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志免町役場のひとり建築技術職に聞く、仕事のやりがいと志免町の魅力とは

志免町役場にて建築技術職としてはたらく、しまさんに、仕事内容ややりがい、志免町で働く魅力や、これから入って一緒に働きたい職員について伺いました。

―簡単なご経歴を教えていただいてもいいですか。

しま:福岡県内の出身で、県内の大学で建築を専攻し、新卒ではハウスメーカーに就職しました。9年間住宅の設計業務に従事していまして、次に別の自治体で4年間今と同じような立場の建築技術職として、公営住宅の改修工事などに従事をしておりました。志免町役場に令和元年度に移り、6年間経営企画課施設管理係に所属しております。

―もともとのハウスメーカーからの転職理由はなんだったんですか?

しま:どうしても夜にお客様とお話をしてその後帰ってきて次の提案準備をする仕事だったので、遅くまでやることが多くて大変だったんですね。土日も住宅展示場でお客さんと話をしてということもありましたし、結婚もしていたので家庭を持つうえでの両立を考えて転職いたしました。

どうしても民間の同業界だと働き方は似通ってくるので、思い切って公務員にした形です。それで最初に入ったのは、もともと全く地元とも違って縁もない自治体でした。

仕事の内容は大変ながらもやりがいをもって取り組めていたのですが、労働環境を大きく改善することはできませんでした。通勤時間も車移動で1時間ほどかかっていましたので、残業が続くと体力的にも負担が大きかったです。

それと、業務内容も公営住宅を改修工事するという仕事に限定されていたので、いろいろな施設の工事に携わりたいという思いが強くなったことが転職を決めた理由です。

―志免町では同じ仕事だけ、ということではないのですか?

しま:志免町は私が来るまで建築技術職の職員がいない状況であったので、逆にいえば関われる施設は全部対応してもらいますという感じでした。

このため、大変な部分もありますが、いろんな施設の設計や工事に携われるのは面白いなと思いました。これらの話は選考の場でも私から質問して正直に答えていただけたんですね。現状を知ることができたので、自分が望んでいる環境だと思い、入庁を決めました。

―では、今の仕事についても詳しく教えて下さい。

しま:先ほど申し上げたように私1人が建築技術職で、施設管理係という入札や契約をする部署に所属しています。

もちろん入庁時に建築技術職が私1人とは聞いていたのですが、逆に1人のほうが自由にできるとも思っていましたし、狙いどおりで色々と自分から提案して進めていけました。

―どのように仕事は進めて管理していくのですか?

しま:通常は建築課などの部署があり、そこの技術職員が工事を発注して完成まで対応するのが基本的な行政の建築職の流れだと思うんですが、志免町の場合は、例えば庁舎なら総務課、保育園なら子育て支援課などの施設を管理している課の職員が設計、工事、維持管理を担当しているんですね。担当する職員は技術的な知識がないので、大きな負担になっていました。

そこで私が各課の担当職員と一緒に動いて、打ち合わせや図面チェックなどを行って二人三脚で進めていくような形式をとりました。最初の頃は、勝手がわからずいろんな課から依頼が集中してパンクしそうでしたが、最近は業務量を事前に調整しています。

例えば、工事監理業務だけ業者に委託してもらって、私はスポット的に関わったりということもあります。そうやって、今年度どのように案件に関わっていくかは前年度のうちにある程度決めておいて繁忙時期が重ならないような調整もしております。

もっといえば、公共施設個別施設計画という全体計画もあるので、複数年度を見据えた計画を立てています。

―志免町全体の工事の何割くらいを担当しているのですか?

しま:8割位でしょうか。入札にかけるような規模の大きい工事の多くに携わるという感じですね。

公民館もあれば、学童保育の施設もあれば、消防系の施設もあればと種類は多岐にわたります。構造も、規模も、使う人も違う施設を毎回担当できるのは日々面白いですね。

―これから新たな建築技術職が入るとどのような分担になるイメージですか?

しま:まずは業務が集中する期末などの業務分散は行われると思います。そして今見れていない部分についてもおまかせしてすべての工事でフォローできるようになるかと思います。経験が浅い方の場合、初めは私と一緒に業務を進めていって、慣れてから案件を担当してもらうことになると思います。

私は試行錯誤して業務を学んでいきましたが、そのノウハウは伝えられると思います。

―かなり忙しいのですか?

しま:忙しい時期はありますが、前職よりは残業も少ないですし落ち着いた時期には定時で帰れてもいますね。新しく入る方がいても、残業の部分はそこまで負担にならないと思います。

働き方は転職にあたってのネックになる方は多いですが、その点は安心して良いと思います。

保育園のお迎えにいくことや、子どもの看護休暇をとる、時間単位の有給を使ってうまく家族のために時間を作ることもできます。

―どのような方と一緒に働きたいですか?

しま:他の課の職員と二人三脚で仕事を進めないといけないので、ある程度協調性を持って相手の意見も聞きながら自分の意見を言い合える、その関係性を作れるような人がいいですね。

技術力は、入ってから身につけられます。

あとは、聞かれる前から、こうしたほうが良いのではと積極的に提案してくれる方が求められていると思います。

年齢や性別に関係なく、前向きに仕事に取り組める方がいいですね。

―仕事のやりがいはどこでしょうか?

しま:建築の仕事は一見華やかにも見えるんですが、実際は細かい作業の連続で、予定どおりにもいかないことが非常に多いです。だからこそ、出来上がりの喜びは疲れが吹っ飛ぶほどで、やってよかったなと思えますね。

あとは、今はやはりいろんな方から意見を求められるという環境は非常にやりがいがありますね。自分の意見も尊重してもらって、話が進んでいく。もちろんその分責任感は増えます。

―職場の雰囲気はいかがですか?

しま:全体的に前向きだと思います。志免町って、福岡市にも近く若い人が多いので、町自体に活気があってその町を盛り上げるためにどうするか、ということを常に職員の皆さんが考えているんですね。

だから新しい施策もやっていこうという雰囲気が、年齢や役職関係なくあると思います。施設についても、これまでどおりに建て替えたり改修するのではなく、これから利用する若い世代に喜ばれるようなものにしていきたいとおもいます。

―ありがとうございました!

※当インタビューでは志免町役場 情報公開の規則よりインタビュー対象者名についてひらがな表記としております。

この記事は2024年7月2日にパブリックコネクトに掲載された記事です。
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