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事務嘱託員ならライフステージの変化にも対応して働ける~東京都世田谷区~

東京都世田谷区役所の事務嘱託員の仕事について、実際に長く事務嘱託員として働き、現在は高齢福祉課管理係を担当されている方と、人事課人事係の福永省吾さんにお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

事務嘱託員:元々は医療事務として働いていました。その後専業主婦を経て、世田谷区に定住することになり、20年ぶりにと働き始めました。

2005年に短期のアルバイトを経て、2006年から事務嘱託員として教育委員会の学務課という部署に勤め始めました。その後、2010年に異動になりまして、そこからずっと高齢福祉課に勤務しております。

—事務嘱託員の勤務形態について教えてください。

事務嘱託員:勤務日は月に16日、9時から17時までの7時間勤務です。私が所属する部署では、週に1日お休みして週に4日勤務することになっているので、他の事務嘱託員の方とお休みが重ならないように調整しています。有給休暇や夏季休暇も取得できるので、働きやすい環境ですね。

福永:補足すると、事務嘱託員は皆さん月に16日勤務という決まりがあります。平均すると週に4日勤務になるのですが、勤務日数をどのように割り振るかは部署によって異なります。

事務嘱託員:私は他の事務嘱託員さんとの兼ね合いでお休みをずらすこともありますし、仕事の進捗によってはお休みの日を変更することもありますね。

—現在のお仕事内容を教えてください。

事務嘱託員:高齢福祉課の管理係で、主に庶務関係の業務を担当しています。他に補助金の申請から支払いまでの事務手続きをしたり、窓口や電話の応対、取り次ぎなどです。徐々に仕事の幅が広がってきたという感じですね。

福永:私は人事課の常勤職員なのですが、実は以前同じ高齢福祉課の管理係で一緒に4年間働いていたことがあります。

高齢福祉課での窓口対応は、常勤職員も事務嘱託員も分け隔てなく、ローテーションを組んで対応しています。もちろん、担当ではない時にも、対応できる人がいなければ手の空いている人が窓口対応をすることはあります。

補助金業務などのルーチン業務は、事務嘱託員の方にお願いすることが多かったです。イレギュラーな業務はもちろん常勤職員が行っていますし、判断に迷うケースや補助金が下りないことを区民に伝えるといった困難なケースに関しては常勤職員が担当しているので、事務嘱託員の方にも安心して働いてもらえると思いますよ。

事務嘱託員:このほかにも高齢福祉課で出している冊子に注文があれば発送したり、高齢者人口の調査の依頼やとりまとめなど、挙げたら細かい業務がたくさんありますね。

福永:高齢福祉課管理係は多くの業務を兼務されていることが多いですね。庶務の業務量が多い部署なんですよ。また、部署名のイメージから高齢者の区民からも問い合わせも多いんです。本来なら管理係では対応できないようなお話しでも、とても丁寧にご案内してくれているので助かっています。

—常勤職員と連携体制は取れていますか?

事務嘱託員:高齢福祉課管理係には、現在常勤職員が係長を含めて6名、事務嘱託員が2名所属しています。私ひとりで仕事を担当することはなく、常勤職員の方と連携を取りながら業務にあたります。

今の職場では自分ひとりで考えて仕事を進めなくてはいけないということはないですし、入庁歴が浅い事務嘱託員の方は特にきちんとサポートしていただけますよ。

—担当業務に加えて突発的業務も多いようですが、残業もあるのですか?事務嘱託員さんの働き方について教えてください。

事務嘱託員:今の職場では確かに業務が多岐に渡るとはいえ、残業することはありませんね。定時の17時までにできる分の仕事をして、残った分は次の出勤日にまわしてといったように、コントロールできています。

私が仕事を始めたのは、子どもが小学生の時だったのですが、休みをもらって学校行事にも行くことができました。

—そうなんですね。

事務嘱託員:私は事務仕事をコツコツ進めるのが好きなのでこの仕事が向いていると思っているので、これからも異動がなく、この仕事が続けられたらいいなと思っているんです。

福永:事務嘱託員の方にも制度上は異動があるのですが、長くその部署で務めるベテランの方もいれば毎年異動されるような方もいて、人によって様々です。

とても頼りにしていたので、同じ部署で働いていた際は異動させないで欲しいと思っていましたね。

—長きに渡って事務嘱託員として働かれていますが、常勤職員になろうと思ったり、民間企業に転職しようと思ったことはありますか?

事務嘱託員:この働き方が気に入っていたので、常勤職員として働くことは考えていませんでした。

民間企業と比較しましても、区役所なら社会的信用がありますし、安定した収入も見込めます。福利厚生も充実していますし、民間企業で働くことも選択肢にはありませんでした。

事務嘱託員として幅広い年齢層の方が働いていらっしゃいます。なかには事務嘱託員として働きながら公務員試験の勉強をしている方もいますし、実際に常勤職員になった方もいますよ。

でも、私はこれからも事務嘱託員として雇っていただける間は、世田谷区役所で働かせていただきたいですね。コロナ禍においても職を失うことなく安定して働くことができ、安心感が違います。

—他の職員とはどのような関係ですか? 交流はありますか?

事務嘱託員:仕事でもプライベートでも、毎日のように話をしますね。今では私が一番年長になったもので、自分の子どもと同じような年齢の方も増えてきました。

幅広い年齢の方たちと接していますが、仕事でわからないことがあっても質問しやすいですし、みなさん親切に教えてくださるので助かっています。年齢が離れているからといって、私は仕事でやりづらさを感じることはありませんね。

福永:常勤職員の立場から見ても、働きづらいことはないと思います。私に子どもが生まれた時もご報告して、子育ての相談もしていたくらいです。

もちろん、常勤職員である私がリードすべき場面もありましたが、私のミスで仕事が増えた時も手伝ってもらったりと、たくさん助けてもらいました。一緒に働く仲間として4年間働いたという感じですね。

—ほかに世田谷区役所で働いていてよかったと感じることは何ですか?

事務嘱託員:就業時間がきっちり決まっているので、業務が終了したら家庭や趣味の時間が取りやすいのがいいですね。年代によって子育てや介護などいろんなことがありますが、ワークライフバランスが取れる職場なので、これまで無理なく働き続けることができたなと思います。

職員の方に助けられながら働いて、遠距離介護を経験し、父を看取ることもできました。介護のために休むのに有給休暇だけでは足りなくなってしまった時、職員さんから介護休暇制度を提案してもらったんです。

—どんな方が事務嘱託員として働くのに向いていると思いますか?

事務嘱託員:周りの方と仲良くできて、限られた時間の中でも自分の仕事を一生懸命できる方なら、どなたでも大丈夫だと思います。

※ 職員の所属課、話した内容はインタビューした2023年9月当時のものです

この記事は2023年9月29日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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