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民間企業の入社式当日にまさかの事態!急遽転じた公務員人生で楽しむ趣味と仕事の両立

平成11年に福岡県宇美町役場に入庁後、現在は税務課に所属する課長補佐の平(たいら)さんに、これまでの経験や宇美町でのお仕事内容についてお話を伺いました。

—はじめに、公務員になった経緯や宇美町に入庁しようと思ったきっかけを教えてください。

平:福岡大学を卒業後、新卒として、福岡県の靴メーカーに入社する予定だったのですが、入社式当日に入社先が経営破綻してしまいました。当時は就職氷河期で、結構選んで決めた会社だったのですが、入社は取り消しになりました。

その後、改めて就職活動を行うなかで、大学の同級生が公務員になるための学校に通っていることを聞きました。公務員という選択肢は全く頭になかったのですが、それをきっかけに、地元である宇美町を受けてみることにしました。

—入庁後の経歴について教えてください。

平:入庁後、最初は税務課に配属になり、滞納されている税の徴収を3年ほど担当していました。その後、住民税の課税の係に異動になり、その次に社会教育課に配属になり9年ほど在籍しました。その後、図書館建設関連、⻘少年教育業務、税務課、住⺠課、健康福祉課を経験し、現在は税務課に在籍しています。

各課の在籍期間は、長いところもあれば短いところもあります。住民課は短期間で4か月程でした。税務課の在籍期間は累積すると15年くらいになります。

—現在の税務課での業務体制はどのようになっていますか?

平:税務課には固定資産税係と町民税係があります。主に、地方税の課税事務を取り扱っています。体制としては、課長をはじめ、合計10人の職員が在籍しています。

—課長補佐は課の中でどのような役割を担っているでしょうか。自治体によって、マネジメントよりの補佐もいれば、現場よりの補佐もいると思いますが、宇美町はいかがでしょうか。

平:課長補佐になる前に、町民税係の係長を経験していたという経緯もありますし、職員の人数も少ないので、課長も含めて全員で業務を行っています。マネジメントというより、どちらの係の仕事もできる担当というイメージです。

税務課は繁忙期がはっきりとしている課ですので、1月から6月の忙しい時期でも係員が早く帰れるように、課長・課長補佐ともに積極的に業務にかかわって課税事務を進めています。

—業務の効率化のために取組んでいる対策などはありますでしょうか。

平:地方税関係は電子化が進んでいますので、そのデータを有効活用するようにしています。具体的には、これまでは書面を1枚1枚すべて全件チェックしていたところ、データを使ってピンポイントで課税ミスがないかを確認するような方法に少しずつシフトしています。

税制改正等を通じて全国的に課税事務の電子化が進んでいて、宇美町もその流れに乗っています。そのおかげで、以前税務課に在籍していたころと比較して、労働環境は大きく改善していると思います。

—宇美町での教育体制を教えてください。新人が配属された場合にどのような方針で育てていますか。

平:軽自動車税、固定資産税、法人町民税など地方税のなかにも色々な税目がありますので、それぞれの税目について経験を積むことで専門的な知識を蓄えるようにしてもらっています。ただ、新人職員の異動は早いので、計画していたジョブローテーションを予定どおりに進められないこともありますね。

最初は軽自動車税をメインで担当してもらうことが多く、その後、順を追って他の税も担当してもらいます。繫忙期に入る1月くらいまでにすべての税について一通りの知識を身に付けてもらうイメージです。

税務課は他の課と違って、予算計上や企画業務が少ない課ですので、教育という面では業務を通じて税の知識を身につけることがメインになります。また、私は窓口での住民対応が一番大切だと考えているので、新人職員の窓口対応はより気にして見るようにしています。

—職場の雰囲気についてお伺いしたいのですが、職員同士のコミュニケーションはありますか。

平:他の自治体でもあると思いますが、福利厚生の一環として、バレー大会などの催しがあります。そういう催しに参加すれば、他課の職員と交流を図ることもできます。

また、町長や副町長はともに福利厚生の場には頻繁に参加されます。また、職員の働きぶりを気にかけてくれて、よく職場にも声をかけてくださるので、職員との距離感も近く、働きやすい職場だと思いますよ。

—色々な部署を経験されていますが、行政の仕事または宇美町役場での仕事における面白さや魅力を教えてください。

平:税務課についていえば、税に関する知識が公私において役に立っています。結婚や住宅購入など各ライフステージで税に関する知識は必要になりますし、健康保険や介護保険などの業務を行う上でも、税務課で得た知識があれば非常に仕事がしやすいと思います。

また、税務課の業務はルーティン作業が大半を占めているのですが、2020年の町制百周年記念事業で行ったご当地ナンバープレートの作成は記憶に残っています。小学校・中学校・高校・大学に赴いてPRを行ったり、ナンバープレートのデザインについて応募された500件以上の中から採用する作品を選んだりと、行政ならではの面白い貴重な体験ができました。

—残業や休暇の取得状況はいかがでしょうか。

平:基本的に休めるときには休むよう心がけているのですが、1月から6月の繫忙期は残業が発生します。業務量は多いのですが、以前に比べると業務の効率化が図られて、残業する時間は少なくなっています。しかし、まだ0では無いのでその点は課題ですね。

逆に、繫忙期でない時期の残業はほぼないですし、休みも取得しやすいです。繫忙期がはっきりしていて毎年変わりませんので、休暇の計画自体は立てやすいと思います。

—平さんはプライベートと仕事の両立を上手に図られていると伺いました。詳しくお聞きできますか?

平:主に趣味との両立になります。地域のバレーボールチームに所属していて、退勤後の19時30分から21時30分まで、町内の小学校や中学校の体育館を借りて、妻と一緒に地域の方たちとバレーボールを週1で楽しんでいます。週末は、サーフィンや釣りなどを楽しんでいます。

—宇美町で暮らすことの魅力を教えてください。

平:自然環境はすごくいいところだと思います。山は近いですし、一本松公園という公園があるのですが、そこでは川遊びもキャンプもできます。町外から来られる方も大勢いますよ。

住宅地から通勤・通学をする場合には、公共交通機関に不十分さを感じるかもしれませんが、支障のない範囲だと思いますし、それを差し引いても魅力溢れる町だと思います。

—どういう人といっしょに働きたいと思いますか?メッセージとあわせてお願いします。

平:コミュニケーション能力の高い人と働きたいと思います。住民と接する機会もありますので、コミュニケーションが取れる方、特に、相手の話をよく聞くことができる方がよいと思います。

また、先ほどお話ししましたように、電子化が至る所で進んでいて、新たな事業も増えてきています。そういう場面では特に若い人の力や知識が必要になります。どんどん応募してくれたらうれしいです!

—本日はありがとうございました。

この記事は2024年10月3日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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