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前職の経験を活かすだけでなく新しい発見も!~建築の奥深さを学んだ北海道登別市への転職~

北海道登別市役所で建築技術職として勤務する水島さんに、技術職としての仕事内容やそのやりがいについてお話を伺いました。

—これまでのご経歴を教えてください。

水島:登別市にある専門学校で建築を学び、卒業後は札幌市のゼネコンに就職しました。病院や学校などの公共施設の建設現場を担当する現場監督として3年間働きました。

大きい現場を任せてもらえているというやりがいもあり、当時は土日もがむしゃらに働いていたのですが、いつしかそういった自分の時間も持てず働き続けることに違和感を感じるようになったんです。それで、環境を変えるために転職を決意しました。

—転職先に自治体を選んだのはなぜですか?

水島:まず、異業種にチャレンジするということは考えられなくて、現場監督として積み上げてきた経験を活かせる職に就くことを第一としていました。勤務地に関しては、札幌市に残って働くか、地元である登別市にUターン転職するかという点で迷っていましたね。

また、新卒の時は民間で働くことしか考えていなかったのですが、転職時には民間だけでなく自治体で働くことも視野に入れていました。前職で発注者である自治体の人たちと関わっていたことから仕事内容がイメージできていましたし、公務員として働く方が自分の時間が持てるのではないかという期待があったんです。

そんな時、登別市役所で建築技術職を募集していることを知り、登別市役所一本に決めました。まさにタイミングですね。

入庁後は、建築住宅グループの建築指導担当に配属され、建築確認申請業務などを担っていましたが、半年後、同じグループ内の建築担当に移り現在に至っています。私としては、前職の経験が活かせるよう、組織として配慮してくれたのだと思っています。

—仕事の内容や課の体制について教えてください。

水島:現在は、主に市営住宅の維持管理を担当しています。新築を担当することもありますが、老朽化した建物の改修工事がメインです。

建築住宅グループには8名の技師が在籍しています。そのうち私を含めた3名が民間企業出身なんですよ。ただ、現場監督として働いた経験があるのは私だけで、みなさんそれぞれ違うバックグラウンドをお持ちです。

私は約10年ぶりに入庁した建築分野の技術職なので、先輩方とは年齢が離れています。でも、年齢差があるからといって業務に支障がでることはありません。教育担当の先輩職員は決まっておらず、どなたに質問しても快く教えてくださり、のびのびと働かせてもらっています。

みなさんが常に気にかけてくださっているので、職場環境になじむというよりは、先輩方に包み込まれていると表現するのが正しいですね(笑)

技術職の職員は、住宅や公共施設など案件を分担して担当しています。基本的には1つの案件を1人で受け持ちますが、規模の大きい案件は2人で担当することもあります。私も自分からお願いして、配属直後からゼネコンで働いていた時の知識を活かせる案件を任せてもらえました。

最初に担当したのは、改修工事でした。似たような工事事例が書かれた過去の資料を参考に、先輩職員に相談しながら担当したのを覚えています。資料がきちんと作りこまれているので、読むだけでもイメージできるほど貴重な資料だったと思います。

—前職と比べてギャップを感じることはありますか?

水島:前職では現場監督として働いていたため、スケジュール調整が大変でした。同時期に作業ができない工事もあるので、時期をずらしながらさまざまな業者に工事依頼をするんです。もちろん、予定通りに工事が進まないこともありますから、工事の日程を再調整したり、業者には変更の依頼をしなくてはなりません。前職の時はこのような調整が大変でしたね。

自治体職員として発注側で働くようになってからは、スケジュールの調整は業者が引き受けてくださいます。ですから、前職のようにスケジュール調整で苦戦することもなくなりました。また、前職と違って現場につきっきりでいる必要がないのにはギャップを感じましたね。こういった管理の仕方もあるんだと新たな発見でした。

とはいえ、前職での習慣が染みついていますから、工事をやっているのに現場にいない自分にそわそわしてしまうんです(笑)自分の目で確認しないと落ち着かないという気持ちを抑えつつ、今は現場監督ではないのだからと割り切り、業者を信頼してお任せしています。

もちろん、工事の主軸となるような作業を行う時には、現場に行って確認しています。工事によって内容が違うので、現場に行く頻度はまちまちですが、少なくとも週に1回は現場に足を運んで進捗を確認しています。

立場は変わったものの、前職で現場監督として働いていた経験は現在も活かされています。理論上では可能な工事でも現場レベルでは不可能になるというケースもあるのですが、そういった時は、現場監督としての視点や経験が役に立つんです。実際に工事を回すためにはどんな設備が必要で、どれくらいの人員を確保しなくてはならないのかと、常にイメージしながら働いています。

—どんなところに仕事のやりがいを感じていますか?

水島:前職では新しい物を作るのが仕事でしたが、今は改修工事がメインです。現状を把握してどのように直すかを検討するのですが、その工程は前職では経験したことがありません。このような新しい経験ができることに面白さを感じています。前職と同じ建築の仕事ではありますが、同じ建築でもさまざまな分野があり、仕事は多岐に渡るのだという発見もありました。

以前働いていた札幌と比べると登別市には職人さんが少ないので、残念ながら対応が制限されることもあるんです。そんな環境で工事を管理するのは大変ではあるものの、自分の腕の見せ所でもあります。札幌だったら苦労せずに工事ができるんだろうなと思うこともありますが、限られた中で工事を進めるのには面白さを感じている自分もいるんです。

また、自分の地元で働いているという感慨深さもありますね。私は子どもの頃に市営住宅に住んでいたのですが、その市営住宅や利用していた公共施設を自分の手で修繕できるようになったのが嬉しくて。そんな時は「ああ、やっぱり地元が好きなんだな」と実感します。

転職して最初に担当した案件は、子どもの頃の友人が住んでいた団地の改修でした。初めての仕事でしたし、ゆかりのある建物だということもあって、これまでの仕事の中で一番心に残っています。前職で手がけた札幌の現場は家族に見てもらうことはできませんでしたが、登別市で仕事をするようになってからは自分の仕事を家族に見てもらえるのも嬉しいですね。

—転職してからの生活はいかがですか?

水島:登別市役所に転職してからは、土日は確実に休みが取れますし自分のペースで順序立てて仕事ができるようになりました。残業する時もあるものの、残ってまでやらなくてはいけない仕事がなければもちろん残業をすることはありません。

まさに自分の時間を確保したいという希望が叶ったと思います。仕事にもますます身が入るようになりましたし、いい転職だったと思っています。

—本日はありがとうございました!

この記事は2024年5月8日にパブリックコネクトに掲載された記事です。

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