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子どもの成長をずっと見守る喜び~保育士として抱えていた不安と現在のやりがい~

働き始めて不安だったことや保育士として働く魅力など、保育士を目指す上で気になることを伺いました。新卒の方、保育士を目指している方にとってはとても参考になるお話です!

ー まず、これまでのご経歴について簡単に教えてください。

小さい頃から音楽が好きで、特にエレクトーンを習っていましたので、高校は大阪市内にある音楽科のある学校に進学し、音楽を専攻していました。高校卒業後は保育士の資格が取れる大学に進学し、幼稚園教諭、保育士、小学校教諭の免許を取得しました。そして、新卒で藤井寺市に採用され、令和元年の4月から保育士として働いています。

これまで0歳児から5歳児まで、様々な年齢の子どもたちのクラスを担当してきました。現在は5歳児クラスの担任をしており、日々子どもたちと楽しく過ごしています。

ー高校では音楽を専攻していたのですね?音楽の道も考えていたのですか?

いえ、音楽の道は考えていませんでした。昔からずっと保育士になりたいと思っていたのですが、高校への進学を考えている時に「音楽を専攻して保育士になった人もいる」という話を聞いて、音楽を学びながらも保育士は目指すことができるんだなと思い、高校では音楽を専攻することにしました。

ー 保育士を目指したきっかけは何でしたか?

実は私の母も保育士だったので、そこの影響が大きいですね。幼い頃から、母が保育士として働く様子を身近に感じていましたし、子どもたちと楽しそうに接する姿を見て、憧れを抱いていました。また、私自身も幼稚園での楽しかった思い出がたくさんあり、自然と「将来は小さい子どもと接する仕事がしたい」と思うようになりました。

大学では幼稚園教諭、保育士、小学校教諭の免許を取得することができたので、子どもと接する仕事として選択肢は多くあったのですが、やはり教育ではなく保育がしたい、なるべく広い年齢の子と接したいという思いから、保育士を選択しました。

ー 公立の保育園を選んだのはなぜですか?

大学の保育実習では、民間と公立の両方で保育を経験しました。どちらもとても魅力的でしたが、特徴的な保育をしている民間の保育園と比べ、公立保育園は子どもたちの発達段階に合わせて、バランスの取れた総合的な保育を行うことができる点に魅力を感じました。また、福利厚生がしっかりしていることも、公立保育園を選んだ理由の一つです。

ー自治体の中でも藤井寺市を志望した理由を教えてください。

藤井寺市は、私が住んでいた柏原市からも近く、以前から遊び場が多く子育て環境が良いというイメージを持っていましたので、藤井寺市で働きたいという思いが強かったですね。

ー 保育士として働き始めたばかりの頃は、どのようなことに不安を感じましたか?

初めての社会人生活ということもあり、とにかくわからないことだらけでしたね。特に、保育園は一年中行事があるのですが、それぞれの行事の段取りや内容が全然わかっておらず、不安が大きかったです。

また、最初に0歳児クラスの担任を持つことになったのですが、実習で0歳児は経験したことがなかったのでそこに対して戸惑うことも多かったです。

一人ひとりの名前と顔を覚えるだけでも大変でしたし、保護者の方とのコミュニケーションも最初は緊張しました。

ー 今のお仕事で、一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?

やはり、子どもたちの成長を間近で見守れることですね。私が採用された直後に0歳児で入園してきた子が、今では5歳になっています。5年間も成長を見守れることってとても嬉しいですよね。

子どもたちの成長を長いスパンで見守ることができるのももちろんですが、一年の中での小さな成長を、保護者の方と一緒に喜ぶことができるのも、保育士ならではの魅力だと感じています。

ー何か思い出に残っているようなエピソードはありますか?

卒園間近の子と保育所の楽しかった思い出話をしていた時、いつも明るい男の子が急に泣き出してしまったことがあります。「どうしたの?」と聞くと、「みんなで遊ぶのが楽しかった」と言って、さらに泣き出してしまいました。つられて周りの子たちも泣き出してしまい、お互いの気持ちを思いやれるほど成長した子どもたちに感動しましたし、純粋に涙を流す姿がとても可愛らしく思えましたね。

ー逆に保育士の仕事で大変だな、と思うことはありますか?

集団生活なので、どうしても感染症が流行ってしまうのは大変ですね。インフルエンザが流行った時は、劇遊びの練習中に子どもたちが感染してしまい、私を含めクラスの半分程度が休んでしまうこともありました。結果的にはみんなで保護者発表をすることができたのですが、感染症対策には常に気を配るようにしています。

ただ、登園していた子たちが、「休んだ子の分まで頑張ろう!」といってとても頑張っていたという話を聞いて、成長を感じたといいますか、心温まる印象を受けましたね(笑)

ー 働き始めてから、保育士のイメージに変化はありましたか?

やはり子どもと遊ぶ以外にもやることは沢山あるので、楽しいことだけではないと実感しましたね。ただ、子どもとどう関われば良いのか、日々考えることができるのは、とてもやりがいであるとも思っています。

また、保育士は家に持ち帰って作品などを仕上げるといったイメージを持っていたのですが、最近は働き方に対する考え方も変わり、勤務時間内に事務作業や保育の準備ができるようになっています。基本的には残業もほぼ無く、勤務時間内に業務を終わらせることができるので、プライベートの時間もしっかり確保できています。

ー藤井寺市で働く魅力はどのようなところだと思いますか?

藤井寺市は、自然豊かな環境の中で保育ができることが魅力です。散歩コースに古室山古墳があったり、四季折々の自然に触れながら、子どもたちはのびのびと過ごしています。また、藤井寺市ではリズム遊びが盛んで、音楽を通して子どもたちの主体性を育む環境が整っていると感じています。

—本日はありがとうございました!

この記事は2024年7月8日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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