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家族で移住!〜仕事に海にアウトドア!人生まるごとたのしむ茅ヶ崎市役所の働き方とは〜

神奈川県茅ヶ崎市役所に務め、茅ヶ崎愛あふれる金子さんに、市役所での働き方と暮らしについてお伺いしました。

ーこれまでの金子さんのご経歴を教えてください

金子さん:埼玉県出身で、大学を卒業して茅ヶ崎市役所に入庁後、3年間は草加市から2時間かけて通勤していました。結婚を機に藤沢に住みはじめ、子どもが生まれ現在は茅ヶ崎に家を買って住んでいます。

入庁後1年間は国県事業対策課に所属していて、組織改正で広域事業政策課への配属となり国や県の道路建設関係、さがみ縦貫道路の建設などに携わっていました。

その後、市民自治推進課へ異動し、今は秘書課に配属され7年目になります。様々な課を経験しましたが、イベント関係の業務に携わることが多かったです。さがみ縦貫道路開通ウォーキングイベントの検討をしたり、庁舎内の駐車場でサザンオールスターズのライブのパブリックビューイングに携わったりしました。

ー茅ヶ崎市には縁があったのですか?

金子さん:もともと公務員志望ではなく民間企業で働く予定だったのですが、茅ヶ崎で働きたいという強い思いがあり茅ヶ崎市役所で働くことにしました。最初のほうは月1回くらい市役所の近くのホテルで泊まってもいましたね。朝が早い業務などもあって、(草加からだと)間に合わなかったので。

現在の妻がサザンオールスターズのことが好きだったこともあり、私もサザンが好きになり、当時から一緒に結構湘南の海や鎌倉や江ノ島に遊びに来ていました。

そんな中、サザンが活動休止するようなニュースを見て、今後の自分のライフスタイルを考えたとき、茅ヶ崎にいずれ住みたいなと思ったんですよ。自分のやりたい仕事と将来的なライフスタイルを天秤にかけたら、サザンがいるときに茅ヶ崎に住まないと後悔するんじゃないかと思って。

それで急遽民間企業でいただいていた内定を辞退させてもらって、茅ヶ崎市の試験を受けました。親が公務員なので、勤務時間や生活はイメージしやすかったですね。

ー「湘南」といえばどこも似ているイメージですが、茅ヶ崎はどこが魅力的だったのですか?

金子さん:湘南の他の地域にもよく来ていましたけど、茅ヶ崎は人が優しいというか、受け入れてくれるような感じがあって「良い」と思ったんですよね。元々住んでいる人々と移住者の壁が、茅ヶ崎市にはないんですよ。

ー公務員を選んだのには理由はあったのですか?

金子さん:今やテレワークもあって都内に務めながら茅ヶ崎に住む、という方も増えていますが、当時はそういったものもなく、自分が好きな町で働くには何が最も良いかと考えたとき、好きな町を支えていくことが良いのでは、それが市役所なんじゃないかと考えたからですね。

ーいまはどのようなお仕事をされているのですか

金子さん:秘書課では基本的に市長秘書をやっていて、その中でも市長のスケジュール管理、いつどこへ行くということは私が調整しています。一緒に行くことも多いですね。

最近だと、加山雄三さんが茅ヶ崎の名誉市民に決定したのですが、そういった表彰業務、名誉市民といった業務に関わることもあります。

あとは庁内調整です。市長に寄せられた要望を、部課長など役職者に依頼することが多いのですが、私は管理職ではないので、人間関係を作りながらお願いすることを心がけています。例えば電話で済むような話も直接行って話をするなどです。最初はそういった気遣いを行い、庁内の人たちと顔の見える関係を作っていきました。

ー印象に残っているお仕事はありますか?

金子さん:ホノルルとの姉妹都市提携ですね。自分の誇りにもなりましたし、大変だったなという思い出でもあります。ほんとうにゼロからのスタートだったんです。

「半年以内に提携を」ということで、過去にイベント業務で関わりのあったメンバーに声をかけ、急ピッチでプロジェクトを立ち上げました。

事前にコネクションがあったわけではないので、ホノルルへ行き、ホノルル市長が行くところ行くところに茅ヶ崎の法被を着て立つ、というところから始めました(笑)「君たちは何なの?」みたいな営業活動から始めています。また、姉妹都市としてホノルルの議会で議決されるには「証人」が必要なので、ホノルル市長へのアピールと同時にその証人探しにも奔走しましたね。

金子さん:ちなみに、茅ヶ崎のように元々文化が似ているから姉妹都市になろうという都市は少なく、他の多くの都市がホノルルと姉妹都市になるきっかけの多くは議員の方の視察や交流、あるいは過去の悲しい歴史や事故を共に乗り越えるという目的によるものなんですね。

一方、茅ヶ崎の場合はサーフィン、フラダンス、アロハシャツなどのハワイの文化がもともと根付いていて、それをきっかけとしてホノルルと姉妹都市になりました。この点は他の姉妹都市と異なるところです。これからも文化的交流をどんどん進めていきたいですね。

ホノルルと姉妹都市になるメリットはいろいろとありますが、その1つとして子どもたちが海外に興味を抱く機会がもてるという点があると思います。茅ヶ崎ではフラダンスやサーフィンに取り組む子どもが多いです。それをきっかけに国際関係に目をむけていただけたらうれしいです。

—庁内の皆さんがアロハシャツを着ていることに驚きました、制服ですか?

金子さん:制服ではなく、それぞれ自前の好きなアロハシャツを着ていますね。3~40枚ほどもっている人もいます。職員皆がアロハシャツのメーカーにだんだん詳しくなっています。

人それぞれ好きなデザインのアロハシャツを着ることができて、それについて語り合うこともできる。これが茅ヶ崎市役所の文化だと思います。最初は窓口へ出るときに、「チャラチャラしてるんじゃないか?」といったことも思うじゃないですか。私も市長秘書だから式典ではワイシャツを着るべきじゃないかと思っていました。

でもそれがだんだんと変わってきて、正装で、スーツを着るような式典でもアロハシャツで行って、これが茅ヶ崎市でいう正装なんだと。市長が式典でもアロハシャツを着てくれるので我々も着やすいですね。

—茅ヶ崎で暮らしてライフスタイルは変わりましたか

金子さん:はい、変わりましたね。朝、海辺を走っています 。今朝も走りましたね。

自然や海と共に生きる生活が本当に心地よいです。サーフィンやSUP(スタンドアップパドルボード)は茅ヶ崎へ来てからやりはじめました。元々海岸線を車で走ることにも憧れもありました。

アウトドアやマリンスポーツが好きな職員が多いので、一緒に行く人たちもいます。仕事場では当然仕事仲間ですが、プライベートでは気を使うなどはなくて、一緒に泊まりがけで行くこともあります。

残業がない日は、海の近くでの一杯を楽しむこともあります。働いていて大変なこともありますが、海の近くで働ける良さを日々感じています。

—冬の楽しみ方でおすすめはありますか?

金子さん:マリンスポーツは夏のイメージがあるかと思うのですが、冬も楽しめます。特にSUP(スタンドアップパドルボード)は冬もおすすめです。冬は海の透明度が高いんです。バーベキューもいいですね。人がいない海も楽しいですよ。

—茅ヶ崎での生活について、家族の方の印象や子育てについて教えてください

金子さん:移住者が溶け込みやすく、うちの場合は親も移住してきてしまってます。父は消防士で短髪だったんですけど、今はロン毛で結んじゃって、ウクレレまでやっているんですよ(笑)
ウクレレサークルにも、何の問題もなく馴染めているようです。

遊ぶ場所が多いので、子供たちものびのびしています。伊豆や山梨の方にも行きやすいです。私が子どもで埼玉に住んでいた頃は都会に遊びに行くことが多かったのですが、今は都会に遊びに行くことはあまりないですね。

行政的な立場の話になってしまうのですが、子どもたちが茅ヶ崎のことを好きで、ずっと住んでもらって、市外から来た人を受け入れて、茅ヶ崎でこんなことができたらいいね、なんて思ってくれたら茅ヶ崎のポテンシャルもあがっていくと思います。そうなれるような町をつくっていきたいです。

—ワークライフバランスはとれていると感じますか

金子さん:家族のイベントなど、特別な用事でなくても有給休暇や時間休の取得には寛大だと思います。休暇をとって平日に釣りに行く人とかもいます。

仕事以外の活動を頑張っている方も多いです。プライベートの活動から、仕事につながることもあったりします。日々の生活の面でも、仕事とプライベートの活動の相乗効果といった点でも、ワークライフバランスがよく取れていると思います。

—最後に、どんな方に茅ヶ崎市役所へ応募をしていただきたいか教えてください

金子さん:茅ヶ崎好きであることは当然必要ですが、自分自身の生活も楽しみながら働きたい方にご応募いただきたいですね。より良い生活があることで仕事への頑張りようも上がると思うので、働く先としての茅ヶ崎だけではなく、ライフスタイル全部を茅ヶ崎で楽しめる方は、茅ヶ崎市役所での仕事もきっと面白くなると思います。

—本日はありがとうございました。

この記事は2023年10月18日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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