤岡さんのワークライフバランス

地元の祭りに参加したいという思いから、民間企業から地元の苅田町役場へ転職した藤岡さん。建設課で道路や河川の管理を担当し、住民の生活を支えています。民間企業の経験を活かしながら、新たな分野で活躍する藤岡さんの仕事への思いや、役場での働き方について伺いました。

―藤岡さん、簡単にこれまでのご経歴を教えていただけますか?

藤岡:地元の苅田町にある大学で建築学を専攻し、卒業後は福岡市にある建築会社に3年間勤め、一戸建て住宅などの現場監督を経験しました。その後、苅田町役場に転職して現在4年目です。

―なぜ地元苅田町の役場へ転職されたのですか?

藤岡:きっかけは地元の祭りに参加したいという思いです。「苅田山笠」という、9月中頃から3週間の間に開催されるお祭りで、博多山笠とはまた違って、山笠の姿が3回変わることなどが有名なお祭りです。

学生時代にはよく参加していたのですが、民間企業にいた時はあまり参加できず、もっと参加したいと思っていました。民間企業で働いていると休みの都合が合わないので、地元である苅田町役場で働きたいと思いました。

採用試験は、もともと土木の勉強をしていたわけではないので、だめだったら建築技術職の募集が出たタイミングでまた受けてみようという思いで受けてみました。ただ、土木技術職ならば受ける人も事務職ほどは多くないでしょうし、もしかしたら可能性もあるのではと思ってのチャレンジでした。

―それで入庁されたのですね!では入庁されてからのことを教えて下さい。

藤岡:配属先は建設課です。まだ1度も異動はしていません。今は公共土木の係で、町内の道路や河川の管理をしています。道路だと舗装工事などの修繕が中心で、簡単な補修であれば自分たちだけで対応することもあります。河川については、川や水路の災害防止のための舗装対応です。

係としては農林土木という、田んぼ用の水路などの工事を担当している方もおり、あわせて15名の職員が所属しています。技術職が8名で残りは事務職です。

―どのように仕事を覚えていったのですか?

藤岡:まずは比較的簡単な仕事からはじめていき、先輩に聞いて教わりながら進める形です。先輩は特定の方がつくのではなく、課の皆さんからお伺いしていました。

大体2ヶ月ほどは先輩と一緒に仕事を進めていき、その後は1人で小さな案件をはじめていきました。本格的に独り立ちしたのは大体入庁半年程度でしょうか。新卒だから、中途だからではなく皆そのような感じでしたね。

―大変だと感じることはありましたか?

藤岡:まずは予算が決まっているのでその中で必ず対応していくというのは民間と違いますね。民間であれば、顧客の要望にあわせて予算の増減もあり、そのすり合わせをしながら案件を進めていくことはあります。しかし、行政の場合はそういったことは難しいので、予算内で収めないといけません。

また、各工程の予算のかけ方、原料に応じた施工方法など県で定める手引きがあるので、そういったものにも沿って施工する必要があります。それは工事をしながら覚えていきました。

あとは、当然ですが入札で各工事の施工業者を決めるので、常に同じ事業者というわけではないんですね。現在4年目で、いろんな町内の事業者と顔合わせはできた程度だとは思いますが、細かくすり合わせることは必要になってきます。

―民間での経験が活きている部分はありますか?

藤岡:事業者とのコミュニケーションや付き合い方というのは民間時代に培ってできたものだと思います。また、仕事していくうえでのペース配分やどこに注力していくかという調整も民間時代と変わらず活かせている能力です。

年間の工事予定などを見ながら割り振られた工事のスケジュールを定めることは民間でも重要ですし、今も実践している点ですね。

また、私と同じく学生時代には建築を専攻されていたという先輩もいます。その方々から、どのように業務を学んでいったか、スキルをつけていったかという点は話をお聞きできるので良いですね。

―働き方はかわりましたか?

藤岡: 変わりました。民間企業にいた時は1日で福岡市や柳川市、佐賀市などの現場を転々とすることもあるので、それだけで丸1日かかってしまうんですね。しかし、今は基本的に現場が町内だけになるので、移動時間も少なくなり、その分、事務作業や他のことに時間を使うことができるようになります。

1日中外へ行くこともないので、午前中に事務作業を済ませて午後に現場へ行くなど、スケジュールを非常に組みやすくなりました。

以前の会社では、終業後に現場から会社へ戻ってきて、そこから事務作業をするのが当然のような中で働いていたので、苅田町役場での働き方は最初は驚きました。

有給も十分に取れていますし、残業も現在はほとんどありません。なにか業務で逼迫した状況になっても、係内で話し合いながら作業を進めていくことができます。そういった意味で作業効率も上がっていますね。

―仕事のやりがいの部分はいかがですか?

藤岡:まずは、今までが一戸建て住宅の建築工事中心であったので、全く違う領域で道路や河川の対応ができていることだけでも面白いですね。普段自分が通っているような道路でもこんな手法で工事をしていたんだなと日々学びがあります。

あと、工事をして直接感謝されることはあまりありませんが、自分が対応した道路で車がたくさん通っているというだけでも「良かったな」と思えますね。

―係内での話し合いもあるという話でしたが、職員さん同士の風通しはいかがですか?

藤岡: 良いと思います。どんな方とも話ができますし、困ったときにも皆さんが相談にのってくださいます。

―最後に一言なにかございますか?

藤岡: 苅田町役場に転職し、自分の時間が取れるようになりました。残業がない分、給与面でいうと下がったかもしれませんが、自分の時間を大切にしたい方にとっては苅田町役場の技術職は良い環境であると思います。

―ありがとうございました!

この記事は2024年8月21日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

苅田町役場の採用情報はこちら